☆捜査官ガラーノ パトリシア・コーンウェル
褐色の肌、漆黒の髪、さまざまに変化する瞳。秀でた容姿と確かな手腕を持つウィンストン・ガラーノは、二十年前の老女殺害事件を再捜査するよう命じられる。だが、彼が動き出そうとした矢先に、脅迫と不吉な予言がなされる。バーボンを愛しハーレーを駆るニューヒーロー誕生!コーンウェルの新シリーズ開幕。
☆ブーリン家の姉妹(上) フィリパ・グレゴリー
16世紀イングランド。新興貴族ブーリン家の姉妹、アンとメアリーは、たちまち国王ヘンリー8世の目を惹く存在となる。立身出世を目論む親族の野望にも煽られて、王の寵愛を勝ち取る女同士の激しい争いが幕を上げた!王の愛人となったのはメアリー。その座を奪ったうえ、男児の世継ぎをつくることのできなかった王妃までもを追い詰めるアン。英国王室史上、最大のスキャンダルを描いたベストセラー
☆ブーリン家の姉妹(下)
姉のアン・ブーリンに疎まれた妹メアリーはやがて、宮廷の外に新しい生活を求める。そこには「平凡な男」、スタフォードとの出会いがあった。一方、前の妃を追い出したアンは、栄華の極みを得る。しかし、男の世継ぎを産むことに執着した彼女は、破滅の途をたどり…。のちのエリザベス1世の母、アン・ブーリンと妹メアリーの哀しくも激しい物語は息を呑むクライマックスへ。
***ブーリン家の姉妹は映画も見たが、やはり細かいところは描き切れていないように思う。
映画と小説では表現方法が違うので、比べること自体が無意味だとは思うが***
☆エリザベス T・マグレガ―
ヘンリー8世と愛人アン・ブーリンとの娘エリザベスは、3歳で母が処刑され、私生児の烙印を押された。21歳の時には、反逆罪の疑いでロンドン塔に幽閉された。しかし数々の陰謀や暗殺の恐怖に怯えながらも、鋭い判断力と英知で男たちを操り、25歳で自ら女を捨て、国家のために生きることを決意する。「ヴァージン・クイーン」、その知られざる素顔が、いま豪華に華麗に浮び上がる。
☆音羽幼女殺害事件 (山田みつ子の心の闇) 佐木隆三
平凡な主婦を鬼に変えたのは「お受験」か「母親同士の付き合い」か、それとも「夫の無理解」か…。99年11月に発生した音羽幼女殺人事件の公判を傍聴してきた著者が、薄紙を剥ぐように「心のぶつかりあい」の深淵に迫る。
☆音羽お受験殺人 歌代幸子
法廷で明かされた新事実と、関係者への丹念な取材をもとに、犯人山田みつ子の内面に肉薄。事件の謎のベールを剥ぎ落としつつ、過熱した「お受験」の現状と子育てに悩む主婦たちの心に潜む危機を描く。
***角田光代の「森に眠る魚」から始まり、音羽の事件関連のものを三作読んでしまった
ミステリーが好きなので、どの作品にも殺人事件は当たり前のように書いてあるので平気で読めるのだが、
やはりノンフィクションはきつい。事件の被害者のご家族は勿論のこと、加害者の家族の方達の心情を思うとやり切れない思いがする***