散日拾遺

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初打席二塁打/朝刊から

2014-07-26 12:06:16 | 日記
2014年7月25日(土)
 猛暑、大げさでなく。
 昨日は日中36℃、エアコンの入った診察室も窓際はいつになく熱気がこもり、頭から陽炎(かげろう)が立つ感じだった。そのせいにもできないが、急な電話の対応に柔軟を欠き、自分で自分がいまいましい。
 夕方、まだのぼせ気味に最寄駅から歩いていたら、前を行くイガグリ頭がよく見れば三男である。二回戦惜敗で三年生は引退、今日の練習試合から新チーム始動だったはずだ。並んで歩き始めるや、嬉しそうに報告した。初打席を二塁打で飾ったというのである。
 ストレートを叩いて右中間を破ったと聞き、親バカ根性が動く。力任せに振り回してまぐれ当たりの打球なら、おおかたレフト方向に飛ぶだろう。良い当たりが右中間へ飛ぶのは、わきを締めてしっかり振り切った証拠だ。こいつ案外、センスいいかも・・・
 真新しいグローブを嵌めての遊撃守備では、いろいろ珍事があったらしい。二塁打の後の守備で帽子を忘れて駆け出し、守備練習の最後はショートが二塁塁上で捕球する決まりを知らずにボールがセンターへ抜け、仲間との呼吸もちぐはぐで話題満載の船出とや。それやこれやが、すべて後の思い出になるわけだ。

 健児らが白球を追う夏ありがたし

***

 愛媛県大会では済美が東温に1-4で敗れ、安楽の夏が終わった。
 先日、今治西を破った松山東は、南宇和に10-2で勝って4強入りしている。総じて県立校の活躍が目立つ状況で、それだけに甲子園では勝ち上がるのが難しかろう。
 それにしても各地の優勝風景が、判で押したように人差し指立てて大はしゃぎというのは、何とかならないかな。残心も奥ゆかしさもあったもんじゃない。
 桜美林時代の同僚のM先生は、かつて桜美林高校の野球部主将として春の甲子園に出場した。一回戦で決勝ホームランを打ち、ダイヤモンドを一周する間にベンチに向かってガッツポーズしたら、二回戦の試合開始前に主審からきっちり注意されたという。
 最近はずいぶんゆるくなったものだが、それでも全米高校選抜のマナーの悪さに比べたら、日本の球児らは天使みたいなものだ。

 このあいだ『日本百名山』のことを書いたが、今朝は天声人語がこれに触れている。
 深田久弥が富士山を「小細工を弄しない大きな単純」と表し、「幼童でも富士の絵は描くが、その真を現すために画壇の巨匠も手こずっている」と評したことなど。

 「ベストセラーって、普段は本なんか読まない人たちがつくってくもんですからね。いつも本に興味ないけど、一年に一冊ぐらいは何か手にしないとまずいと思っている。そういう人たちに、人気タレントやカリスマたちの『これにハマった』っていうのは効くんです。」
 「なるほどねえ・・・」
(『マイストーリー』第84回)

 以上、朝刊紙面から。

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