萎草の茂るブログ

鵺帝国の飛び地。暇人も多忙の方も。

2008年08月04日 | 学業
(前の記事「マイクロチップ」の続き)

ここは、どこだろう。

降りしきる大雨。
轟く雷鳴。
傘など何の役にも立たない。

ここは、どこだろう。

雨の中、目の前を横切る白衣の天使。
外灯に不気味に照らされた古い煉瓦の建物。
暗闇に仄かに浮かび上がる「外来入口」の文字。

ここは、どこだろう。

先程まで校舎にいた筈なのだが。
ふと見ると、救急車がやって来る。
病人がまた一人運び込まれる。

ここは、どこだろう。


……


気がつけば、目の前に明かりが。
見慣れた生協である。
見上げれば、そこは大講堂である。

  へくしょん。

辺りに人の姿は無い。
静寂の中、ただ嚏のみが響き渡る。



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【解説】
工学部の別キャンパスから本部キャンパスに戻ろうとして、迷った。
暗くて自分の居場所が全く分からない。
気がつけば附属病院。
激しい雷雨の中、古い病院は気味が悪い。
歩けども歩けども、大学から、いや病院から出られる気がしない。
頭の中でシューベルトの「魔王」が流れ続ける。
そして漸く見慣れたキャンパスに辿り着いたのであった。
本部キャンパス広すぎ。
そんな訳で、思いつきで書いたのが上の文章。
読み返すとなんかイタいね。

あ、上の文章は2割ぐらいフィクションです。


------
その後。

電車に揺られる間に雷雨はだいぶ収まった。
一番ひどい時に出てきたみたいだ。orz

気がつくと、顔を滴っていた水が、雨から汗に変わっていた。
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