散日拾遺

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今年の当たり ~ ハグロトンボと青柿と

2017-08-16 08:33:17 | 日記

2017年8月16日(水)

 今朝もまた小雨模様、気温の上がらないのを幸い、草刈り機を抱えて飛び地へ出かける。3日前に様子を見に行った時、カメラを持っていればと悔やんだ風景あり、今日はどうかと期待して角を曲がったら、いたいた・・・

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 ハグロトンボである。画面の右側が田んぼ脇の水路で、3日前にはハグロトンボが等間隔に何匹も並び、一様に水路に頭を向けていた。今日は2匹(頭)だけだが(↓)、これが10匹(頭)も整列していたと思ってください。ちょっと壮観でしょ?!

 胴が緑がかった青なのは雄の徴、雌は真っ黒なのをネットから示す。何と上手に撮ったこと!

(http://yagopedia.com/imagestombo/Hagurotombo3fx.jpg より拝借)

 今年は家の周りにハグロトンボが大発生。黒ずくめの装いに加え、「他のトンボのように素早く飛翔したりホバリングしたりせず、チョウのようにひらひらと舞うように羽ばたく。その際、パタタタ……と翅が小さな音を立てる。どこかに留まって羽根を休める際もチョウのように羽根を立てた状態で、四枚の羽根を重ねて閉じる・・・」(wikipedia)といった具合に何かと目立つから、大発生がなおさら印象に強い。ところがこのハグロトンボ、実は絶滅危惧種なのだそうだ。トノサマガエルやタガメ同様、水田周りの環境の変化によるものだろうか、人の少ないさびれた田舎はこういう動物には楽園であろう。

 つい写真をやたらと撮ってしまった。今時はフィルムの無駄を気にしなくて良いのがありがたいが、だから上達しないのかもしれない。一枚だけ追加。川面を道から見下ろすと、雌を追う雄や、追う雄同士の競り合いなど、黒のひらひらが水に反射して異界に引き込まれそうな気分になる。水の中では大小の川魚が、透き通った姿で追いつ追われつしている。

 今年の大発生、動物編がハグロトンボなら、植物編は柿の実らしい。昨秋はまったく柿が実らなかったが、今年は青柿が至るところでたわわに枝をしならせている。隔年結果はあることとしても、ずいぶん極端な。秋が楽しみだが、美味しいところは確実にカラスが持ってってしまう。どうしたもんだろうか・・・

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