養蚕農家カフェ桑の実 ブログ 鹿児島県唯一の養蚕農家(鹿児島県指宿市)

鹿児島県指宿市の里山にある「いぶすき紬と養蚕農家カフェ桑の実」
養蚕と織物、養蚕カフェの四季と日常を綴っています。

11月26日 カヤック朝練 鰤その他

2011年11月27日 | カヤックフィシング
久しぶりに風・波もおさまる予報で、仕事の息抜きも兼ねて出動してきました。

自宅をAM5時半過ぎに出発してAM6時過ぎには到着。


散歩中の地元の方と会話しながらぼちぼち準備。
「漁師をしている息子が、ここ一週間ほど全く釣れてないよ」とのこと・・・。

海岸に下りるとルアーマンお二人とご挨拶&会話で何だかんだ、7時半に出艇。

魚探のスイッチを入れるが電源が入らない。電池切れの模様・・・。本日、魚探なし決定。


風も予報に反して風速5m以上あるような。

多分、水深50mぐらいであろうと思うところから釣り開始。

大潮ということもあり潮が超早く150gのジグでも150m以上ラインでます。
しかも、一時間ほど全く反応なし・・・。


魚探に慣れると、水深・ベイトの反応が分からず釣り難いもんですね。


仕事もあるので、AM9時半上がり。

釣果は、鰤80cm前後が1匹(27日に測定したら73cmでした)。60cm位のオオモンハタ1匹。1.5m前後 ヤガラ 4匹 でした。
アバウトですいません。


帰宅途中、知り合いのフレンチ サリューさんへ鰤以外をおすそ分けに。
後日、メニューに出るかも。お好きな方は、どうぞ~。

おすそ分けの際に釣果画像を撮り忘れ。自宅に戻ってから鰤のみの画像しか御座いません・・・。


(クーラーは、シマノ スペーザ35。神経締めしたため尾を切り折ってます。)


上原達也

いぶすき紬染織工芸のHPはこちらから



精練後~染め・糊付け・巻き替え~

2011年11月26日 | 工程
作業の画像を各工程撮るつもりが、バタバタとしていると毎度忘れてしまいます。
細かな工程は抜けていますがご了承下さい。

開聞山麓香料園 でいただいた芳樟(匂い楠)で二日間かけて染色して乾燥させます。
(手前の淡い白っぽいのは茶葉で染めたものです)


経糸の糊付け用に、布糊(海草)を使います。




弱火で溶かしいき、濾過します。
冷ました後、糸を揉みながら浸透させ一晩寝かします。




軽く絞り陰干しで、頃合を見ながら何度も糸をさばき乾燥させていきます。




木枠に巻き替えます。






これを、整経作業用に必要な糸長にカセに巻き替えます。



更に作業は続きます。


上原達也

いぶすき紬染織工芸のHPはこちらから



BS 日テレ 「よい国のニュース」 番組内で放送

2011年11月18日 | メディア
11月19日(土曜)18:00~18:54 BS日テレ 「よい国のニュース」 で当工房の取り組みが放送されます。

数年に渡り取材していただいた養蚕の取り組みを 18:30以降に、8分ほどの特集予定とのことです。



時間の都合がよい方はご覧下さいませ。


上原達也

いぶすき紬染織工芸のHPはこちらから

巻き替え作業後

2011年11月14日 | 工程
昨日から草木の染色作業に入ってます。本日も草木染め2種類 + タテ糸ののり付け作業の前準備

先ほど、染色作業が本日分は終え、今から明日の糊付け作業用の布のりを作ります。


今回、試作の紬作りと書いていますが、注文のあった紬の新たな地風を出すため、下記の変更による試作を
行いながらの作業です。

① 糸繰り器の改造、撚糸器の改造  ②タテ糸・ヨコ糸のデニール(太さ)変更 

③ ヨコ糸の合糸の変更(引き方違いの糸の組み合わせ)

④ 精練方法の変更  ⑤ 精練目減りの変更(セリシンの落とす度合いの変更)

⑥ 織機の綜こう変更 ⑦ 筬の変更 ⑧ 試作品をつくるために新たな道具制作などなど

地風を変更するにもこれだけの試作をしながら進めてます。


今回糸の繊度変更や糸の組み合わせを変えたため、織り上げてみないと地風がなんとも分かりません。

当工房の風合いで、私の計算上はバッチリなんですが・・・


画像は、巻き替え後のおおまかな作業になります。

枠に巻き替えからカセに巻き変え作業


この道具は、このように綾状に巻かれていきます


生糸のセリシンを減らす、精練作業。
今までは、アルカリ精練の藁灰・椿灰・石鹸精練をしてましたが、今回は、より糸を痛めないクエン酸精練で。
(アルカリ精練より、クエン酸精練のほうが、毛羽も少なく染色後の伸び率もいいデータが工業技術センターから出てます)


均一にセリシンが落ちるように、位置をずらしながら常に糸を動かします。
又、セリシンの滑り具合を手で感じながら、八分練りになるように作業します。


八分精練後の絹糸です。セリシンが抜けると絹本来の白になります。


明日は、再度草木染めしたのち乾燥させて、布のりでタテ糸の糊付け作業にはいります。


上原達也

いぶすき紬染織工芸のHPはこちらから

開聞山麓香料園

2011年11月13日 | 指宿のこと
日本最古のハーブ園「開聞山麓香料園」が、指宿にあります。

昭和16年に開聞岳の麓に開園されたそうです。


このハーブ園の方が、当店のことを新聞やニュースで知り、「芳樟(匂い楠)があるので染色で使ってみないですか」と、有難い御連絡をいただきました。




連絡を取ると、後日に芳樟から精油を抽出する作業もあるとのことで見学も兼ねてお邪魔しました。




画像の釜で500㎏の芳樟を蒸気で1時間蒸して蒸留しています。

この釜も開園当時で、戦前のものとのこと。趣きのある道具です。



蒸した芳樟も染色に使えるので、これも持ち帰ることに。生葉も5㌔ほど分けていただきました。

楠系の仲間なので、大よその色も予想がつきます。
試作の織物の染材を何にするか決め兼ねていたので、せっかくなのでこれを使かせていただくことに。

今、明日からの染色用に煮出しています。

工房の建屋中が芳樟のいい香りでほっこりしています。


上原達也

草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから

巻き替え 作業

2011年11月08日 | 工程
本日、11月8日。

もう既に11月中旬ですが、指宿はまだ半袖短パンでOKです。



織物つくる作業は、とにかく糸の巻き変え作業が多いです。

撚糸した絹糸をボビンから木枠に巻き変え作業風景です。このあと、木枠からかせに再度巻き直しします。

絹糸を巻いている木枠、普通は4本足ですが当店は6本足を別注で作り使っています。

撚糸した絹糸は4本の木枠で全く問題ないのですが、生糸を扱うときに4本ではテンションが均一にならず糸切れをよくしてしまいます。

しかしこの6本足の木枠は、生糸の合糸・撚糸作業時には無くてはならない道具です。

明日には、カセまで終わらせなければ・・・



この振りつきの糸車ですが、釣りに使うリールの道糸の巻き替え作業にも絶大なる効果を発揮する便利な道具にもなります。



上原達也

草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから

11月06日 カヤックフィシング 朝練

2011年11月06日 | カヤックフィシング
本日早朝、海の状況もよさそうなので行ってきました。

今回は目星を付けていた新しいポイントです。


朝はゆっくりと7時過ぎぐらいに出艇。本日も魚探の反応いまいちです。

北風の微風ですが、パラシュートアンカーを付け、水深50mからゆっくり攻めてみます。


AM9時になると日差しが強くなってきて、クーラーに入らない鰤が痛むので撤収。


本日の釣果


鰤 2匹 102cm 7.5kg と、 82㎝ 5.1kg / 真鯛 65㎝ 3.5kg  (自宅で測定。血抜き後の重さになります)

※クーラーに入れて面倒で写さなかったのですが、オオモンハタ 2kg前後が 5匹・ リリースのヤガラ4匹ほど


水深50mから水深120mまでのひと流し、2時間ほどの釣果でした。



上原達也

草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから

いぶすき紬の撚糸のこと

2011年11月06日 | 工程
晩秋繭で最初の織物を制作中です。現在、撚糸作業中。

当店の撚糸は、他織物と異なる手法で、試作を繰り返し手間をかけ風合いや強度を考えて作ります。

これが出来る理由は、工房内に撚糸器があり私自身が作業するからです。

撚糸が分からない方はこちらから (日本撚糸工業組合連合会のHPです)




織物産地・機屋・織物工房等は、撚糸を専門にしている撚糸業者に加工を出して撚糸を行います。
また、撚糸をするには、それなりの設備と技術がないと出来ないということもあります。

撚糸の設備がある工房は、ほんの一握りしかありません。全体の1㌫にも満たないのではないでしょうか。


糸つくり期間は、糸繰り器・撚糸器と、夜な夜な時には深夜まで動いています。



上原達也

草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから