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ライブ インテリジェンス アカデミー(LIA)

日本の伝統文化の情報を国内外に配信していくための団体です。 その活動を通じ世界の人々と繋がっていく為の広報サービスです。

「自娯」の心が、煎茶を絶妙に。

2017-06-01 14:16:06 | 一茶庵「易社」
数年前に、一茶庵宗家の佃一輝宗匠からいただいた「おいしいお茶 9つの秘伝(佃一輝 著書)」を読み返す機会があった。
著書の冒頭トビラに下記のようなことが書かれていた。

お茶のうまさは、
葉と湯と間から生まれる。


おいしいお茶をいれるには、茶葉を選び、水とその温度をうかがい、
何よりも、間が大切である。これに良き器が加われば、完璧となる。
「煎茶三絶」ともいうべき、極意と
自分で愉しみ、自分を楽しむ「自娯(じご)」の心が、煎茶を絶妙にする。

稽古のときに、宗匠がよくいわれる言葉である。
改めて、心に沁みる。
[文人趣味 煎茶シリーズ1]

大阪 船場周辺の「東横堀川水辺再生協議会(通称/e-よこ会)」の逍遥イベントが行われています。
その一つのイベントとして「一茶庵 易社」も参加し、2回目の煎茶講座を下記のとおり行いますので、お気軽に参加ください。
新茶を楽しめる講座です。
まだまだお席がありますので、一緒に楽しみませんか。

■日時/  6月6日日(共に火曜日) 午後7時~9時
■場所/  一茶庵(大阪市中央区大手通1-1-1)
■お問い合わせ・予約/一茶庵易社事務局 渡邉まで(090-3658-7804) ipc@wa2.so-net.ne.jp
■費用/  3,500円

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漢字は、意味が多重。

2017-05-18 21:32:59 | 一茶庵「易社」
「聖時風若」。お軸に書かれていた言葉である。
お軸からは”若”が読み取れなかった。漢字の崩し方で文字自体が全くわからない場合が多々ある。

先日の稽古で話の題材になった言葉。宗匠から教わったこと(正確に伝えられるかは微妙だが)は、中国の夏、殷、周の時代の帝王言行録を整理したものらしい。書経の一編の洪範(こうはん)にある政治史に出てくる言葉のようだ。

漢字というのは、奥行きが深いというか、意味が多重になっている。書いた人の想い以上に詠み手の想像でさらに深くなる場合がある。

この四文字が如何なる意味なのか、小生の頭では理解に苦しむ。
「聖」という意味は、宗匠曰く、他のいかなるものを超えた、その絶対性。万物の規範としての完全性をさす、という。
この時点で頭がぐるぐる回った。簡単に解りやすくいうなら ”宇宙がバランスとれている状態”ということになるのでは、と。
そんなときには、その時の風にしたがう。と訳すのが一番しっくりくる。
政治を司どるための教示の言葉になってくるのかもしれない。

品茶を愉しみながら聞き入ったが、なかなか頭に留まってくれなかった。


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「品茶」を楽しむ。

2017-05-17 21:51:54 | 一茶庵「易社」
昨夜は、e-よこ逍遥で申し込まれたお客様を迎えての稽古だった。お点前は小生がするように、と宗匠の指示があった。

この時期だから新茶を淹れるのは想像ついたが、席についてみると小さな茶心壷が四つ置いてあった。棚の上段に一つ、中段に三つ。
もしかしたら、「品茶」かな、と。上段の茶心壷には宇治の新茶。わかった上で宇治産をまず淹れ、後の三つは産地が隠されている。最初にのんだ宇治産と同じものを飲み当てるというお遊びを体験した。

このお遊びは、お点前する者が少々緊張する。四つとも同じ条件で淹れないと味が変わる恐れがあるので当てにくくなる。小生が淹れるのだから多少は大目にみていただき、四つを淹れ終わり、全て品定めしていただいた。

当てるのは確かに難しいが、あーでもない、こーでもないと言いながら楽しい時間を過ごさせもらった。
一茶庵の場合、淹れ方や作法は、稽古での優先順位としては高くない。文人趣味の煎茶を学んでいるから、中国や日本の歴史などの話題に花が咲くことの方が多い。

次の煎茶体験は、6月6日(火)。お時間があれば、ぜひお越しください。




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煎茶講座。<e-よこ逍遥>

2017-05-09 22:41:37 | 一茶庵「易社」
「八十八夜」。昔から、この日に摘み採られたお茶を飲むと、一年間無病息災で元気に過ごせると言い伝えられている。
考えると日本にはいろんな風習や慣習がある。ただの言い伝えだけではなく、伝えられているだけの理由がある。

新茶といわれる「一番茶」は、何といっても若葉の清々しい香りが特徴である。また、新茶は「二番茶」「三番茶」に比べて苦渋いカテキンやカフェインが少なく、
うま味、甘味の成分であるアミノ酸が多い。それは、冬の間に養分を蓄え、春の芽生えとともにその栄養分をたくさん含んでいるからだといわれている。

遅霜の警戒時期が終わる頃が、ちょうど八十八夜とタイミングが合うらしい。それを二十四節気の季節点としている。
その時期に種を蒔くもの、また葉を摘み採るものがある。お茶は、八十八夜の日をさかいに温暖な地域から摘み採りが始まり、桜前線と同様に徐々に北上していく。
今年も甘みのあるまろやかな新茶を楽しみにしている。

その新茶を楽しめる催しが下記のとおり行われます。
まだまだお席がありますので、ぜひ一緒に楽しんでみませんか。
どなたでも気軽に楽しめる煎茶講座です。

■日時/  5月16日、6月6日日(共に火曜日) 午後7時〜9時
■場所/  一茶庵(大阪市中央区大手通1-1-1)
■お問い合わせ・予約/一茶庵易社事務局 渡邉まで(090-3658-7804) ipc@wa2.so-net.ne.jp
■費用/  3,500円


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登録有形文化財「一茶庵」で、e-よこ逍遥で講座を行う。

2017-04-25 22:31:02 | 一茶庵「易社」
建造物としての「登録有形文化財」で、1番多い都道府県が大阪である。周知の通り、大阪は江戸時代から明治時代にかけての全国の物流の拠点であり、商売の中心地として発展。その歴史的遺産がいまも多く存在している。

その大阪で、平成26年11月に登録されたのが、小生が煎茶の稽古に通う一茶庵宗家の「佃家煎茶室主屋」と「佃家煎茶室土蔵」の2つの建造物。土蔵は、1848年の嘉永元年に建造されもので、日本建築物の希少性を後世に伝え継いでいくことから「登録有形文化財」として認定された。

その一茶庵は、大阪・谷町の商業ゾーンの一隅にある。ビルの谷間にあり路面からは見えない所に居を構える草庵である。主屋は、昨年改装され、文人茶を嗜むために造られた一趣独特の佇まい。佃一輝宗匠の文人趣味の想いが反映された逸室が並ぶ。

公開されているわけではないが、煎茶の稽古や茶事の際に観ることができる。5月、6月の「e-よこ逍遥」の講座でおこしいただいた折に、許されたところだけでも観ていただけるはずである。

その「e-よこ逍遥」の体験講座は下記のとおり。
日程は、5月16日と6月6日(共に火曜)
時間は、19時~21時
場所は、一茶庵(大阪市中央区大手通1-1-1)
お問い合わせは、渡邉までご連絡ください。
ipc@wa2.so-net.ne.jp まで
費用は、3,500円









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