市民意見広告運動事務局だより

9条の精神に立ちかえり、核のない社会を実現しよう!
5月3日の新聞に意見広告を載せよう! 

講演会に寄せられたメッセージ

2007年03月12日 22時58分50秒 | 3.10講演会
3.10講演会に寄せられたメッセージ



・澤地久枝さん(作家・市民意見広告賛同人)

「憲法9条を泣かせるな!3.10講演会」に出席のみなさま、連帯の熱い挨拶、「こんなひどい政治を許せるか」という声をお送りします。
主権者あっての政治であることを忘れ、主権者をなめている人に、NO!の意思表示をしましょう。私たちが与党政治家にいっさい投票しなければ、政権は崩壊、法案は挫折するのです。主権者は、おのれの一票を有効に使い、政治の流れを押しとどめ、変更することに全力をあげましょう。
今日、この時間「戦争への道は歩かない!声をあげよう女の会」に女性たちが集まっています。「いま、語り描き写し歌い舞う時」表現者として声をリレーする会です。日本中でさまざまな会があり、胸から溢れる思いを互いにかさねて、平和の砦を築きつつあります。一緒にあるきましょう。


・小森陽一さん(東京大学教員・九条の会)
アメリカのブッシュ政権が進めてきた、国際法に違反した無法なイラク攻撃は、世界のそしてアメリカ国内からの強い批判を受けています。軍事力によって国際紛争は解決できない、という教訓が、国際社会に共有されつつあります。
 北朝鮮の核実験に対し、国連の安全保障理事会は、「兵力の使用を伴わない」(第41条)制裁決議を全会一致で決めました。明らかに日本国憲法九条の精神、九条の心を体現した決議です。この決議に基づき、北朝鮮は六カ国協議に復帰し、2007年2月12日、核を無くしていく方向での六カ国の合意が成立しました。九条の論理こそが、最も現実的に国際紛争を解決する手だてであることが実証されつつあります。しかし、こうした国際社会の基本方向に、逆行して安倍晋三政権は、声高に5年以内の「新憲法制定」を主張し、アメリカと共に「戦争をする国」になる路線を加速させようとしています。
 「九条を持つ日本国憲法をあらためて選び直し」、「日々行使していく」ことを呼びかけた「九条の会アピール」に賛同する、大小様々な「九条の会」は、2007年2月1日の段階で、全国で6千を突破しました。
 一人ひとりの市民が、主権者として、九条を世界に輝かせる運動を、草の根でねばり強く展開しています。市民の運動を報道しない、マスコミの「メディア・ウオール」(媒体の壁)を、私たち一人ひとりの声と言葉を意見広告に結集することで、突破していきましょう。壁を壊して、平和の光を解き放ち、九条の風を吹かせましょう。

・川田龍平さん(薬害エイズ訴訟原告)

「いのちが大切」ということは、憲法や法律に書かなくても当然のこととして存在してきたことです。しかし、いま、その当たり前のことが、意識して伝えなければ伝わらない社会になってきています。約1600人がエイズウィルスに感染させられ、599人もの人々がエイズによって殺されている薬害エイズ事件は、官僚と企業、政治家と医者・学者の癒着構造が引き起こした構造薬害であり、医療犯罪です。そして、現場で働く一人ひとりが、「いのち」や「人権」よりもお金や企業の利益を優先する考え方になっているため被害は拡大しました。
 JR西日本の列車事故や、耐震偽装ホテル問題なども、人の「いのち」よりも経済の効率性を優先したために起きた事件です。こうした考え方が変わらない限り、同じことは繰り返されていきます。社会の構造や一人ひとりの考え方に影響を与えているのが、政治や教育、文化であり、その根幹を支えてきたものは憲法であったはずです。
 薬害エイズ事件では、「生存権」「基本的人権の尊重」、健康で文化的な最低限度の生活を保障する第25条、幸福追求権の第13条などがあったから国や製薬企業に対して責任追及と補償を求める裁判を起こすことができ、勝つことができました。
 日本国憲法は基本的な権利と「戦争放棄」「国民主権」といった崇高な理念を掲げています。ところが現在、政権与党は社会の現実と憲法の理念が一致していないという理由で憲法の条文そのものを変えていこうとしています。これではますます「いのち」や「人権」はないがしろにされてしまいます。大事なことは、憲法の理念に基づいた理想の社会を実現できるように僕たち大人が努力をしていくことです。薬害エイズの闘いは、一人ひとりが自分にできることは何かを考え、行動したことで、世論をつくり、裁判や政治を動かし、社会を変えてきました。あきらめずに行動すれば、社会は変えられます。
一緒にがんばりましょう。

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