皆様、ニュースで嵐山の渡月橋が、
濁流にのまれそうになっている光景をご覧になりましたか?
台風18号による大雨で起きた桂川の濁流に襲われましたが、
台風が通り過ぎた16日午後には通行できるようになりました。
建造から、約80年たった現在でも、なぜ耐える事が出来たのか。
渡月橋は、見た目は華奢でも、実は強いんです。
この橋は、嵐山の風景にとって、無くてはならない存在。
もしここに近代的な橋があれば、景観は潤いを失います。
現在の渡月橋は、木橋ではありません。
昭和9年に、コンクリート杭・鋼桁の橋になりました。
「外形上旧態」を保存することにこだわって、
スパンを10メートル強と短くし、木製の様式になっている為、
外見は木橋に見えます。
「渡月橋」という名前は、亀山天皇が、
「くまなき月が渡る」のに似るという意味から名付けられました。
現在の位置に架けられたのは、慶長11年(1606年)だそうです。
江戸時代の実業家、角倉了以が、大堰川の上流、
保津川の開削工事を行った時の事とされています。
この角倉了以の功績により、現在の京都がある、と思います。
素晴らしき京都、よく踏ん張って耐えてくれました、渡月橋!
追伸:
この度、台風18号の被害に遭われた方々に、
心よりお見舞い申し上げますとともに、
一刻も早い復旧をお祈り致しております。<マンマ・ミーア>