[読む順番があります・・・]
久々のブックレビューです。
直木賞作家として有名な辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」と「名前探しの放課後」。
最近、この2タイトルとの出会いがありました。
私の辻村作品への入り口は、「ツナグ」でした。
他の映画を観に行ったときに流れた「ツナグ」の予告編。
面白そうだと思い、原作を読んでから、映画を観ました。
映画を観る前に原作を読むと感動が薄れる・・・と言う方もいますが、私は原作を先に読むほうです。映画での描写の意味がすごくわかるように思いますね。
それはさておき、「ツナグ」の原作を読んだ後、その文章や表現がとても気に入って、辻村作品を読み始めました。
「ツナグ」次に読んだのが「ぼくのメジャースプーン」でした。
ぼくのメジャースプーン
主人公は不思議な力を持った小学4年生の男の子。
ある事件に巻き込まれ、心を閉ざしてしまったクラスメイトの女の子を救うために頑張る、せつなく、健気で、温かくて優しい物語です。
んでもって、最後には少し涙腺をもっていかれました。
歳をとって(涙腺が)ゆるいもんで・・・(笑)
この解説に、次は「名前探しの放課後」を読むように!と書いてありました。
それに従い、続けて読むと・・・。
名前探しの放課後
これまたSFチックで、不思議で、温かく、優しい物語でした。
読み進むうちにどんどん引き込まれ、一気に読み終えました。
ストーリーとしても、どんでん返しがあって「やられたー!」という感じでしたが、最後まで「ぼくのメジャースプーン」とのつながりが見当たらなくて、「どーなってんのー?」、「ひょっとして見落としたかな?」という感じでした。
・・・そしてそれは、最後の最後にわかりました。
「そうきたかーっっ!」
さらに、ちょっと嬉しくなって、またまた涙腺を持っていかれました。(笑)
うーん、辻村深月、恐るべし!
自分より17歳も年下なんですけど(笑)・・・改めてすごい作家さんです。
熱心な読者の方々にはお馴染みだそうですが、辻村作品には、多くのリンクがはられているそうです。
辻村さんがしかけたお楽しみポイント・・・私もこの辻村ワールドを存分に楽しみたいと思います!
★今日のひと言:この2タイトルは、できるだけ「ぼくの・・・」→「名前探しの・・・」の順に読みましょう!