ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

回文~閑人

2023-07-31 17:30:42 | ジョーク

   回文

    ~閑人

夏休み 手仕事伍して 御簾や綱

(なつやすみ てしごとごして みすやつな)

足し算と 苦闘に疎く 頓挫した

(たしざんと くとうにうとく とんざした)

閑人か ナウいと言うな 感じ麻痺

(ひまじんか なういというな かんじまひ)

青海波 挫け掛け軸 排外せ

(せいがいは くじけかけじく はいがいせ)

(終)


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笑うしかない友 ~梅干し

2023-07-30 21:16:18 | ジョーク

   笑うしかない友

     ~梅干し

梅干しの種も役に立つよ。

割って天神様を食べるのね。

違うよ。埋める。

梅だから埋める? 

梅干しの実が生るんだ。

まさか。

梅の種から芽が出て梅の木になって梅の実が生るよね。

だろうね。

梅干しの種から梅干しの木が生えて梅干しが生るんだな。

へえ。じゃあ、梅干しの花って、どんなの? 

梅干しと一緒に入ってる紫のあれ。

紫蘇ね。

あれが梅干しの花だ。

あれは花じゃなくて、葉だよ。

紫蘇の花って知らない? 

知ってる。

梅の花のことをお洒落に言うと紫蘇の花だよ。

紫蘇の花は全然違うよ。

波の花って知ってる? 

うん。

あれは花じゃないよね。

だから、何。

君、頭、固いなあ。

比べようか。ごっつん。

痛い。

ごめんなさいは? 

ごめん遊べ。

ごっつん。ごっつん。ごっつん。

(終)

 


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クソクラエ節

2023-07-29 23:43:05 | ジョーク

   クソクラエ節

ある日、学校の先生が生徒の前で説教した。

「この世で一番偉いのは電子計算機」

(終)


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野遊び ~毒虫あるいは妖精

2023-07-29 01:03:30 | ジョーク

     野遊び

     ~毒虫あるいは妖精

茗荷を抜こうとして、

枝の差し交す影が落ちる斜面の草を掻き分けると、

薄暗い中にぼうっと明るんだ空間があり、

何匹も美しい黄色の虫が蠢いていた。

妖精のようだ。

手の甲に痛みを感じた。草の刺だろう。

だが、見ると、虫が留まっていた。尻を持ち上げている。

形は雀蜂に似ているが、黒い縞はない。

払って、急いでその場を離れた。

以前、雀蜂にアキレス腱を刺されたことがある。

そのときは、歩いていて垂直に体が落ちた。

痛いなんてもんじゃない。

そのときに比べたら、今度の痛みは軽い。

掌の腫れが引いたら、どんな虫だか、確かめに行こう。

完全防備をして。

夏の野遊びは命懸けだよ。

毒蛇もいるしね。

近頃は、熊も心配。

鈴は買ってある。

(終)


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モロシになりそう。~目黒祐樹

2023-07-26 22:21:09 | ジョーク

   モロシになりそう。

     ~目黒祐樹

ある音楽家の名前を思い出せなかった。〈海〉という字が頭に浮かんだ。ただし、その字が当たっているようには思えない。調べたら、すぐにわかった。〈海〉ではなく、〈洋〉という字が含まれている。

名前はわかったが、どうもしっくりと来ない。

同じ名字で嫌いな人がいたのを思い出した。ただし、嫌いな理由は特にない。口を利いたこともない。その人は私を嫌っていたらしい。嫌われても平気だった。

一時間ほどして、ある女優のことを思った。やはり名前が出てこない。名字の一字を思い出したが、もう一字が思い出せない。彼女のことは、好きでも嫌いでもない。しばらくして、下の一字は違うが同じ読みの元政治家の名前を思い出した。その人のことは大嫌いなのだが、名前を忘れたことはない。印象が強いからだろう。

その女優と同じ名字の少年の顔が浮んだ。ところが、すぐに別の少年の顔が思い出された。その少年の名前は覚えていない。先に思い浮かべた少年の顔が嘘っぽく思えて来て、そんな奴がいたという感じが薄れていった。そして、また別の少年の顔が浮んだ。彼の名前は覚えている。全然違う名前だ。

女優の名字は思い出せたが、下の名前が思い出せない。三字のカタカナが浮かんだ。平仮名だったか。音は合っているはずだ。漢字で二字だろう。そう思ったら、すぐに思い出せた。

パンデミックになってから、急に名前が思い出せなくなった。ウクライナのごたごたのせいで、さらに頭がおかしくなった。

温暖化のことなら、十数年前から諦めている。80年代に「月刊プレイボーイ」で温暖化の記事を読んだ。〈温暖化が肌で感じられるようになったら手遅れだ〉みたいなことが書いてあった。

温暖化のことは諦めても、猛暑には耐えられない。ぼうっとしてしまう。思考が鈍る。だが、物忘れとは関係がない。

物忘れの原因は老化だけではなさそうだ。嫌なことは気にしないようにしているからだろう。ところが、嫌なことを思い出さないのではなくて、嫌なことに関連した言葉を思い出せなくなっている。本末転倒だ。

素直になろう。そう思った途端、ある男優の名前を思い出した。数か月前から思い出そうと努力していた。彼の兄も俳優だ。その兄の名前を思い出せば、弟の名前も思い出せそうだ。なぜなら……。目黒祐樹。

最初のルバン三世役だ。映画は観ていない。観たくなかった。漫画の雰囲気と違っていそうだからだ。なぜ、違うと思ったのか。アニメが違っていたからだ。腹が立つほど、違う。なのに、何本も作られている。アニメ・ファンは原作を読んでいないのか。あるいは、原作のあの物憂い雰囲気を感じ取ることができないのか。

まあ、いいや。

どうせ、手遅れだ。

(終)


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