京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

渡月橋はなぜ濁流に耐えたか?

2013-09-18 | インポート

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皆様、ニュースで嵐山の渡月橋が、

 

濁流にのまれそうになっている光景をご覧になりましたか?

 

台風18号による大雨で起きた桂川の濁流に襲われましたが、

 

台風が通り過ぎた16日午後には通行できるようになりました。

 

建造から、約80年たった現在でも、なぜ耐える事が出来たのか。

 

渡月橋は、見た目は華奢でも、実は強いんです。

 

この橋は、嵐山の風景にとって、無くてはならない存在。

 

もしここに近代的な橋があれば、景観は潤いを失います。

 

現在の渡月橋は、木橋ではありません。

 

昭和9年に、コンクリート杭・鋼桁の橋になりました。

 

「外形上旧態」を保存することにこだわって、

 

スパンを10メートル強と短くし、木製の様式になっている為、

 

外見は木橋に見えます。

 

「渡月橋」という名前は、亀山天皇が、

 

「くまなき月が渡る」のに似るという意味から名付けられました。

 

現在の位置に架けられたのは、慶長11年(1606年)だそうです。

 

江戸時代の実業家、角倉了以が、大堰川の上流、

 

保津川の開削工事を行った時の事とされています。

 

この角倉了以の功績により、現在の京都がある、と思います。

 

素晴らしき京都、よく踏ん張って耐えてくれました、渡月橋!

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追伸:

 

この度、台風18号の被害に遭われた方々に、

 

心よりお見舞い申し上げますとともに、

 

一刻も早い復旧をお祈り致しております。<マンマ・ミーア>