どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

花の中に花2

2011-07-11 22:09:15 | インポート
Dsc_971
以前買った花の中からつぼみが出てきた事をかいた。今回は安定してつぼみの中につぼみが出来る花。
日本原産のランでフウランという花がある。これの選抜種のことを富貴蘭と日本の古典園芸では言い表しているが、この中の変わり種の品種で「春及殿」という花がそれだ。
写真がそれで、なんかよくわからない咲き方をしている。写真の中に参考として同時期に咲いた「紅雀」という品種の花を入れたが、花の色はともかく(普通は白)として一般のフウランの花の形はこうだ。
品種的に花芽の形成に異常があるようで、花芽の中に花芽が出来てその先にも出来て…という花だ。蘭の特徴である「距」が二つ出ているので、まともに近い花芽は2段まで、あとは栄養不足か花びらだけで咲く。単純な八重咲きではない。
今年は大雪の影響や、震災の影響もあって冬の管理が全然出来なかった。そして骨折。よくぞ生き残ったと思うと同時に、なぜか今年は花が多い。

P.S 7/15 写真を入れ替えました


震災・ユートピア2

2011-07-11 21:17:46 | インポート
この本の3分の1が、ハリケーンカトリーナなのだ。そこまで衝撃的な事件であったようだ。
まず極初期にデマが発生する。黒人が暴動を起こしている(のちにこれは間違いであったと解る)それを市長が信じてしまってテレビに向かってそれを話してしまう。州兵や警察が動員されニューオリンズは封鎖されてしまうのだ。これでは合衆国の危機管理を担当するFEMAもどうしようもない。
マスコミまでこの文脈での報道が続き、無法地帯のイメージが出来てしまう。日本の報道でもそうだった。実際それらしい映像に、それらしいキャプションがつくと簡単にネガティブイメージが出来上がる。
そして中では白人が民兵を編成し自治警備をはじめるが、逃げている黒人を撃ち殺すなど、人種偏見のおく底がワーっと吹き出していた。脱出用のバスには黒人は乗れず、徒歩で脱出しようとする人を威嚇射撃する。
現実には暴動は無く、無人になったスーパーから必要物資が略奪(著者はこの程度は略奪とは言わない、だれがテレビを欲しいと思うか、と批判している)されただけだった。警察が手引きをした例もあるらしい。
それでも市民たちはドームで助け合い、団結して暮らしていたと言っている。
結論の部分は深いもので、震災の復興の考え方になるものだった。
さて現在ニューオリンズはどうなったか。もの凄い数の起業家が増えているらしい。あのお粗末な震災対応から、自助努力の大切さと震災後の生活のため、新しいビジネスにチャレンジする人が増えている。これに関してはダイヤモンドオンラインの記事がある。あわせて読むと日本の復興も視点が変わると思う。
http://diamond.jp/articles/-/13067
この本はいろんな事を考えさせるが、海外の事例だからと切り捨てる前に考えなければ行けない。この本で書き出されているのは社会のひずみや矛盾を、災害などの一時的なもので緩和するのではなく、永続的な社会にするためにどうすればいいのかを問うている。