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「わるいけどこの頃わたしバナナなの」には、心底まいった

2018年05月27日 04時08分55秒 | 推薦図書

いいです、この俳句。

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季語刻々
わるいけどこの頃わたしバナナなの

毎日新聞2018年5月27日 東京朝刊

 ◆今

わるいけどこの頃わたしバナナなの 尾崎淳子

 俳句選集「船団の俳句」(本阿弥書店)から。この句を鑑賞した山本みち子は、「バナナなの」とは、「私に触れないで」「放っておいて」の意味であり、この感じはリンゴでは出ない、と述べている。いい鑑賞だ。「かなぶんにシャツつかまれて泣いてはる」も淳子さんの作。「泣いてはる」はちょっとした親しさ、やさしさを込めた関西弁。<坪内稔典>

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下手な俳句をひねるのが趣味です。それでよく他の方の俳句を読むのですが、坪内稔典先生が主宰する船団の会のみなさんの俳句は、洒脱で面白くて、大好きです。こんな自由な句が書けたらと願いはするのですが、うまくいきません。

とりわけ、上の句は、極上。見た瞬間、圧倒されました。「わるいけど」で始まる鋭さも然りながら、「バナナなの」で締める最後が格別です。たまりません。こういう秀句と出会うと、自分は「廃人」にはなれても、「俳人」にはなれないなとおもってしまいます。でも、がんばらねば。

ちなみに、季語は「バナナ」。夏を表します。


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