寝台(ねだい)の唄(3)
詩 L
明日の朝は 早起きしましょう
トーストのバタはたっぷりと
大きなカップにしぼりたてのミルク
テーブルの上には マーガレットの花を飾り
そうして 豊かな会話をいたしましょう
歴史の偉人には敬意を表し
女の子をさらっていった異人さんには
罵倒の限りを吐きましょう
陽気な光さんざめく午後は
レモン・ケーキでお茶の仕度
やっぱり 椅子は金木犀の樹陰に持ち出して
(3終)
寝台(ねだい)の唄(3)
詩 L
明日の朝は 早起きしましょう
トーストのバタはたっぷりと
大きなカップにしぼりたてのミルク
テーブルの上には マーガレットの花を飾り
そうして 豊かな会話をいたしましょう
歴史の偉人には敬意を表し
女の子をさらっていった異人さんには
罵倒の限りを吐きましょう
陽気な光さんざめく午後は
レモン・ケーキでお茶の仕度
やっぱり 椅子は金木犀の樹陰に持ち出して
(3終)
SONG
寝台(ねだい)の唄(2)
詩 L
長月 九月 お月夜の
しとどに濡れた草原に
しんむり むっつり 正座した
物狂おしい顔つくり
あたいは鏡の奥に棲む
ナルシッサスのお話は 水仙月のことだから
あてにはならない造物主様
梳る髪は夜風になびき
(終)
SONG
寝台(ねだい)の唄(1)
詩 L
秋色の大気が
ゆらゆら身体にまとわれば
あたいのお腹は 寝台(ねだい)の上だ
遠く聞こえる童唄
金木犀の花の下
腐乱の死体と遊んでる あの子は誰れ誰れでしょね
何にも考えてくれていてはいや
あたいのことなら なおさらにいや
少しまぶしい
カーテンをひいて下さらない
ついでに 口一杯に広がる レモンを一切れ
(終)
SONG
駝鳥その他
駝鳥を どうしても
鳥だと認めるわけには参りません
鯨を どうしても
獣と認めるわけには参りません
海星を どうしても
人だと認めるわけには参りません
この世を どうしても
我が世と認めるわけには参りません
自分を どうしても
自分と認めるわけには参りません
(終)
SONG
春宵
春の宵は
遠吠えの負け犬が
で
舌打ちしたら ジステンパーに
そら また ジステンパーごっこ
犬殺しが来る
針金で首絞める
だから 首吊りがある
四畳半では
電気釜のスイッチが上がって
コードを抜けば
そら また 負け犬が
で
殺されかけて
死にかけて
恐いぞ
犬殺しは犬殺すぞ
ゾゾゾゾゾ 憎悪!
首輪があればな
首締めないような
全然 痛くなくて
ちょっと死んだふりできる
(終)