泳ぎにゆく。今日はどうも集中できそうにもないから適当にゆく。
スポーツと言うものほど都市的文化だと思う。農村社会ではたまの村行事でしか発揮できないことのためにトレーニングすると言うのは無駄だ。目的がなければいけない。スペインのバスク地方の石を持ち上げて肩の上を回す競技とかは、農村社会で必要な能力プレゼンテーションであって、それが社会的地位になる。過去の話であったとしても、バスク地方では重要な話になる。
それでは大会に出るつもりもないし、健康維持にしてはそれよりは少し厳しいメニューにするのかといえば、単純に好きだからなのだ。
でも誰もが思う。なんで泳ぐのか。目的もなく目標もない。意味があるのか?逆に目的や目標がないことは無駄なのだろうか。
多分自分を確認したいからだと思う。このナゾな考え方はわからないと思う。
台風通過で不安定な天気になった。虹が出た。だが写真には映らないだろう。かすかに見えるだけだ。
クルディスタンの独立運動は、一旦終結した。国民投票の結果独立支持だったにもかかわらずなのだ。バルザニ議長の辞任で幕を閉じた。この経緯に関しては世界各国からの圧力があったと言われているが、もう少し違うようだ。JBPressの佐藤真紀氏の記事だがその内実を書いている。
要はクルド人自治政府でいいのだ。ただその権利をいかにあげるのかというのがあったかもしれない。
この記事から察するのは、そもそもこの投票に移民などが含まれているということだ。つまり厳密ではないといういことだ。熱狂のあまりに反対派まで賛成してしまい、避難してきたアラブ人もお祝い的に投票に行ってしまった。そもそも選挙民でない人まで投票してしまったわけで、そこをツッコまれる前に下げてしまったのは巧妙だと思う。そして投票もお祭りになっていた。その意味をバルザニは理解していた。
ということで同じく国民投票のスペイン・カタルーニャなのだが、かなりスペイン政府が悪いとしても、独立反対派の棄権が多過ぎた。で、今その反対派がデモを行なっているのだが、本質的な問題はなんで我々の税金が貧しい地域を潤すのがイヤというのが問題だった。現実に独立支持派と反対派は拮抗しているという。
貧しいが石油のあるクルドの独立運動はその利権もあって複雑だ。今回独立した場合の、トルコやイラクからさらなる迫害が予想される。その上クルド人たちも分裂しているようだし、汚職のうわさもある。このまま曖昧に推移させた方がいいのだろう。
スペインはスペイン内乱からフランコ独裁政権での地方自治の圧迫、それがあっての各地方の自治権運動や独立運動があって、今日の地方自治が大きく認められた憲法になった。それでも税金がスペインの他の地方に流れるのを嫌がった。
この構図はスコットランドの独立運動の時もあった。スコットランドには北海石油があったのにもかかわらず、そのお金はスコットランドに落ちずにイングランドに行き、スコットランドは貧しいままという状態になった。そこが許せないと独立運動になったが、結局は反対派が多く取りやめとなった。ところがイギリスがEUから離脱を決めると、スコットランドはEU残留と独立をまた言い出した。
カタルーニャはスペインから干渉されていると感じ、スコットランドはイギリスから頭を押さえられていると感じ、イギリスはEUから干渉されていると感じて、こんなことになった。だが実際のところはどうなのかといえば、ただ単にプッツンした政治家がいただけ。
スペイン憲法により、カタルーニャ自治政府の首相は追放され議会は解散される。
そして貧しく迫害に遭い続け、ISとの戦闘で実力を見せてイラク軍より強かった、そして独立が悲願だったクルドは、名を捨てた。
めんどくせぇ。
PS プッチダモン元カタルーニャ首相はベルギーにいるようだ。計算尽くで徹底してカタルーニャを独立させたいようだ。だがこのスマートな戦略はうまくゆかないと思う。時間との勝負になるからだ。亡命してカタルーニャ亡命政府を名乗ったとしても、時間が経つにつれシンパが減ってゆくのだ。
今後はやればやるほど自滅の道へ向かうだろう。なのでこの半年の間にアクションをどう起こすのかが重要だ。だが亡命したらアウトなのだ。なぜあえて刑に服さなかったのかが不思議だ。
頭がいいのかもしれない。だがイギリスのボリス・ジョンソンの方がまだマトモに思える。
人を煽って脱出したら、どんな英雄だって反感を買うぞ。