散日拾遺

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精神神経学会114@神戸

2018-07-01 07:16:53 | 日記

2018年6月30日(土)

 先週の精神神経学会のこと、忘れないうちに。

 学会出席がすっかり億劫になってしまい、当日の朝になってもまだ逃げる口実を探していたりする。学生には「巨人の肩に乗った小人(こびと)」の譬えなんか話して出席を勧奨するのだから勝手なもので、素直に信じた彼らが「おっしゃる意味が分かりました!」などと感激を伝えてくるのが、眩しいやら申し訳ないやら。

 もちろん、出席すればそれなりの学びも発見もあり、四の五の言わずに行けば良いだけのことなのだけれど。冊子に注記あり、

 「精神科専門医におかれましては、受講したセッションをマーカー等により印をつけ、御自身で記録してください。資格更新時に問い合わせさせていただく可能性がございますので、次回更新時まで必ず保管してください。」

 中抜け対策だ。「〇〇に出た」と自己申告すればそれまでのことで実効性は疑わしいが、記録しておくのは自分自身にとってトクなことに違いない。で、さっそく・・・

◆ 6月21日(木)

10:00-10:30 ポスター閲覧

10:40-12:40 シンポジウム「科学的エビデンスと脳基盤に基づくポジティブ精神医学 - 最前線と臨床応用の可能性」

13:10-15:10 シンポジウム「不安症、強迫症の治療ガイドライン」

15:20-17:00 ポスター閲覧

◆ 6月22日(金)

10:00-10:30 ポスター閲覧

10:40-12:40 シンポジウム 「身体症状症および関連症群(身体表現性障害)の治療の進歩と今後の課題」

13:10-15:10 シンポジウム 「原発災害がもたらしたもの:福島の精神保健の現状と課題」

15:40-17:40 シンポジウム 「精神神経科学におけるロボットインタ―ベンションの潜在性」

***

 二日目の朝、ポートライナーの途中駅でO大のYH氏が乗り込んできた。何年振りだろうか、郡山のパートでかすって以来、長い面識である。「何でこの駅から?」「オークラに宿を取ったんです。会場まで歩くのにいちばん便利ってことだったので。」・・・矛盾してるよ、君。

 「学会が大きすぎて、知っている人に誰も出会いません」と彼の言うのが面白い。そういう御当人を含め、僕の方は行く先で必ず誰かに出会っていて、サングラスでもかけたいぐらいである。僕ほど交際範囲の狭い会員も珍しいに違いなく、Y先生のそれは僕のを完全に包含しているはずだから可笑しいのだ。

 初日は手続き早々、仙波先生と本橋先生が立ち話をしているし、シンポに入れば目の前にイザベルさん達がいる。Y先生と別れた後は糸川先生と出くわして消息を聞き、次のシンポ入り口で大御所の I 先生とすれ違った。融先生、守屋先生と会場でお目にかかることは、もうないのだとあらためて思う。

***

 今も粘り強く同窓会を仕切っているK先生が、「自分の発表しない学会に出席などしない」と言ってのけたのがもう30年近く前である。あの時はなるほどと目を見張ったが、そういうものでもないのだ。これまでになく短時間に多くを教わったこと、追々少しずつ振り返ってみよう。

Ω


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