ナンバパークスシネマで、映画「君と歩く世界」を観てきました。
平日の映画館は観客も少なく、ゆっくりと観ることができました。
南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師、ステファニー(マリオン・コティヤール)は、シャチのショーを指揮している最中にステージが崩壊、両足を失う大怪我を負ってしまう。
過酷なハンディキャップを抱え、生きる希望さえ失っていく日々。そんな失意のどん底に沈んだステファニーの心を開かせたのは、彼女自身にとっても意外な人物だった。
ナイトクラブの元用心棒で今は夜警の仕事をしているシングルファーザー、アリ(マティアス・スーナーツ)。彼は他者への愛を表現する術を知らない不器用な男であったが、他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、両足がないことを知りながら彼女を海の中へと導いていく。
やがてステファニーは、どこか謎めいていて獣のように野性的なアリとの触れ合いを重ねるうちに、すでに諦めていた生きる喜びを呼び覚まされ、自らの意思で未来へ踏み出す力をつかみ取っていくのだった・・・。(goo映画より)
描写が説明調でなく、淡々とした流れで場面が切り替わる(ストーリーが進む)ので、そのスピードについて行くのが少し大変でしたが、マリオン・コティヤール演じるステファニーの心の動きは、よく表現できていたと思います。
不器用で粗野で素朴な男・アリを演じたマティアス・スーナーツも、なかなかよかったです。
ちなみに、題名のRust And Bone(錆びと骨)は、ボクシング用語でパンチを受けて歯で唇が切れた時の血の味のことだそうです。
日本題名の「君と歩く世界」とは、かけ離れた感じがします。ちょっと意訳し過ぎでは・・・?
★今日のひと言:単純だけど難しい・・・そんな映画でした。