京都祇園、花見小路の近くにある正伝永源院。
元は正伝院と永源庵の二カ寺であり、いづれも我が国の最初の禅窟、臨済宗大本山建仁寺の塔頭で、明治の廃仏毀釈で一緒になった塔頭。
正伝永源院は、千利休の弟子で茶人として名をはせた信長の実弟、織田有楽斎と、肥後、細川家の菩提寺で、境内に入ると墓所があります。
建仁寺の塔頭の中にあって、とりわけ茶の湯と縁が深く、客人をもてなすという茶道の心が色濃く受け継がれています。
庭園の隅には有楽斎が建てた国宝の茶室「如庵」が復元されています。
新緑が美しい池泉鑑賞式庭園とともに、方丈の縁側に座ってゆっくり楽しむことが出来ます。
通常は非公開ですが、春のツツジの開花と秋の紅葉の季節には特別公開され、この春は狩野山楽筆の寺宝や、細川護熙氏揮毫、英一蝶掛け軸が公開されています。
訪ねて時は、残念ながらツツジは散っておりました。
秋の紅葉、楽しみです。 祇園にお越しの際には是非どうぞ。
京都好き男 細木