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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

想像力を称えあう。【仏画曼荼羅アート】

2020-07-26 15:01:52 | 文化想造塾「曼荼羅」

今日も、神戸教室では驚きの連続だった。

前回の課題が胎蔵界曼荼羅の中心部「中台八葉院」を描くことだった。

月一ペースで開講しているが、作品はほとんどが家で描いておられる。それがこの講座の理想形である。教室当日は皆さんの作品を全員にお披露目(制作途中でも)しながら解説させていただいている。そして、皆さんがそれぞれの想いを伝え、疎通を図る。大事にしていることは想像力を称えあっていることである。

 

今回は見ての通り(写真)、同じテーマだが、それぞれが違う。オリジナリティに溢れている。ひとり一人がこれほどに違うか、と思わせる作品ばかり。思いが込められているのに一驚する。と同時に、それぞれの秘められたエネルギーが伝わってくる。

 

サイズ 60㎝(ヨコ)×90㎝(タテ)

題目   胎蔵界曼荼羅 中台八葉院

描具   鉛筆・細ペン・水彩用色鉛筆

参加者 6名(50代~80代)

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顔を描き、命が吹きこまれる。

2020-07-12 11:33:35 | 文化想造塾「曼荼羅」

昨日は箕面で仏画曼荼羅アート教室だった。

生徒さんの進行具合はそれぞれ違うが、教室開講当初から参加されているお二人の力作がほぼ完成まじか。ちょうど般若心経を書き終えて、あと上・下に飛天や飾りを施し完成である。

前回まで13体の仏画には顔が入ってなかったが、昨日ご持参の際にはすべてに顔が描かれ命が吹き込まれていた。それぞれの顔の表情が異なるのが魅力的である。仏様の個性のように思える。

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自分の作品が、喜んでもらえるなら、と。

2020-07-05 11:41:35 | 文化想造塾「曼荼羅」
昨日の仏画曼荼羅アート泉佐野教室で、ある70代の女性の生徒さんが皆さんにこんな可愛らしい、手作りの巾着袋を配られた。中に飴ちゃんが入っていた。
 
その方が、ちょっと先生〜。まじめなお顔で、「あのね、先日、ウォーキングしている時に、いつもすれ違う男の人から声がかかったのョ!」
 
「え、それってナンパ!」と私の突っ込みに、周りの方々からかも笑いが。
 
「その方はとっても優しくて、知り合って以来、ウォーキングのたびにお話をしているのョ」と。
「で、先日、その方の奥様が急に亡くなられたことを聞いて、ちょっとショックを受けて」。
「それで、いままで描いた仏画のどれかに般若心経を書き添えて、その方に贈ろと思っているのだけど、先生どう思いますか」。
 
「それは、素晴らしい!ご自分の作品を差し上げたら、きっと驚かれ、喜ばれると思いますョ〜」と。
こんなステキ会話をしながら楽しい時間を共有させていただいた。
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枯山水を紙上で表現。自由な解釈で世界が広がる。【日本庭園】

2020-06-29 13:43:27 | 文化想造塾「曼荼羅」

禅寺を訪ねる理由のひとつに庭園がある。日本の四季を楽しめる池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)も美しくて大好きであるが、砂庭式枯山水を眺めていると時が止まっているかのような悠久の美を感じさせてくれる。

枯山水庭園はご承知の通り、散策が目的の庭ではなく、室内から静かに鑑賞するための庭である。石や砂の配置や組み合わせから、さまざまな風景を想像し自然と自らの存在を一体化し自分を見出すための庭という概念をもつ。だから心も体も自然に整っていく。

白砂の模様は水の流れを表現している。この砂紋が、川に見えたり大海に見えたり雲海に見えたり・・・。人によって解釈はさまざまで、水を使わないのに水を感じさせる。砂の中にある大きい岩は、不老不死の仙人が住むといわれる「蓬莱山(ほうらいさん)」に見立てたり、複数の岩や石を組み合わせて山が表現されている。

その枯山水庭園を紙上で表現しようと試みている。砂の紋様は線で表し、山や石は仏様や般若心経、そして墨で創作しようと描き始めた。あくまでも想像の世界なので、いろんなチャレンジが可能になる。それを楽しみたいと思っている。

現代の枯山水庭園は仏教思想的な意味合いは薄く、自然の景観を表現するために岩や石を置く。その配置は、どの部屋からもバランスよく見えるよう設置し、特定の場所からしかすべての岩や石が見えなかったり、また縁側や窓から見るのが一番美しい配置になっていたり、庭によってさまざまのようである。さらに、どの位置から眺めても必ずどこかの一つの石が見えないように配置される場合もあるようだ。

先入観を持たずに、自由に解釈すれば自分の世界がもっと広がり楽しく鑑賞できるような気がする。

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見事な作品が完成。強い思いが筆を動かす【仏画曼荼羅アート】

2020-06-28 15:46:53 | 文化想造塾「曼荼羅」

昨日の仏画曼荼羅アート教室は神戸だった。3カ月ぶりの再開である。それぞれの教室とも今月から再開し少しずつ活気を帯びてきた。お陰様で、参加いただく皆さんが元気で参加いただくことが何よりも嬉しいことである。

昨日は、一部の方がこのコロナ騒動でたっぷり時間があったので、率先して仏画曼陀羅を仕上げ持参いただいた。それらを皆さんに披露した。あまりに素晴らしい出来栄えなのでSNSでも公開させていたたく。

■70代女性の作品

天部像10体と観音像2体を縦35㎝×横300㎝の中に描き中心に般若心経を配置。微細な部分まで細かく描かれている。

■50代女性の作品

胎蔵界曼荼羅の中心部を描き、その周りを雲に舞う飛天を描く。独創性に富んだ作品に。縦70㎝×100㎝

■80代女性の作品

胎蔵界曼荼羅の中心部をユニークなタッチ表現。中心の大日如来をはじめ仏像の顔の描き方が独自の表現方法で描かれている。縦40㎝×横50㎝

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