ヒジュラ暦1427年ジュマーダー・ル・ウーラー(5月)14日 ヤウム・サブティ(土曜日) |
1970年代にパレスチナを拠点に活動をした、日本赤軍の指導者「重信房子(しげのぶふさこ」の名前に「子」という漢字が使われていたことから、欧米各国では、「○○子」という名前の日本人女性はテロリストの可能性があると判断。
このような名前の日本人女性に対する送金などは要注意とされ、送金が遅れるなどの実害が問題になっている。
…という事件があったら、「欧米は何を考えているんだ!」と怒る日本人は多いと思います。
でも、それと同じことを日本の政府及び郵政公社がやってしまったという記事が大新聞の一面に掲載されました。
「bin(ビン)」という文字の入った名前を持つイスラーム圏の人間は、「ウサマ・ビン・ラーディン」と関係のあるテロリストの可能性あり。このような名前の人間に対する送金などは要注意…という「指導」を、この国のエライ人たちがしてしまったそうな。
ビンは「~の息子」という意味ですから、男女の違いがあるにしても、なんとなく「子」という漢字と共通する感覚があります。
ですから、ついつい冒頭のような架空の事件を妄想してしまったわけですが(はでぃ~じゃねーさん、私の妄想癖のボリュームはどうしても下がりません…)。
勇気ある女性の行動によって、このことが明るみに出て、政府も郵政公社も反省し始めている様子です。
でも「あれ、なんだかよくわからんけどヤバいんじゃないのか? とにかく騒ぎがこれ以上大きくなるのだけは防がなきゃ」という本音が見え隠れしています。
問題発言をしても開き直っているどっかのお偉いさんよりはマシだとは思いますが、もう少し突っ込んで考えた方がいいんじゃないですかね? ちゃんと考えておかないと本質的にまた同じことを繰り返すような気がします。
私もプチバイトで通訳をしたときにね、その人が典型的なムスリム名だったことでテロリストと同じ名前だったから日本の空港でいろいろ調べられてものすごく困惑してたって悲しそうに言ってたよ。
日本にも同姓同名っているのにね。
日本人もぶっちゃけすんごい犯罪者と同じ名前だったら同じように奇異の目で見るんでしょうかね。
日本って、名前のバリエーションが世界一多いし、同じ名前の多いアラブ人やムスリムについて理解しづらいのかもね。
さらに「ビン」の意味も全然知られていないし。
だからきっと「ウサマ・ビン・ザルカーウィ」さんなんて人が来たら「こんなに怪しい名前は偶然ではありえない!」なんて大騒ぎかもしれない。
でも、日本赤軍のメンバーと同姓同名の「オカモト・コウゾウ」さんがイスラエルに行ったら、やっぱり疑われるかも…。
またやってしまいました。スライマーンさん、御指摘ありがとうございました。