市民意見広告運動事務局だより

9条の精神に立ちかえり、核のない社会を実現しよう!
5月3日の新聞に意見広告を載せよう! 

海自イージス艦「こんごう」によるSM3ミサイル発射実験に抗議しましょう

2007年12月19日 11時08分11秒 | 事務局に寄せられた情報から
[転送・転載歓迎/重複失礼]

[抗議先]◇首相官邸    (FAX)03-3581-3883
     ◇石破茂防衛相  (FAX)03-3502-5174
     ◇防衛省[広報] (FAX)03-5269-3270
     ◇自民党     (FAX)03-5511-8855
     ◇公明党     (FAX)03-3225-0207

[要請先]◇民主党     (FAX)03-3595-9961
      ※「ミサイル防衛に反対を」と働きかけてください。

【抗議声明】

●海自イージス艦「こんごう」によるSM3ミサイル発射実験に抗議する!

 ~ 佐世保への実戦配備を中止し、ミサイル防衛から撤退せよ!~
 
 12月18日午前7時すぎ、海上自衛隊イージス艦「こんごう」が米ハワイ
・カウアイ島沖で迎撃ミサイルSM3による模擬弾道ミサイルの迎撃実験
を強行した。防衛省は実験の「成功」を発表した。11月6日に標的を追尾
・捕捉する実験を行うなど入念な準備を積み重ねた末の「成功」はしかし、
模擬弾頭の飛行コースなどが予め計算された、実戦とは程遠い「出来レー
ス」に他ならない。

 今回の迎撃実験はまず何よりも、ハワイの海と空と大地を侵すものであ
り、到底許すことはできない。こんごうが使ったハワイにおける「ミサイ
ル防衛(MD)」実験施設(太平洋ミサイル射場)は、先住民族が崇めて
きた土地や海を侵略したうえに構築されている。
 さらに、「防衛」を前面に掲げるMDの本質は、米軍が反撃を恐れるこ
となく核をも含めた先制攻撃(予防戦争)を行うための「先制攻撃促進装
置」に他ならない。日本が配備を開始したSM3やPAC3などのMDシ
ステムは、米軍のMDシステムを補完する。日本列島と住民は、米軍によ
る「先制攻撃のための盾」として反撃の矢面に立たされることになるのだ。
 
 そして、こんごうの迎撃ミサイルの照準は、憲法9条にも向けられてい
る。迎撃は大気圏外の宇宙空間で行われており、宇宙の軍事利用を禁じた
「宇宙の平和利用原則」に違反する。また将来、米国向けミサイルの迎撃
も可能とされる日米共同開発中(三菱重工などが参加)の新型SM3の搭
載が見込まれており、集団的自衛権の行使を射程に入れている。加えて、
新型SM3は第三国への輸出が想定されており、武器輸出禁止三原則をさ
らに空洞化させることは必至だ。MDは、日米安保戦略会議で「はらわた
を見せ合う」(大古和雄)と防衛省幹部(当時)が形容するほどに、日米
の「軍産学複合体」を一体化させている。

 折しも現在、隠されてきた軍需利権の深い闇に捜査のメスが入り、MD
が最大級の利権の温床であることが明らかになりつつある。再逮捕された
守屋前防衛事務次官は、MD導入の脚本と演出を担った張本人であった。
SM3ミサイルは1発約20億円、こんごうへのSM3搭載費だけで総額412
億円が投じられた。当面導入するシステムだけで1兆円、将来的には6兆円
にも及ぶとされるMDは、「スパイラル(らせん状)開発」の名のもとに
日米の軍需産業や国防族に半永久的に利権を提供する悪質なプロジェクト
である。
 
 石破茂防衛相は実験後の会見でMDの費用対効果を聞かれ、「人命が救
われることがお金で計れるか」と大見得を切った。しかし、軍需産業の救
済に多額の税金を投入する一方で、薬害肝炎被害者や貧困にあえぐ人々を
切り捨てようとしてはばからない残酷な政府の閣僚に、そうした言葉を発
する資格はない。

 MDは、米国による東欧への配備計画が米ロ間で深刻な軍拡競争の引き
金となっているように、軍事対立の拡大と資源の浪費のみをもたらす百害
あって一利なしのプロジェクトである。日本政府はMDにのめり込むので
はなく、軍拡競争自体にストップをかけ、軍縮を促進する「踏み込んだ外
交」こそを展開すべきである。

 私たちはあらためて要求する。

・こんごうの佐世保への1月上旬の実戦配備を中止し、SM3を撤去せよ。
・1月中にも計画されている日本海(予定)での日米共同MD演習を中止せよ。
・入間、習志野基地配備のPAC3ミサイルを即時撤去し、PAC3配備
 計画を撤回せよ。
・1月に計画している入間配備のPAC3の都心への移動展開演習を断念
 せよ。
・ミサイル防衛から撤退し、東北アジアの核・ミサイル軍縮に向けた
 イニシアチブを取れ。

  2007年12月18日   核とミサイル防衛にNO!キャンペーン
   
 [連絡先]東京都大田区西蒲田6-5-15-7
  (TEL・FAX)03-5711-6478  (E-mail)kojis@agate.plala.or.jp
   http://www.geocities.jp/nomd_campaign/


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「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」へのハワイからの連帯あいさつ

 2007年12月11日

 日本の兄弟・姉妹の皆さんにあいさつを送ります!

 アメリカのいわゆる「ミサイル防衛」システムに日本が参加することに
反対する皆さんに熱いあいさつと連帯を送ります。
 
 私たちは「ミサイル防衛」が嘘であるということを知っています。「ミ
サイル防衛」の真の戦略的目的は米軍の攻撃能力を高めることにあります。
はるか上空から海底深くに到るまでの軍事的「全領域支配」を追求しよう
とするアメリカのあくなき姿勢は、平和と安全をもたらすものとは程遠く、
地球全体を脅かす危険で新たな軍拡競争を加速させています。

 米国は、太平洋地域における帝国拡大のために、独立国であったハワイ
に武力侵攻し占領しました。現在、帝国の情報技術前線の拡大に伴い、米
国のミサイル防衛プログラムは、ハワイの陸地や、海、空を侵しています。
「こんごう」が撃ち落とす予定のミサイルは、カウアイ島ノヒリにある聖
なる砂丘の上から発射されます。この場所は、ハワイの先住民族である「カ
ナカ・マオリ」(Kanaka Maoli)が伝統的に墓地にしてきた所なのです。

 米軍による侵犯は、帝国が自らの領域を監視するための電子的な目や耳
を設置しているハレアカラ山(マウイ島)やマウナケア山(ハワイ島)な
どの聖なる山々に広がり、強力なソナーがクジラたちを傷つけ殺している
かもしれない海中深くにまで及んでいるのです。

 さらに、米海軍は、「暫定作戦地域」を210万平方海里および空域に
広げることを計画しています。これはハワイ諸島全域を完全に包含するも
のです。

 私たちは、私たちの大切な土地や、海、空が戦争の出撃地になることを許
しませんし、戦争マシーンの工作者たちに場所を与えることも許しません!

 私たちは、ハワイ沖のミサイル防衛実験に日本が参加することに強く反
対し、米国のミサイル防衛計画への日本の関与を拒否する皆さんのアクシ
ョンに拍手を送ります。こうした戦争ゲームに日本が加担することは、そ
の平和憲法を裏切ることです。

 平和と正義と非核の世界に向けて、私たちの声と行動を結集しましょう!

 連帯のもとに

DMZ(非武装地帯)ハワイ(アロハ・アイナ)
アメリカフレンズ奉仕委員会ハワイ支部
オハナ・コア(非核独立太平洋)
カウアイ平和社会正義連合
マル・アイナ非暴力教育行動センター

 [翻訳協力]笠原光・山口響
      (アジア平和連合〈APA〉ジャパン)




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1 コメント

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ファックス送りました。 (K・I)
2007-12-21 15:03:36
莫大なお金を戦争ごっこみたいなことに使われるのは本当に嫌ですね。
9条が泣いてます。
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