古代日本の歴史を謎解き

日本の古代史の謎に挑戦します。

事記の日本神話に徐福は登場しているのか。

2017-06-17 07:08:11 | 歴史
事記の日本神話のイザナギとイザナミを4更に遡ります。
別天神(ことあまつ神)5柱
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ) 特別な存在として「別天津神」と呼ぶ
高御産巣日神(たかみむすひのかみ)
神産巣日神(かみむすひのかみ)
3人で「造化の三神」
次に登場する
宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)- 活力の神
天之常立神(あめのとこたちのかみ)- 天の神
合わせて5人(全て独り神)が別天神(ことあまつ神)

神世七代(かみのよななよ)天地開闢のとき生成した七代の神の総称
1.国之常立神(くにのとこたちのかみ)
2.豊雲野神(とよぐもぬのかみ)
2柱は独り神

3.宇比邇神(うひぢにのかみ)・須比智邇神(すひぢにのかみ)
4.角杙神(つぬぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)
5.意富斗能地神(おおとのじのかみ)・ 大斗乃弁神(おおとのべのかみ)
6.淤母陀琉神(おもだるのかみ) ・阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)
7.伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)
5代(10柱)二柱で一代(夫婦神)

「造化の三神」 3 別天神 5 神世七代 7 の数字は
神社などで使われる七五三の奇数の素数です。
三神で思いつく所が古代中国(秦の始皇帝の時代の言い伝え)
「海中に三神山あり、蓬莱・方丈・瀛洲といい、仙人がこれに居る。」
徐福が秦の始皇帝に伝えて、紀元前219年に童男童女数千人をつけて海上に送りだし仙薬を求めさせます。
司馬遷(しばせん)が紀元前91年ごろ完成させた『史記』の秦始皇本紀に記載されています。
古事記の編集者が読んだ可能性はあります。
別天神(ことあまつ神)5柱とは、徐福が渡来する以前に、倭国に伝説として存在した神々

国之常立神と豊雲野神が独り神ですが
次の5代は夫婦神です。魏志倭人伝に紹介に
伊都国 官を爾支(にき)といい、副(官)を泄謨觚(しまこ)・柄渠觚(ひここ)
奴国  官を兇馬觚(しまこ)という。副(官)を卑奴母離(夷守)
不弥国 官を多模(玉または魂)といい、副官を卑奴母離(夷守)
投馬国 官を弥弥(耳)という。副(官)を弥弥那利(耳成・耳垂か)
邪馬台国官に伊支馬(いきま)がある。次(官)を弥馬升(みまと)という。
五つの国に二人(或いは二人の妻で三人)の官と副官が紹介されています。それぞれ夫婦ではないでしょうか。
神様から人に近くなっています。
伊邪那岐神(いざなぎのかみ)・伊邪那美神(いざなみのかみ)は、
伊邪那岐が伊支馬から名前をかえた、また別の時代、或いは別の国王の官と副官?かも
そして、この二人は
・二人は国生みの際に、間違いなくSEXをしています。
・最初に蛭子を産みます。虚弱児、奇形児、死産を意味します。川に流しています。
・伊邪那美神は火の神を産んだ時に亡くなります。神様なのに死んでします。出産で母親が亡くなる。火の神なので戦争で死んだ。
・伊邪那岐神が亡き妻に会いに黄泉の国へ行きます。夫婦愛があります。
・伊邪那岐神を追ってきた八色雷公は悪霊の類(人間臭い悪霊を閉じ込めているのが黄泉の国)
・伊邪那岐神が黄泉の国から逃げる時に、出入り口に岩で蓋をして、伊邪那岐美が千人殺す。伊邪那岐神が千五百人産むで、性と死が産まれます。
だいぶ人間の生活、思考になっています。
その後の
・天照と一緒の機織の娘が陰部を怪我してなくなる(高天原には、機織工場があった)
・天照が弓矢や槍をもって素戔嗚を迎え撃つ(武装する集団:軍隊があった)
・誓約では、天照は三皇女五皇子を引き取る(いちゃもんもしっかりつけている)
・天の岩戸の前で、桶を叩いて歌う神、裸踊りをする神(音楽や踊りなど娯楽があった)
・素戔嗚の爪をはいで国から追い出す(体罰や島流しの処罰があった)
等々、もはや天空の神様の話ではなく、地上にある卑弥呼の宮殿が舞台となっています。

直径100歩の卑弥呼の墓と100人の殉職者(とにかく100と云う数字が好きです)も
お墓が天の岩戸で、その前の広場で、歌って踊る神々に話を変えます。

卑弥呼の死後、男王が王になりますが、国が乱れて、台与が女王になります。
国を追われた男性がここにも一人います。
追放された素戔嗚は
・卑弥呼の死後に王となった男王
・狗奴国の男王 卑弥弓呼
・魏国に応援を依頼しに行ったのに黄色い旗しか貰えず失敗した難斗米
つまり素戔嗚は、高天原を追放された男性と出雲国のご先祖様の二人です。
天照と喧嘩する素戔嗚 と 因幡の白兎を助ける素戔嗚では、人格が違いすぎます。

古事記の著者は、大陸の史記(魏志倭人伝、秦始皇本紀など)巧みに取り入れ倭国の物語にしています。
秦始皇本紀から徐福の記事を読んだのであれば
神世七代の国之常立神辺りが徐福ではないでしょうか。
豊雲野神は、筑紫国の隣に豊国があるので、そちらの国の神様として挿入された可能性もあります。

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