京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

万が一迷宮入りする前に

2009-11-24 | インポート

 

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 3連休も終わりました。

 これで忙しさもひと段落、とは行かないのが、秋の京都。

 もう暦の上では冬なんですが。

 いずれにしても、ありがたいことに、まだまだ多くのお客様にお越しいただいています。

 観光の名所はどこも混雑しているようです。

 以前この時期に嵐山へ行ったときには、渡月橋の上が人で埋まっていました。

 そこをバスが通るのですが、もちろん徐行。

 人並みを掻き分ける様子は、ある意味圧巻でした。

 観光して敵わないと思うのは、人が多くて歩くのもままならない、という状況。

 その中の一員になっている身としては、文句も言えないわけです。

 そんな時、裏道というのはありがたいものです。

 観光客の皆様の、ある名所に対するアプローチのルートは、一つに定まっていることが多いです。

 つまり、その裏をかけば、人ごみに悩まされることなく歩くことができたりするわけです。

 ただ、やはり人の少ない道、細い道に入っていくのは心細いものです。

 もしも行き止まりだったら、とか、まったく知らないところに出たら、とか、いろいろ思うものです。

 旅先で迷うことほど不安になることはありません。

 ですから、ある程度の下調べは必要でしょう。

 地図を見ていると、見えてくるものがあります。

 面倒とは言わず、それで少しでも快適な旅ができるのなら、と考えてみてください。

 また、そういう小さな道に趣のある場所が多いのも、京都という町の特徴でしょう。

 大胆に言ってしまえば、人がいないところこそ趣がある、ってな具合ですね。

 多少の遠回りになることもあるかもしれません。

 しかし、それによって、他の人が見られないものを見ることができるかもしれません。

 大袈裟に言えば、ちょっとした冒険、といったところですかね。

 皆様もどうぞチャレンジしてみてください。

”あいらんど”