ヒジュラ暦1426年ジュマーダー・ッサーニヤ(6月)4日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日) |
昨日は、東京ビッグサイトまで、国際ブックフェアに行ってきた。有明周辺に行ったのは十数年ぶりだなあ。
それにしてもビッグサイトはデカイ。
さて、最初にエジプトのブースに突進。
エジプト大使館でお世話になっているWさん(女性)が、小さなブースでエジプトから送られてきた本を売っている。
今年は「はずれ」だそうだ。アフラーム新聞社が単独で、適当に数百冊の本を送ってきたが、カタイ本ばかりで、Wさんも「全然読む気にならない」ものばかりだそうで。
そんな中、子供向けに書かれた「イスラーム偉人伝シリーズ(勝手に命名)」を発見。
薄くて小さい本で、1冊200円。現在37巻まで出版されている。
2月にアラブイスラム学院でおこなわれたアラビア語オリンピックのおり、このシリーズを数冊発見し、購入しようとしたら、目の前で別の女性が有名な人物のものだけ買っていってしまった。
よしリベンジだ。「全巻ください」
「すみません。2セットあったのですが、1セットは売れてしまいました。もう1セットは、別の方が、有名な人物のものだけパラパラと買っていったので、ところどころ抜けています」
確認すると、イブン・シーナ、フワーリズミー、イブン・バトゥータなどが抜けている。
クッソー! またか! そういう買い方するなよ。と地団駄をドンドコ踏みながら残りを購入。
その他、ムバラク大統領の記録、イラク戦争の記録の写真入り大型本を購入。
次は隣のイラン・ブースへ。
交渉の末、以下の4冊を18000円→12000円で購入。それでもエジプトに比べると異常に高いぞ。
①『アラビア語-英語対訳クルアーン』(上の写真の左から4冊目の青表紙)
②『アラビア語-ペルシア語対訳クルアーン』(同:5冊目赤表紙)
③『アラビア語-ペルシア語-英語対訳クルアーン』(同:3冊目赤表紙)
④アラビア書道の写真集(同:一番左の銀表紙。下の写真が中身)
日本で購入できるクルアーンの種類は限られているので、珍しいクルアーンを買える機会があれば迷い無く購入することにしている。
サーディーの詩集なども美しくて良いのだが5000円もする。第一、私はペルシア語がわからないではないか。
ヒゲもじゃイランおっさん二人組に「ペルシア語も勉強しろよ」と勧められたので、勢いに乗って、『CDエクスプレス ペルシア語』を後で購入。
ペルシア語を勉強する時間なんかとれるかな? と、少々後悔気味。
続いてトルコブース。
アラビア書道やアラベスクの本が無いかどうか、トルコ人係員に尋ねる。すると「アラビア書道ではなく、トルコ書道だ」と修正されてしまった。
確かにハットゥ(アラビア書道のことね)は、トルコで発達したし、今でもトルコが本場だ。トルコ人のプライドは高い。
さて、数冊の本を見つけて購入しようとしたら、「今回は展示だけで売っていない」という。ええーーーーーーっ!
売っているのは、トルコ人女性の書いた「衣服の歴史」みたいな本だけ。しかもヨーロッパ的内容ではないか。いや、それはいらない。
あきらめきれないので作戦を変え、それまでの英語からトルコ語に切り替える。
「チョック・アルマック・イスティヨルム(すごーく買いたいなあ)」の繰り返し。
相手も笑いながらトルコ語でなにか言うのだが、さ~っぱりわからない。わからなくても押しの一手だ。
最後には「OK。ノーマネー。プリーズ」と微笑みながら、1冊タダでくれた。これにはこちらがビックリした。
トルコ語-英語対訳の「メブラーナ詩集」とかもあった。せっかくだから売ればいいのに。
中国人書道家が開発した、絵文字書道(正式名がわからない)の本も面白そうなので買った。書道家本人が来ていて、私の名前も掛け軸に書いて頂いたが、実名がばれるのでブログには載せられない。すごく美しいだけに残念!
その後はハードカバーやら、文庫本やらを適当に物色。ブックフェアでは、だいたい2割引くらいで本が買える。
そのままアラビア書道教室へ直行しようと思ったが、本の量がハンパではなく、いったん家に戻ることにした。
駅から自宅までの間に雨にたたられ、本が濡れそうなピンチ。
帰宅後、本の手入れをしたり、濡れた体を拭いたり、その他もろもろしているうちに時間が無くなりアラビア書道のレッスンに行けず。
まあ、充実した一日だったからいいか。問題は、買ってきた大量の本をいつ読むかだな。読み切れる自信がなくなってきた…。