暑い夏の日差しの中、こおつぃに限って九州でも大雨に見舞われておられる方が大勢おられます、心中よりお見舞い申し上げます。
京都では疫病退散や世の中の平穏などを祈念して行われたのが、祇園祭です。
平安時代の初め(貞観11年--869年)全国に疫病がまんえんしたときに、神泉苑に祇園社の神輿を迎えてスサノオミコトをお祀りし、病気平穏・開運厄除けを祈って事に始り時を経て現在にいたっているのです。
今年の祇園祭も済み、ひと段落した京都市内ですが、観光目的に鉾の巡行を見るだけではなく、7月一か月にわたる行事のことも少しは知っておいて下さいね。
この神輿ですが、午後6時「奉告祭」終了後、神輿3基を舞殿に据えます。その内一基(中御座)を担ぎ、列の前後を松明で照らし、鴨川四条大橋の上まで行き、神輿を清める儀式を行ないます。午後8時30分頃八坂神社に戻り、17日の神輿渡御にそなえ三基の神輿を飾り付けます。また28日の神輿洗式では神社に戻ったあと、神輿庫に収められます。
毎年の祇園祭の信仰の中核を担う「神輿の神事」は、参拝の方々に深い感動を与えています。地方での神輿のかき手不足を良く耳にしますが、祇園祭の神輿はのべ1000人以上の方々に支えられ年々盛んになっています。
そんな行事も見所がいっぱいありますので、ぜひ来年は神輿の勇壮な姿をご覧いただければと思います。
鉾の巡行も見ごたえありますが、神輿が街の中を進むのも両方見て満喫したといえるのではないかと、おすすめの行事でした。
中村