日本人イスラム教徒ゆとろぎ日記 ~アナー・イスミー・イスハーク~

2004年に入信したのに、2003年入信だと勘違いしていた、たわけもんのブログです。

本を執筆することとなってしまいました…

2006年06月06日 06時21分38秒 | 『クルアーン』
ヒジュラ暦1427年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)10日 ヤウム・ル・スラーサーィ(火曜日)
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ファインナ・マア・ルウスリ・ユスラン
本当に困難と共に安楽はある  【第94章(胸を広げる章) 第5節】

 某大手出版社で発行する本を執筆することになりました(共著)。
 特殊な分野の本なので一般の書店には流通しません。初版10万部の予定だそうです。

 実は5年前にも同じ仕事をしたことがあります。今回はその全面改訂版の執筆です。
 そのときは、その本の関係者K氏と偶然知り合い、軽い気持ちで引き受けたらエライ目に遭いました。
 労力の大きさと責任の重さのわりに、異常に報酬が安く、おそらく時給に換算したら100円にもならないでしょう。

 この5年間で50万部から100万部発行しているので、普通の本の印税だったら結構な収入があるはずです。印税生活…う~ん、なんという羨ましい響きでしょう。しかし印税などとはまったく縁が無い世界です。
 それにしても「だいたい50万部から100万部」というのは、アバウトにもほどがあります。大出版社とはいえ、この本への熱意は低いようです。

 そんなわけで、「もう二度とこんな仕事やるもんか!」と堅く心に決めていたのですが、いったいどういう偶然なのか、今年4月にK氏が上司として赴任してきてしまいました。

 K氏は満面の笑みを浮かべて「全面改訂版を出版することになったけど、だ~れも引き受け手がいないから君頼むよ」と声をかけてきました。

 本来の業務とは関係がありませんし、5年前の苦い思い出があるので、私は強い決意のもと、にっこり笑って「絶対イヤです。お断りします」と申し上げました。
 
 するとK氏はこうおっしゃいました。
 「おお、ありがとう、これで執筆者がまず一人決まったぞ。あと二人は欲しいな。誰か知らないかな?」
 この上司は、人の話を聞かないことにかけては同僚の間でも定評があります。全く悪意が無く、どちらかというと「いい人」だけに困りものです。
 
 とりあえず5年前の同志たちに声をかけてみましたが、燃え尽きて仕事やめちゃった人だの、過労&ノイローゼ気味になってしまった人だの、みなボロボロです。いまのところ、ようやく一人だけ引き受けてくれました。

 執筆資格(?)のある人は、100人以上はいるはずですし、その中には明らかに私より適任の方も数多くいるのですが、みなさん引き受けてくれません。執筆の実態が知れ渡っているようです。

 「困ったな、こりゃ」と思いながら、クルアーンを読んでいたら冒頭の節が目に入りました。
 このような状況になってしまったら、いつまでも悩んでも仕方ありません。
 自分の勉強にもなりますし、もしかしたら今回はいいことがあるかもしれません。困難を楽しむ気持ちが大切なのでしょう。


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