ヒジュラ暦1427年サファル(2月)26日 ヤウム・ル・イスナイニ(月曜日) |
バイヨンを見るのには二つの点で難しさがあると感じた。
第一に、全体の構成がわかりにくい。時代によって、増築を繰り返し、結果的に変なところに段差や高低差できたりして迷路のようだ。
第二に、これまた時代ごとに塔や彫刻を付け加えていったので、どういう順で何を見たらいいのか、専門家でもないとわからない。ガイド自身が混乱している様子さえある。
せめて、彫刻に頻繁に登場するキャラクター(?)、例えばデヴァダー(天女)や阿修羅、ガルーダなどについてはもう少し知られるような努力があってもいいのではないか?
そこで、私はこれらをサポートするアイデアを考えた。
カンボジアの空いた土地に、遺跡をモチーフにしたテーマパークを作るのだ。とりえあえずここでは「ユニバーサル・カンボジア・ランド(略称UCL)」という仮称で呼ぶ。
そしてのUCLには、バイヨンをモチーフにしたアトラクションとして、「ビッグサンダー・バイヨン」を作る。本物のバイヨンと同じ大きさのレプリカを作り、その周りにレールを巡らせ、ジェットコースターを走らせるのだ。
すると、本物では見られなかった視点からバイヨンが見られ、「へえ、上空から見ると、こんな感じなんだ」とか「中央の塔の上の方はこうなっていたんだ」など違った感慨が得られるかもしれない。巨大な顔が迫ってきて迫力も満点だ。
ただし、ジェットコースターが苦手な人にはそんなことを見ている余裕が無いのが欠点だが。
←バイヨンの随所…というより、カンボジアの至るところで見られるデヴァダー(天女)の彫像
そして、マスコットキャラクターで「デヴァダー(天女)」をデフォルメして、「デヴィーちゃん(きわどいな…)」などを作り、着ぐるみを着てショーをしたり、パレードしたりする。もちろんキャラクターグッズも外せない。
この壮大な構想を、現地ガイドのソティリット君に話すと、「おお、それはすごい! お兄さんは天才ですね!」と、満面の笑顔で甲高い声を上げて感心してくれた。
ソティリット君、私はますます君が好きだよ。
こちらが現地ガイドのソティリット君。マジメな23歳の大学生。→
えーっと、遺跡の塔は西方浄土にあるとゆー須弥山をイメージしたとされるんでしたっけ?
・・いと気高き御山に娯楽の産物を巻きつけてしまうとはっ!!
さすがはイスハークさん。
斬新なアイデアですね~。
ウォ○ト・ディ○ニーが草葉の陰で歯噛みしている音が聞こえそうな・・・(笑)
しかし、ボチボチ他の読者は「ドン引き」のようなので、私の感性に感心しているのは危険かもしれませんよ。