日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

ありゃりゃ、やっぱり火は消えないか…

2006年09月19日 06時25分05秒 | イスラムライフ
ヒジュラ暦1427年シャアバーン(8月)26日 ヤウム・スラーサーィ(火曜日)
‎‎ 
 沈静化したと思ったら、そうでもなかったか、ローマ法王発言問題。
 イランの新聞ジョムフリは「アメリカとイスラエルの陰謀説」かあ。アメリカとイスラエルが、あの講演の文章を作って、法王に読ませたって主張している。ヒズボラの対イスラエル勝利を傷つけるのが目的だって。
 イランらしいけれど、いくらアメリカ(政府)やイスラエル(政府)でもそこまで稚拙なことやるかな? というか、主張に飛躍があるような気がする。

 最高指導者ハメネイ師は、「大宗教のイスラームとキリスト教の対立をあおるための、少数派ユダヤ教の陰謀」説。対立してもキリスト教にはプラスはないし、いったいどのようにユダヤ教側が仕組んだというのだろう?

 アルカイダやアンサール・スンナ軍などの武装派はやはりジハード継続宣言か。罪のない人を殺すのはもうやめて欲しい。

 イラクでは、「法王を国際法廷で裁け」という主張もあるようだが、宗教的発言について裁くことは、どう考えても無理でしょ。言っている人たちもわかっていて言っているんだとは思うけど。

 中国イスラム教協会は「法王は公開の場で直接謝罪しろ」。テレビかなんかで謝れってことかな? 中国当局・中国国内のイスラム勢力(ウイグル族など)・バチカンの三つ巴の対立にならなければいいけれど。あるいは、バチカンとイスラム勢力の対立を中国当局に利用されなければいいけれど。

 正直あの講演には不快な気持ちはあるけれど、私は、ローマ法王は謝意を示したと思っている。
 これからは、イスラーム世界内部でこの事件に対する穏健派と急進派の間で深刻な対立が起こらないかが不安。そうやってイスラーム内部に対立を起こさせることこそが陰謀の本当の狙い…なんて言い出す人はいないのかな?
 適度なところで終わらせた方がいいんじゃないかと思う。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさしぶりです。 (Divane)
2006-09-19 22:22:28
こんにちは。

ご無沙汰しております。



法王のあの発言自体にも問題はありますが、

それを取り上げて、

「文明の対立」への「危機」を強調するような一部報道の在り方も批判されてしかるべきだと思います。

国外においても、日本においても。
返信する
お元気ですか? (イスハーク)
2006-09-20 06:21:22
穏健派の動きを報道するところも多少は出てきましたが、全体としては過激派の動向にウェイトを置いて危機感あおっていますね。

まあ、センセーショナルにあおらないとマスコミは商売にならないのかもしれませんが。
返信する