智積院は、真言宗智山派総本山として、全国に三千余の末寺を擁しています。
「東山三十六峰の南に位置し、約20の堂塔伽藍は峰々から連なる緑深い木々に抱かれ」ており、それぞれにお寺の由来を感じさせるエピソードや見どころがあります。
東山七条南の入口から入った正面の金堂にはご本尊の大日如来、その南側にある明王殿(不動堂)には不動明王が祀られています。
ほか、大師堂には開祖弘法大師空海の尊像が安置されて、これら建物の周りには、色とりどりのアジサイが咲き誇っています。
大書院前の名勝庭園は「利休好みの庭」と伝えられる、中国・廬山を模して造られた庭園です。
この大書院にあった長谷川等伯画の国宝障壁画「楓図」、「桜図」、「松に秋草図」などは、現在収蔵庫に保存展示されています。
智積院では毎年お大師様の誕生日6月15日に「青葉まつり」が開催され、利休好みの庭、収蔵庫の無料公開されるほか、五つのお堂を巡ってのご朱印集めなどのイベントが行われます。
この辺りには、血天井で知られる養源院、通し矢の三十三間堂、国家安康の鐘の方広寺、京都国立博物館、
さらに南へ行くと泉湧寺、東福寺と東山南部の文化観光ゾーンとなっており、新緑から深緑へ移ろう京を楽しんでいただけます。
京都好き男