ダイエット? "電子機器の簡単な組み立て"のお仕事 その46

2008年06月24日から

　今の季節に珍しくさわやかな朝なので工場の窓は全開。涼しい風が入ってくるのです。
　ただ、お隣は車の板金塗装屋さんのためか有機溶剤、いわゆるシンナーの香り付きであります。

・この間は星の王子さまのテーマソングが頭の中をぐるぐる回っていたっけ・・・
・今回は「花のささやき」がぐるぐる回ってます

　そんな状況下、ひたすらLEDライトの製作に励む私。私は主に最初(線の加工)と最後(シリコン充填)の行程を担当しています。
　ライトは大まかに3種類(ブロック型の大と中、丸い形の小)なのですが、今日は私の十八番(読み:おはこ)である"丸い形の小"のシリコン充填なので調子に乗ってギャンギャン作っていました。

午前中に300個完成! 400個まであと2本!

　300個というのは自分で言うのもナンですが、結構驚異的な数なのであります。本当はもう少しペースを落としても大丈夫なのですが、私は線の加工という一番最初の行程を兼業しているため、出来るだけそちらの時間を確保したい・・・という事情があります。

　このライトは他のライトと違いむき出しのまま屋外で使う事があるそうで、かつ明確にIPX5(生活防水プラスαくらい)とカタログに記載されているもンだから、

「ま、IPX7(完全防水)で頼むわ」
「えっ、IPX5じゃないのですか?」
「一ランク上の方が安心じゃろ?」
「そんなぁ・・・ただシリコンをチョロッと充填するくらいでうまくいくものなのですか?」
「安心しんさい。この間風呂に浸けてみて点いたから、大丈夫。合格じゃ」

　といつの間にかレベルが上がりつつ。

ま、工場長の事だから近頃はすっかりIPX5とかIPX7は忘れてると思われ・・・
それにしても、アバウトなテストだなぁ・・・

　とも思いつつ、もし時々コッソリ抜き打ちテストされると困るので何とも気の抜けない事になっているのです。

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それにしても今日は精密機器の製作部門へのお呼出がかからず平和な時間だなぁ・・・

　いつもなら(違う建物なので)行ったり来たりだと、仕事自体が全部中途半端になってしまいストレスがたまります。それに、

なんだか「パシリ(使いっ走り)」みたいだし・・・

　実際のところパシリそのものなンですが、"現実に背を向け目を閉じ耳を塞ぎ口をつぐむ"常に後ろ向きの私は「考えなかった事に」します。ハイ。

後10分で終業時刻・・・

　そんな事を考えていると、

「○○さん(私の名前)、共晶はんだ槽(鉛入りのはんだでウチの会社の場合トングで基板をつまんで浸ける手動式、フロー式とも)お願いだって・・・」
「えっ、今からですか?」
「今からです」
「ま、残業して稼いできなよ」
「そんなぁ・・・分かりました・・・」

　かくして私は休憩を挟み1時間残業する事になりました。
　オートDip槽(自動はんだ付け機のオペレーション、こちらは鉛フリーはんだ)だったら雑作も無い事なのですが、共晶はんだ槽は辛いよ、今の時期・・・。

アツっ・・・

　約250度のドロドロに溶けた鉛が飛び散り腕に絡みます。静かにパチパチと響き渡る天ぷら油のようなフラックスが反応する音。オーブンの中にいるような室内。汗ダラダラ、頭クラクラ状態です。

他にする人いないのかなぁ・・・

　部品の挿入は先週の金曜日には終わっていました。
　ただ、どうしてこのタイミングでこの作業を行わなければいけないのかよく分かりません。

これも何かシナリオのうち?

　他にする優先事項があってずれにずれ込んでこの時間になったのでしょうか。それとも・・・いや、あまり深く考えるのはよそうか・・・。
　そんな事を考えているうちにタイムリミットになってしまったので、Hさんに作業を引き継いでやむなく終了しました。残り20程なのですぐに終わる事でしょう。

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　あまりにも疲れてしまって体が重いので体重を計ってみました。

3Kg減ってる・・・

　たった1時間のうちに水分がKg単位で失われるとはエラい「ダイエット」です。まぁ「やせる」と言うよりも「やせ衰える」という感じで。