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東京工業高専の学生15人、点字翻訳機を開発

2019年10月10日 05時55分39秒 | 時事放談: 国内編

すばらしい開発努力です。

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文字→点字「あっという間」 高専生が相互翻訳システム
朝日新聞 2019年10月9日13時42分

 東京都八王子市にある国立東京工業高等専門学校の学生たちが、印刷された文字を点字に、逆に点字を文字に変換するシステムを開発した。「娘が学校から持ってくる書類に何が書いてあるか分からなかった」。視覚障害のある女性の一言がきっかけだった。

 自動点字相互翻訳システム「てんどっく」で、コンピューターのプログラミングを競うコンテストに挑むプロコンゼミに所属する情報、電子、電気の各工学科の1~3年生15人が開発した。スキャナーとパソコン、プリンターを組み合わせて、①文字→点字②点字→文字③点字をデータ送信、の3機能を持たせた。

 ①では、書類をスキャナーにセットし、「点訳開始」と声で指示すると、文字を読み取って専用の用紙に点字で出力する。A4判の書類なら、2分程度でできる。②は視覚障害者が点字でつづった文書を文字に変換する。③は視覚障害者同士で点字の文書をやりとりできる。

 開発のきっかけは今春、ゼミを指導する山下晃弘准教授(36)に知人の白川寿子さん(56)から寄せられた相談だった。障害者を支援する白川さんも視覚障害があり、娘の学校の書類の内容が分からず、苦労したという。

 学生たちが白川さんに話を聞くなどして調べたところ、印刷された文字を点字に翻訳するサービスがあるが、お金と時間がかかることがわかった。多くの視覚障害者が、子どもの授業参観やスーパーの特売を逃す、請求書の中身を確認する前に口座から引き落とされる、などの経験をするという。

 学生たちは全国の高専が参加して10月13~14日に宮崎県であるコンテストに向け、視覚障害者が直面する情報の壁を取り払うシステムを開発することにした。スキャナーやプリンターなど機能ごとに班を作り、夏休みに集中的に作業した。

 コンテストに向けてぎりぎりまで改良を図るため、リーダーの板橋竜太さん(18)ら5人が2日、八王子視覚障害者福祉協会を訪ねた。印刷物を読み取り点字で出力した紙を、龍崎靖子理事長(74)らに渡して感想を聞いた。視覚障害者に試してもらうのは初めてだった。

 龍崎さんらは「あっという間にできちゃうね」「近所のラーメン屋さんのメニューをもらってきて、やってみたい」と喜びつつ、「点字が少し大きい」「単語の途中で改行しない方がいい」などと助言した。

 板橋さんは「視覚障害者の方々は、僕たちが感じる以上に便利さや不便さを感じていることがわかりました」と話した。龍崎さんは「子育て中の人や受験生の役に立つのではないか。若い人が点字に着目してがんばってくれて、胸が熱くなった」と話した。

 山下さんとともにプロコンゼミを指導する松林勝志教授(54)は「もっとシンプルにしてメーカーに実用化してもらい、普及を目指したい」と期待を込めた。

 システムについて、日本盲人社会福祉施設協議会の前用具部会長で、新宿区にある視覚障害者支援機器販売会社ラビット社長の荒川明宏さんは「簡単な操作で文字を点字にするシステムはまだないと思う。変換間違いがないかなど校正の仕組みをどのように採り入れるかが課題になるのでは」とみる。

 板橋さんらはまず②③の精度をさらに上げたいという。次に図表をどう表現するかなどの課題もある。「来年の東京五輪・パラリンピックで、視覚障害者に印刷物を点字にして渡すなど、機会があれば協力したい」と話している。(佐藤純)

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開発した東京工業高専の若者たちに、拍手です。読んでいて、健常者の貧乏英語塾長も胸が熱くなりました。

一日も早い実用化を望みます。

 


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