ヒジュラ暦1427年サファル(2月)26日 ヤウム・ル・アハドゥ(日曜日) |
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昨日の「ベリーダンスの歴史①」に続いて「ベリーダンスの歴史②」に行くのかと見せかけて、久しぶりの「カンボジア・アセアセ紀行」という変化球を使ってみた。
SuuSuuさんにコメントを頂き、「あ、そう言えば書かなきゃ!」と思い出してからだいぶ経ってしまった。1月半ば以来だなあ。
しかも、旅行前に「ミヤゲ買ってくる」と書きながら関係者にまだ発送していないし…。忘れた頃につまらないものが届く人がいるかもしれませんので、訝らないでください。
【バイヨンについて】 建立年代:12世紀末~13世紀末 当時の王:ジャヤバルマン7世~ジャヤバルマン8世 何なの?:王様用の寺院。ある時は仏教寺院、またあるときはヒンドゥー教寺院。 |
象から降りて、最初の観光はバイヨン。遠くから見ると、東京ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンみたいなゴツゴツした山々に見えるが、近づくと、四面にローケーシュバラ観音菩薩の顔が彫刻された塔が林立している。
その数は37本。もともと何本あったかは諸説ある。
ここに限らず、仏教遺跡は仏教の宇宙観を表現していることが多い。
「仏教の宇宙観」というと、だいたい須弥山が中心に聳え、土台は四角形という建築や意匠が普通である。
チベットの寺院などに見られる、立体の時輪曼荼羅(カーラチャクラ・マンダラ)なども、このような形をしている。
仏教の宇宙観とはだいたい以下の通り。
須弥山とは世界の中心に聳える山。ただし、ここで愛を叫んだりはしない(←ネタが古め)。 頂上には帝釈天が住み、中腹に四天王が住んでいる。そして須弥山のまわりを、七重の山脈が取り囲んでいる。 その周囲は海であり、四方に陸地があり、そのうちのひとつ閻浮堤(えんぶだい)に人間世界がある。 さらに下に、金輪(こんりん)、水輪(すいりん)、風輪(ふうりん)という土台が三層になっている。 |
図解入りで説明してある、仏教入門書などもあるので、関心のある方は書店などで探してみてください。
四面に彫刻された顔の表情については、現地ガイドのソティリット君(23歳)の話によると、次のようなことらしい。
東:喜 北:怒 西:哀 南:楽
でも、どうしてもそのように見えない顔もあったりして、ソティリット君に突っ込んでみると、「いやあ、実はその通りでない塔もあるんですよ。二面や三面の塔もありますし」と笑顔であっさり。なんとなく彼に親しみを持ち始めていた。
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あちこちの窓から顔が見える設計。 | 定番の写真スポットらしい。仏像とキス。 |
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迷路のように入り組んだ内部。 | 第一回廊から第二回廊へ降りる階段。 |