京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

上賀茂神社 -重陽神事と鳥相撲 -」

2014-09-10 | インポート

9月9日は古来、宮中その他で行われた五節句のひとつ「重陽(ちょうよう)の節句」です。

奇数は「陽の数」といわれて、その中でも「9」は最も大きい数であり、

陽(奇数)が重なる9月9日を「重陽」と呼び、この日に厄を祓い、長寿を祈願します。

また、「菊の節句」ともいわれ、古来より、この日に菊酒を飲んだり、

菊花についた露で肌を拭ったりして、無病息災と不老長寿を願いました。

この日、京都の各地で「重陽の節句」の行事がありますが、

今回、私は、地元の上賀茂神社の「重陽神事と鳥相撲」を見に行って来ました。

Img_0120 Img_0121

この行事には毎年、当年の「葵祭」の「斉王代」も参加します。

10時頃より、本殿にて、宮司や斉王代、相撲童子が前夜から菊の花にかぶせておいた、

「菊の被綿(きせわた)」を供え、神事を行った後、

10時45分頃に、細殿前の土俵へ移動し、鳥相撲が始まりました。

Img_0123 Img_0122

「斉王代」が細殿に着席。この「斉王代」が鳥相撲の行事に参列されるのは、

かつて「斉王」がおられた当時の風習だそうです。平成3年、800年ぶりに復活しました。

続いて、境内細殿前の土俵の左右から、弓矢を手にした二人の刀祢(とね)が、

Img_0124 Img_0125

3歩×3回ずつ、ぴょん・ぴょん・ぴょんと横飛びしながら、2つの立砂の前へ現れて、

「カーカーカー」「コーコーコー」と鳥の鳴き真似を披露。そしていよいよ氏子の子供相撲。

Img_0127 Img_0128 Img_0132 Img_0133

古式ゆかしいユーモラスな行事です。よくテレビや新聞で報道されますので、

知っておられる方も多いと思います。鳥相撲は、平安時代より続いているとの事です。

氏子の子供たち22人が、東西二手に分かれて白熱した相撲に、

土俵を取り巻いた顧客から大きな歓声が上がります。相撲は1時間程で終わり、

その後、「重陽の節句」で、菊の花びらが入った菊酒が参拝に振る舞われました。

Img_0135 Img_0139

帰りに、上賀茂神社名物の「神馬」に会って来ました。

Img_0140

賀茂川では、水鳥がのんびりと過ごしていました。

Img_0141

<京都 好き男>

この記事についてブログを書く
« 2014-09-10 15:20:11 | トップ | 萩の花! »
最新の画像もっと見る