散日拾遺

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苦難の所在/福島そうそう

2014-06-18 07:35:48 | 日記
2014年6月18日(水)

 各種団体の支援対象を見ると、世界のどこにどんな困難があるかが見渡せる。
 UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は南スーダンと中央アフリカ共和国への緊急支援に522億円が必要と訴える。
 国境なき医師団は2013年の活動報告の中心にフィリピンを挙げた。2013年の台風30号で1600万人が被災している。加えて、シリアと南スーダンの内戦。さらにチャド、カメルーン、中央アフリカ共和国の難民問題。
 南スーダンと中央アフリカが共通項になっている。

 世界の医療団 Medecins du Mondeは、日本を取り上げた。
 震災後に関して、「福島そうそうプロジェクト」と「川内村こころのケアプロジェクト」、もうひとつは東京におけるホームレス支援である。
 「そうそうプロジェクト」の「そうそう」は「相双」、つまり福島県相双地区(相馬市、南相馬市、双葉郡)である。もしやと思って確認したら、土曜日に会った須藤さんの「メンタルクリニックなごみ」が対象だった。

 世界の医療団のニューズレターを下に貼りつけ、該当箇所を抜き書きしておく。
 支援する立場でもあり、支援される立場でもある。a wounded healer ~ ナウエンの言葉を思い出す。

*****

【福島そうそうプロジェク卜/川内村こころのケアプロジェク卜 ~ 合言葉は「忘れない」「続ける」】
 東日本大震災から3年、被災地での先が見えない不安を抱えながらの暮らしは、時間の経過によって不安が軽減されるものではありません。世代や地域の事情に合わせた、きめ細かな対応が求められています。
 世界の医療団は震災発生直後から、岩手県「こころのケア」派遣チームとして大槌町に入りました。2012年からは、福島県相双地区と呼ばれる相馬市、南相馬市、双葉郡で、「忘れない」「続ける」を合言葉に活動を行っています。
 津波と続いて起こった原発事故により、福島県相双地域は精神科医療の空白地域となりました。福島そうそうプロジェクトでは、この空白を解消するため2012年に福島県相馬市に設立された現地NPO「相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」をパートナーとして、同会が展開する活動に精神科医、臨床心理士、看護師を派遣しています。また、帰村宣言の後もなお過疎•高齡化に直面する福島県川内村では、精神科医と精神保健福祉士を村へ派遣し、認知症予防を地域づくりに取り入れているほか、認知症患者を抱える家族をサボートしています。

  
  
 


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