中日クラウンズ第2日(28日、愛知・名古屋GC和合C=6545ヤード、パー70)青木功(74)=フリー=は1バーディー、6ボギー、1ダブルボギーの77で回り、通算22オーバーで104位予選落ちも2年ぶりに36ホールを“完走”した。同組の尾崎将司(70)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=も通算21オーバーで予選落ち。レジェンド2人はともに次戦に意欲をみせた。首位は通算10アンダーの今平周吾(24)=レオパレスリゾートグアム、2打差の2位に谷口徹(49)=フリー=らがつけた。

 2日間の戦いを終え、すがすがしい表情を浮かべた。青木が2年ぶりに36ホールを回りきった。

 「老体にむち打って、36ホール回れたからよかったよ。体力がないとできない。スコアうんぬんはあるけど、ノルマは消化できたのかな

 通算22オーバーでブービーの104位。予選落ちとなったが、9ホールで棄権した昨年のリベンジを果たした。12番(パー4)では2年ぶりのバーディーを奪取。「77」で3打及ばなかったエージシュートについても「暇さえあればやりますよ。ゴルフをやっていれば元気が出る」と今後の達成に意欲を示した。

 同組の尾崎将は1打差の103位。盟友は「(同組は)最後にしてもらいたいね。引きずられるから」と言いながらも「(青木は)頑張っていいプレーをしていたよ。片りんを見せていた」。この日も2人は大勢のギャラリーを引き連れてプレー。選手会長の宮里優作は「また見てみたい。元気でいてほしい」と“再戦”を心待ちにした。

 「われわれがいなくても、これだけ盛り上げていけるような選手が出てくるようにやっていかないといけない。若い人たちにつながる道しるべになればいい

 青木は日本男子ゴルフ界の人気回復を熱望した。レジェンド2人の役目は、まだ終わっていない。 (白石大地)

青木&尾崎将と同組でプレーし、通算2オーバーで50位の星野陸也「僕の人生で一生の思い出に残る2日間だった」

データBOX

 ◎…青木がこの日のラウンドで1打差で尾崎将に勝利。1999年のJGTO発足以降、ツアーでは12ラウンド(R)目の同組対決で、青木が勝つのは2012年「日本オープン」第1R以来3Rぶり。通算成績は青木3勝、尾崎将9勝。今大会に限れば青木2勝、尾崎将4勝。

 ◎…尾崎将は計161の通算21オーバー。36ホールでは記録が残る1985年以降、ともに自己ワーストとなった。

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青木選手や尾崎選手が活躍していた30年前、中島選手や倉本選手もバリバリで、ゴルフがすごく面白かったです。日曜日の夕方、用事がなければ、TVでゴルフ中継を観ていました。解説者の戸張捷さんですか、声もいいし、聴いていて小気味よかったです(偉そうと批判されているようですが、ああいう上から目線の解説が、ゴルフの本場のアメリカでは普通です)。

でも、いまはまったく関心なし。若手の選手など、誰も知りません。「松山、だれ?」という感じです。人気が落ちているというのも、むべなるかなとおもいます。

ともあれ、青木選手や尾崎選手には、どういう形であれ、ツアーに出て、がんばってほしいもの。いまもって、貧乏英語塾長にとっては希望の星ですから。