散日拾遺

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高冠陪輦 驅轂振纓 ~ 千字文 064

2014-05-14 08:20:26 | 日記
2014年5月14日(水)

◯ 高冠陪輦 驅轂振纓(コウカン・バイレン クコク・シンエイ)

 輦(レン)は、牛車に対して手で引く輿車(こしぐるま)のことで、中国ではもっぱら天子の乗るものなんだそうだ。
 轂(コク)はこしき、車輪の矢(リム)の集まるところ、つまりハブだ。琉球は東海の轂たるべしというところか。ここでは車輪そのものを指すのだと。
 纓(エイ)は冠の紐、これ知ってる!『漁父の辞』に「我が纓を洗うべし/我が足を洗うべし」とある、あの纓だ。

 重臣らは冠をそびやかして天子の車に同乗し、
 車を駆って冠の紐を揺らす。

 天子の冠は高さ7寸とある。首里城を回りながら、「王権の象徴としての冠は、中国にあって日本にない発想だね」とNさんと話した。琉球王室は言うまでもなく中国に自らを模している。
 振は車を駆ってアゴヒモが揺れるというのが普通の発想だが、天子と同乗の際にはきちんと結ぶのが礼というものなので、「振は整なり」と李注の御託宣である。

 教授会で居眠りするのは、学長先生に対して著しく礼を失しているかな。
 ゴメンナサイ・・・

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