救い、求める九条讃

救い、求める九条讃

育てあい結びあうこそ人の実現
急がばまわれ
非暴力こそ平和への最短確実な道
世界をおおう非道への怒りを燃える花にして
心にともし、次なる実を結ぼう。
あまねく宙がいまやいかに小さくなろうとも
また人の血の一粒よりも小さいスパイが
我肉体を支配しそうな今日この時であったとしても

だれに再生の芽をつぶすことができようか。

命とはそういうものである
殺すな！
殺されるな！
非道には否を！
消すことのできない炎を己れの芯で燃やせ！
偏在に気付きますよう
生きとしいけるもの全てに平安を。


奴隷は奴隷であることを知らない
鎖は立ち切ることができるのに
今や鎖は重い鉄から様々な形、様態を装って
一人一人を縛り、分断し、しかも多くの者が
この鎖の正体を見すえようとしない
諦念もまた見ないことと同義である
200年この方、いや数千年をかけて積み上げ
育ててきた人の約束を“美しい言葉”で
踏みにじり風前の灯のごとくしている輩の正体を。

でも実はおぼろげながらも気付き、分かっているのだ
「知りたくない」と、今日ほおかぶりをしても
明日は火の粉ならぬ劫火に焼きつくされるであろうことを、誰もが
「皆で焼かれれば恐くない」のであろうか
逃げられるとたかをくくっているのであろうか、否、
行動を不能にする恐怖となし崩しの死には否！を
人として生きることに希望を持とう
そこにのみ希望はあるのだから。
殺すな！
殺されるな！
己れ自身を灯台にせよ！

Ｙ・Ｓさん