甲虫王者ムシキング～森の民の伝説～

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/mushiking/
http://www.tms-e.com/
http://mushiking.com/

　森の民(妖精)の子供、主人公「ポポ」。両親と幸せに暮らしていたが、ある日父親の「ペレ」は「東の森に何か異変がある」と言ってポポと母親の「ピア」を残し一人旅立ってしまう。ペレは旅立つ時に幼少のポポに「森の守護者の証」を託す。
　数年後、ポポの住む森が何者かに襲われ、ピアが植物のような状態にさせられてしまう。ポポは母を助けるため、父を捜すため、自身の森を救うため、東の森へと旅立つのであった。

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　子供に大人気ゲームのアニメ化作品。ゲーム自体はよく知らないのですがカードゲームで虫(と言ってもカブトムシやクワガタムシが主で、ゴキブリとかハエや蚊は出てこないようです)同士を戦わせるものみたいな。
　ということで「アニメはおもちゃのCM」という従来通りのライトな無難な路線で行くのかと思いきや、

あのー、1話1話の各ストーリーが非常に重いンですけれど・・・

　と。

　もちろん、カブトムシ同士の派手なドツキ合いが毎回登場するので多分子供たちは大喜びでしょう。
　だけれどお話自体はヒーローアクション物で勧善懲悪スッキリ爽快!・・・というよりは「宇宙船地球号」をアニメ化したような感じ。
　このアニメのテーマは「環境問題を考える」とか「親子の絆を考える」「命について考える」という感じだと思います。"森の民"は私たち人間のモデルだと思います。
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/
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　私が印象に残ったお話はたくさんありますが、例えば「第5話"果実の里"」というお話。

-ミカンの木(物語では"トラン"と呼ばれていました)で豊かに暮らす村に立ち寄ったポポ。村の人たちは「ミカンの葉を食い荒らす」ということで、アゲハチョウを徹底的に駆除しています。そんな村の人たちに対し、虫の命を大切に考えているポポは怒りと悲しみを覚えます-

　ナカナカ難しい問題なんです。これ。
　ポポ達はどちらかというと「狩猟・採集の生活」。一方、この村の人たちはいわば「農耕の生活」ということで、良いとか悪い等の単純な問題ではなく、考え方や生活の仕方の違いの問題です。

　私は子供の頃、趣味で野菜を作ったりしていました(家庭菜園ほどですが)。そのまま何もせずに育てると「虫に食い荒らされ」たり「虫が媒介する病気にかかったり」して、マトモに収穫出来ないんです。
　キュウリが特に弱く大概「ウドンコ病」にかかってしまって、農薬を使わざるをえませんでしたし、イチゴは収穫直前にアリンコ等に食われてボロボロに、キャベツもモンシロチョウの幼虫に食われてボロボロに・・・みたいな感じ。土もちゃんと消毒(天日に何日か干す)し、肥料も水もちゃんと調節し、雑草も抜いています。それでもこの有様で・・・。ちなみにトマトは結構病気や虫に強くて育てやすかったです。
　農家の人ってやっぱりプロだけのことはあります。あんなに綺麗には育てられないです、私には。稲作は手間や労力がかかりすぎて「家庭菜園の趣味レベル」じゃないのでパス。

　ポポの言う通り「虫がいなきゃ、実が出来ない」のも正しいんです(例外として稲は自家受粉出来るので虫の媒介は必要なし)。だけれど、農耕の生活という選択肢をとるなら"基本的には虫や雑草(時には動物も)との戦い"ってことが現実です。私にはこの村の人の気持ちはよく分かります。もちろんポポの考えも分かります。

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ポポかわいいよ
かわいいよポポ

　と危ない発言をしてみたり。

　ポポは人によって"ワガママ"とか"何だよ、コイツ"と感じるかも知れませんが、私はポポの描き方が「子供の目線、感じ方」でとてもしっかり表現されていると思います。
　また、悪役である「森の破壊者達」と呼ばれるキャラクター達は単純な悪役ではなく"それぞれの事情があって破壊者になっている"という設定も良いなぁと。

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　あまりにも重い話ばかりだったためか「第19話"母なる河"」では、なんとポポ達は水泳大会に出場したりも。
　女の子達の水着はかなり露出度が低く、逆に男の子達は、

褌(フンドシ:話の中では"水着"と言っていたが・・・)

　という凄いシチュエーション。「腐女子の証が、私を導く」って感じですか?! そこまでするんだったら、

乳首は描かないの?

　と"素朴"な疑問があったり。いやぁ、我ながら何書いているんだろう・・・(以下自粛)。