凡人マスター

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山中千尋トリオ ~Billboard Live 福岡

2008年03月11日 | 音楽

↑画像はアルバム『abyss』

Billboard Live 福岡】であった
山中千尋トリオのライブに行ってきました。
Sing, Sing, Sing/Give Me A Breakや
アンコールでやったYagibushiなどは
華奢で小柄な体のどこにこんなエネルギーが!?
と思わせるほど動く!動く!アグレッシヴな演奏。
かと思えば、星に願いをではゆったりと繊細な音を紡ぎはじめたり。
ピアノだけじゃなくドラムやウッドベース
そのすべてに引き込まれ、あっという間の1時間半でした。

いつもいつも、エネルギー全開120%出さないと、無視されるんです。
私を聴けというエネルギーを出してないといけないんです。
そこが、ニューヨークが他の都市と違うところだと思うんです。
きっと、死ぬまでピアノを続けると思いますよ。
たとえ無人島に行っても、私は一人でピアノを弾くと思います。

ニューヨークを拠点にやっている彼女が情熱大陸に出演した時の言葉。

一緒に行ったかすちゃんと軽く感想を述べあって帰宅。
その後いろいろと考えた。
本人のブログにも書いてあったようにMCが苦手だと言っていた。
確かに言葉足らずのストレートさにそんな印象を受けた。
でも、盛り上げようとしている気持ちが伝わってきたので特に気にならず。
そもそも、演奏を聴きにきたのでその辺を要求しすぎるほうがナンセンスなのだ。
自分の中の有り余るエネルギーを放出しているのかもしれないが、
選曲を含め1時間半を振り返ると
やっぱりこの人は自分のピアノを聴いてもらいたいんだと思った。
すごい日本人がいるもんだなぁー。
きっと私が予想している以上にピアノと向きあっている人なんだろうな。

鍵盤へ伸びる腕の筋肉がすごく綺麗だった。
ジャズライブはやっぱりいい。

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2/27に発売された最新アルバムは
昨年末亡くなったオスカー・ピーターソンへのオマージュ
『アフター・アワーズ』



1. オール・オブ・ミー
2. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー
3. コンファメーション
4. ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ
5. スー・シティ・スー・ニュー
6. オール・ザ・シングス・ユー・アー
7. 虹の彼方に
8. エヴリシング・ハプンズ・トゥ・ミー


4曲目はスタンダード・ナンバーとして親しまれつづけている名曲。


まだ【澤野工房】時代の『Madrigal』も素敵な1枚
※澤野工房のオンラインストアで試聴できます。



1. Antonio's Joke (Chihiro Yamanaka)
2. Living Time Event V (George Russell)
3. Madrigal (Chihiro Yamanaka)
4. Ojos De Rojo (Ceder Walton)
5. School Days (Seiji Hiraoka)
6. Salve Salgueiro (Antonio Adolfo)
7. Caravan (Duke Ellington/Juan Tizol)
8. Lesson 51 (Charles Kechlan)
9. Take Five (Paul Desmond)


3曲目、アルバムタイトルにもなったMadrigalはそのメロディーに泣けます。
9曲目、Take Fiveのアレンジは力強くてすごいです。

ユニバーサル移籍後に出した
『Outside by the Swing』
では Cleopatra's Dreamなんかもやってますよ。