マチャアキJAPANの8弾「アフリカ。ガーナ」が放送されましたね。
今年も井戸とかまどでした。
毎年同じような内容が続いていますが、
生きるために必要なものは「衣食住」です。
その中で、最も子供の仕事として任されるのが水汲みと薪拾いです。
汚れた川の水を飲む。その水も遠くから運ぶ。
薪を集めに行く。その薪も効率の悪い状態で燃やしてしまう。
少しでも子供たちの苦労する時間が短縮できるように、
マチャアキJAPANの企画が毎年行われているのです。
広い世界の中で、毎年1箇所にしかすぎない井戸やかまど。
でも、伝えた技が村人に広がり生かされて行けば、
きっと、その意味は大きなものとなるはずです。
「お涙頂戴番組」「今時人力に拘るのは変」など、
ネット上に冷たい書き込みをしているのを目にすることがあります。
確かにテレビ局側は視聴率も気になるでしょう。
いかに感動的に伝えようかと編集するでしょう。
しかし、テレビ側はそれだけを思って放送しているのでしょうか?
私は2度この番組で井戸掘りをしましたが、
スタッフの方から、いろんなお話を聞きました。
まず、このマチャアキJAPANが企画されたきっかけは、
この番組の総合演出の方が、海外で子どもがドブ水を飲む姿を見て
「この子供たちを何とかしてやらねければ」と真剣に思ったそうです。
ただ支援するのではなく、その地にあるものを使い、
自然を害すことなく、現地の人に日本の伝統的技術を伝える。
これがマチャアキJAPANの趣旨なのです。
我々が貧困な国に行き、村人たちの生活を見て思うこと、
村人たちの話を聞いて思うこと、
知れば知るほど涙が湧き上がってきます。
特に、井戸掘りは物を作ることとは違い、水が出るか出ないかの勝負
技術だけでは完成できないこともある大変な作業です。
職人もスタッフも村人のために必死です。
テレビのロケで来ていることも忘れてしまうくらいです。
あのネパールの井戸も放送上、失敗に終わりました。
でも、放送には映らないけど我々は元々あった汚れた古井戸を直し、
ポンプを付けて帰ってきました。
行ったからには、やるべきことはやっておきたい。
「撮影が終わったら後は知らん!」と言うようなやりっ放しではありません。
昨年のザンジバルのポンプが壊れたと言う連絡に、我々は対応しています。
現地でお世話になった通訳の方といつでも連絡がとれ、
村の状況を把握することができています。
視聴者側はテレビを見た感想を率直に言います。
それはそれで良いと思いますが、
「あんなのはきっとこうだろう」「どうせテレビのやってることは」
と言うような悪い方向の推測は、我々にとって本当に悲しいことです。
私も、この番組に出るまではテレビのヤラセというのもあると思いました。
でも。このマチャアキJAPANにはヤラセはまったく存在しません。
なぜなら、ヤラセで世界の子供SOSを救えませんね。
多くの方に感動を与えたい。お涙も頂戴したい。
それでイイじゃないですか。
それで多くの視聴者が世界の子どもを助けたいと思ってくれるなら・・・