散日拾遺

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一年前の記事 ~ マフムード・アッバスこと、パレスチナ自治政府議長

2016-01-21 10:42:21 | 日記

2016年1月26日(木)

  「一年前にあなたが書いた記事」について、goo ブログが毎日教えてくれる。御苦労なことでと気にもとめずにいるが、今日はちょっと気になった。リンクを張ればいいことだが、あえて転記しておく。

 本日朝刊の一面は、パキスタンの大学で銃が乱射され20人が死んだとの報道。パキスタンはマララ・ユスフザイの出身国、かつて彼女を銃撃したTPPが今回も犯行声明を出している。

 

2015年1月20日(火)

 パレスチナ自治政府、マフムード・アッバス議長。

 フランスでの連続テロに抗議する「パリ大行進」に参加した。

 「誰に関することであろうと、テロには反対する。」

 彼がイスラエルのネタニヤフ首相と共に歩いたことに、フランス人は感銘を受けただろうが、彼の同胞の間からは非難の声も上がっている。

 いっぽう、シャルリー・エブドが預言者の風刺画を再度掲載したことについて、「さらなる憎悪を生み出す」として遺憾の意を表明。

 「表現の自由があるのは知っているが、ムハンマドもキリストも侮辱すべきではない。」

 100%同感だ。

 

 いっぽうで同氏は、昨夏にパレスチナ自治区ガザで2千人以上を死亡させたイスラエル軍の大規模攻撃や、ヨルダン川西岸への入植活動について、ICC(国際刑事裁判所)で訴追する考えを示している。

 この勇気ある人物の存在することを、頼もしくもありがたくも感じる。満79歳とあるから、1935~6年の生まれか。考えさせられることが山ほどある。

 

 上記のインタビューが行われたパレスチナ自治政府の官邸は、ヨルダン川西岸ベツレヘムにある。ナザレのイエスが馬小屋で誕生した、あのベツレヘムである。


水の味

2016-01-21 10:21:28 | 日記

2016年1月21日(木)

 先日ある患者さんが、「水の味がわからんようになった」と嘆いた。

「水に味があるんですか?」と訊いたら

「よう説明せんのやけど、味がなくなってみてわかった。水にも味があるんやな、美味しいもんや、本当は。」

 淡々と答えてくれたが、切ないことだろう。昨年から抗がん剤の治療を受けており、最近、薬が変わったところ、とたんに水の味がわからなくなったというのである。

 

 失って初めて知る、たいせつなものの価値。こんなところにもその例があったのだ。