養蚕農家カフェ桑の実 ブログ 鹿児島県唯一の養蚕農家(鹿児島県指宿市)

鹿児島県指宿市の里山にある「いぶすき紬と養蚕農家カフェ桑の実」
養蚕と織物、養蚕カフェの四季と日常を綴っています。

屋久杉染めの整経作業 (桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織りと全工程一貫生産の紬工房)

2014年02月04日 | 織物
屋久杉で染めた糸。
絣の下地用に染めたのですが、個人的に好きな色が出たので、そのまま色無地に織ることに。
(売れなかったら、自分用に仕立てる目論見です)

整経を済ませ、狭い廊下を利用して地経巻き作業。

織機に取り付け、これから糸綜絖に通す作業です。

夜叉五倍子(桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織りと全工程一貫生産の紬工房)

2014年01月29日 | 織物
The first photograph is Yashabusi.
It's tha silk thread which I dyed with Yashabusi.

昨日、染めたものです。
画像は、夜叉附子の実で畑に植栽して育てて使っています。
この夜叉附子。夜叉五倍子とも矢車とも言ったりします。お歯黒の五倍子の代用をしても使われていたようです。

先日、座繰りで引いた糸を染めました。

草木染めは、幾度と染め重ねて色の濃度を上げるので、時間がかかります。

屋久杉染め (桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織りと全工程一貫生産の紬工房)

2014年01月29日 | 織物
新しい畑の、老木の梅が6分咲きになっていました。

業者さんと養蚕施設を建てる位置決めで、何だかんだと午前中一杯かかりようやく決まる。

急いで戻り、午後からは屋久杉で染め作業。
このチップは樹齢2000年以上生きてきた屋久杉からいただいたもので、この染材を煮出し染めるたびに、とてつもない命の息吹を感じます。

今回、絣の地色用に淡く数回染め重ねました。糸が乾いたら再び2.3日後に染め重ねる予定です。

夫婦座繰り (桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織りと全工程一貫生産の紬工房)

2014年01月26日 | 織物
新しい撚糸方法を思いつき、二日間急遽追加の座繰り作業。



意外と、2人で座繰りするのは初めてだったらしいです。
したような気もするのですが、記憶が定かでないのでしてなかったということに。



しかし、照美さんの座繰りの腕前は、やはり素晴らしいです。


精練作業 (桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織りと全工程一貫生産の紬工房)

2014年01月26日 | 織物
本日は、精練作業。
生糸は、セリシンとフィブロインの2重構造になっており絹糸のセリシン部分を取り除く作業です。

精練が過ぎると、フィブロインを傷付け毛羽が出たり糸自体が弱り、染色や織りの工程、製品にまで影響します。今回は、草木染め用に若干セリシンが残るように精練します。

2時間ほどかけ精練作業を行い、最後に糸をさばいて乾燥させます。
今まで散々やっている精練ですが、中々思うようにいかない難しい作業です。

撚糸の蒸しと、綛(カセ)あげ作業。(桑畑・養蚕・座繰り・草木染め・手織り・紬)

2014年01月23日 | 織物
指宿は、天気もよく暖かい日差しがさしています。そろそろ、桑を植える準備をしなくてはなりません。
撚糸した生糸を、ボビンのまま蒸し器にかけ撚り止めを施します。
ちなみに、ボビン1つで約4,000mの生糸が巻かれています。


蒸しを終えた生糸を綛あげします。
当店には、綛あげ用の機械がないので、撚糸機を利用して行います。


綛(カセ)というものは、ある一定の長さを輪の形にする作業で、次の工程の精錬と草木染め作業のために行います。

上原達也




生繭 座繰り生糸

2014年01月21日 | 織物
黄金色にも見える、黄白の生繭から座繰りで引いた生糸です。

Silk reeled from cocoons by hand.

これで着物一枚分(一反)が作れます。
生繭と乾繭から引いた生糸を比べると、糸の違いがはっきり分かります。
生繭からつくる生糸は、生命を感じる糸です。

上原達也

糸つくり

2012年07月31日 | 織物
新たに考えた糸で、試作の紬をつくります。

家内が座繰りでつくった生糸に撚りをかけカセにしたものが今作業を終え出来ました。



今までと異なる糸つくりで、織った布の地風がどうなるか楽しみです。

養蚕の飼育・繭の処理・座繰り・撚糸・精練方法で、あらゆる∞に近い種類の絹糸が作れます。

糸からつくれる無限の楽しみと環境、あと苦しみにも感謝です。

上原達也

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