近頃のパソコン(ここでは"PC/AT互換機"が正しいかも)ではおそらく解消されていると思うのですが、チョイと前のパソコンを使っていると不都合が起こる事があったので、備忘録がてらに書いてみるテスト。

(ブルースクリーンの図)
その不都合は「外付けHDDをつなげたとたん、パソコンの電源が落ちる、またはリセットされてしまう」と言うものです。これは、いくつか条件があって、
- 外付けHDDがFAT32でフォーマットされている
- OSはWindows XPを使っている
- 全てのパソコンではなく一部のパソコンだけ問題が発生する
- メーカー製「フォーマット済み外付けHDD」でも問題が発生する(メーカーに問い合わせると"原因不明だから取りあえず返品して欲しい"と言われたけれど、私はほとんどMacで使っていたために支障がないので返品しませんでした)
- つなげる環境はUSB、FireWire(IEEE 1394)等は問わず
- Macでは問題が発生しない

(NetVistaでは無事の図)

(MacOSX上でFAT32フォーマットをしているの図)
私はMac(MacOSX)を主に使っているのですが、時々Windows機(Windowsをインストールされたパソコンの事)とのファイルのやり取りをすることがあります。その時に困るのが、
- MacOSXはWindows XP以降標準のNTFSフォーマットについては"読み出し"しか対応していない(つまり書き込めない)
- Windows全般においてMacOSX標準のHFS+フォーマットを読み書き出来ない
- 両者仲良くファイルのやり取りするには、どちらかのOSに「専用の読み書き出来るソフト(ドライバ)」をインストールするか、FATフォーマットしかない
FATフォーマットは古いながらも意外に多く使われていて、今でもデジカメとか携帯では主流のフォーマットです。

(Windows Meで1回マウントさせるの図)
さてさて「外付けHDDをつなげたとたん、パソコンの電源が落ちる、またはリセットされてしまう不都合」は、
Windows 9x系(Windows 95や98、Me)のOSに1回つなぐだけ(後はフォーマットし直さない限りずっと使える)
という、かなり簡単な方法で解決できます。
勝手な予測なんですけれど、おそらくWindows 9x系のHDDドライバはWindows NT系(Windows 2000やXP、7等)やMacOSXの「ディスクユーティリティ」の"それ"とは違うもので、1回つなぐ事でMBRか何かが書き変えられるため・・・と思われます。

(FAT32では4GB以上のファイルを扱えないの図)
ただし、FAT32では4GB以上のファイルを扱えないので4GB以上のファイルをコピーしようとすると・・・
予期しないエラーが起きたため、操作を完了できませんでした。とでてきたり。
(エラーコード -1309)
- MacOSX君、分かりにくいエラーありがとう
- エラーの意味は「ファイルが大き過ぎて入りません」
そんなわけで、FAT32フォーマットのHDDに4GB以上のファイルを入れようと思うと「4GB以下にファイルをぶつ切りにしてしまうしかない」のですが、それでは使い勝手が悪いのです。
この新たなる問題に対処する方法は・・・
- 外付けHDDをNTFSフォーマットしてMacOSX側にNTFSドライバをインストールする
- 外付けHDDをHFS+フォーマットしてWindows XP側にHFS+ドライバをインストールする(参照:自作パソコンをもらったのです その2 & Mac Drive注意点)
- 外付けHDDを使わず、DVDドライブやネットワーク等を使う
今回はWindows側に合わせる方法「外付けHDDをNTFSフォーマットしてMacOSX側にNTFSドライバをインストールする」事にします。
NTFSフォーマットはWindows NT系OS標準のフォーマットなので、Windows NT系同士でやり取りする場合は後述のような別途ドライバのインストールは不要です。
Windows 9x系ではNTFSが使えないのですが、
そろそろWindows 9x系を卒業しても良い頃だろう・・・
と思ってみたり。


(Windows 7でNTFSフォーマットの図)
MacOSXの「ディスクユーティリティ」では残念ながらNTFSフォーマットができないので、Windows XPや7などのWindows NT系に外付けHDDをつなぎ、ファイルシステムを「NTFS」にしてフォーマットをかけます。

(NTFS-3GをMacOSXへインストールの図)

(ディスクキャッシュを使用するのかどうか選択するの図)
今回はフリーソフトの「NTFS-3G」というNTFSドライバをインストールする事にしました。
インストール手順で「キャッシュを使用するのかどうか」を聞いてくるので、今回は「使用しない」にチェックを入れました。
これらの設定は後から「システム環境設定」で後からでも変更できます。

(所有権とアクセス権が"読み出し/書き込みができます"になっているの図)
「NTFS-3G」をインストールしたので、所有権とアクセス権が「読み出しのみ」から「読み出し/書き込みができます」になりました。

(書き込みが遅せーよ・・・の図)
一応、9GBくらいのデータを書き込み(コピー)してみるものの、1.11MB/秒とエラく遅い書き込み速度だったりします。キャッシュを有効にすると少し速くなるかも知れません。
まぁ、iBookG4のUSB2.0コントローラはもともとあまり速くないし、何よりも「NTFS-3G」の有料版「Texera NTFS for Mac」を試用してみたところ、普通の速さ(1GB/分くらい)だったので、有料版と無料版の差別化なのでしょう、多分・・・。