ヒルネボウ

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夏目漱石を読むという虚栄 第三部   第7章 目次

2024-05-17 23:38:27 | 評論

   夏目漱石を読むという虚栄 第三部

  第7章 目次

7000 「自由と独立と己れ」の交錯する「現代」

7100 北極あるいは肛門

7110 「やかん」

7111 ドレーフュス事件

7112 小説家を気取る知識人

7113 判断停止

7120 「思想家」の駄々

7121 エビデンス

7122 自由のはき違え

7123 託つ癖

7130 知識人用語

7131 ごますり野郎

7132 「厭世(えんせい)に近い覚悟」

7133 問答無用

7140 「教育勅語」

7141 「夫婦相和し」

7142 「旧道徳」

7143 欧化主義

7150 二種の思想

7151 知識人とイデオローグ

7152 「思想家」

7153 口舌の徒

7210 国民的作家

7211 『いやいやながらの“参加”』

7212 国民文学

7213 伝統と創造

7220 〈わかったつっもり〉と〈わかるふり〉

7221 三代目

7222 誤解と虚偽

7223 ハンプティー・ダンプティ

7230 支離滅裂の江藤淳

7231 悪文家

7232 「定言命令風」

7233 定言命法

7240 知識人汚染

7241 曲学阿世の徒

7242 エッグヘッド

7243 『死刑台のメロディー』

7250 独り笑い

7251 『ピーナッツ』

7252 『リア王』

7253 「神経衰弱と狂気」

7300 教育は洗脳

7310 『ルポ 誰が国語力を殺すのか』

7311 「身一つ世人行くに無意味違約なく」

7312 教育は脅迫

7313 ミッキー・マウスか? 

7320 「インチキおじさん」

7321 「そんなの常識」

7322 正体不明の「スタイル」

7323 作り声

7330 知識人のマナー

7331 催眠術

7332 危険な声

7333 中村真一郎

7340 『トカトントン』

7341 「一億総懺悔」

7342 「朕は国家なり」

7343 軍楽と爆音

7350 「瘤取り」

7351 「隣りの爺」

7352 「傑作意識」

7353 「阿波踊り」

7400 不通が普通 

7410 『岩宿の発見』と『センス・オブ・ワンダー』

7411 暗い知識人

7413 印象の正当化

7420 「私の理論(ロジック)」

7421 『知識人とは何か』

7422 「父があれほど賞(ほ)め抜いていた叔父ですら」

7423 「田舎紳士」

7430 「一口」

7431 「下卑た利害心」

7432 「馬鹿気た意地」

7433 「迷信の塊」と「運命」

7440 「いざという間際(まぎわ)」

7441 「急に悪人に変わるんだから」

7442 「急に」と「俄然(がぜん)として」

7443 「すぐに」と「急に」

7450 母の死

7451 公然の秘密

7452 「この子をどうぞ何分」

7453 「だから……然し」

7500 「ただ漠然と」 

7510 「卑怯(ひきょう)」と「狡猾(こうかつ)」

7511 意味不明の「卑怯(ひきょう)」

7512 『虚栄の市』

7513 内言

7520 「この不可思議な私というもの」

7521 意味不明の「卑怯(ひきょう)」

7522 虚栄の文体

7523 『わたしは真悟』

7530 名言と妄言

7531 自己模倣

7532 『チ。』

7533 「向上心」の意味

7540 「倫理上の考」

7541 性善説あるいは性悪説

7542 「倫理的に生れた男」と「倫理的に育てられた男」

7543 「倫理上の感じ」

7550 『羅生門』

7551 罪悪感の消し方

7552 『貧困の哲学』

7553 鬼切の剣

(以上)


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漫画の思い出  花輪和一(19)『護法童子・巻之(一)』(双葉社)

2024-05-17 00:07:39 | 評論

   漫画の思い出

    花輪和一(19)

   『護法童子・巻之(一)』(双葉社)

「旅之七 猫館の巻」

「猫館」の男は、前の「旅」の主人公の成長した姿だろう。

彼は母親に猫可愛がりされたかった。報われない夢を補うために、子猫を可愛がる。ところが、空想の世界で猫可愛がりされている自分自身に嫉妬する。彼は子猫が生長する前に殺す。猫可愛がりされて生長した自分を空想できないからだ。猫殺しの罪滅ぼしのために、彼はノミに血を吸わせる。この苦しみは、幸福な自分を空想できない苦しみの隠喩だろう。

作者の気分は徐々に解れている。だが、まだまだ怪しい。

 

「旅之八 神なし峠の巻」

護法童子に変身していないときの少年少女の二人が神なし峠に来かかると、老婆が赤子を親元に送り届けてくれるように頼む。

だが、罠だった。

神なし峠では、人々は喧嘩を始める。例の少年少女も例外ではなく、合体できず、化け物に負ける。赤子は、老婆の息子か何かの変身した姿だった。

無理な話だ。母親に虐待された息子が、赤子を演じることによって、母親と和解することを夢見つつ、離れる。

一進一退。作者の人間嫌いが治りかけ、しかし、そのせいで、ぶり返す。しかも、悪化して。ただし、悪化は好転反応だろう。デトックス。膿が出ているわけだ。

老婆と赤子が化け物に戻る様子、変身しないままの少年が霊魂を放って盗み見る。それは、彼の体の女陰のような穴から出て来た。

仲の良い母親と息子は、現実には存在しないが、妄想では存在する。ただし、化け物として、だ。他人に干渉されたら、つまり、理性的に考えたら、二人の関係は即座に破綻する。

女陰のある少年は、片割れである少女を見捨てる。彼女は「あのやろう 一人で自由に させてなる ものか」と、男言葉で彼を呪う。彼女には男根があるのかもしれない。

自立の始まり。「神なし峠」は思春期の隠喩か。

(19終)


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