子供服なんかの買い物ついでに山野楽器があったのでフラッと立ち寄った。
目的も無しに楽器コーナーをぐるり。デジタルピアノのコーナーは各メーカーの鍵盤アクションのカットモデルが置かれている。結構昔っから変わらない感じ。
実際に弦を叩くわけではないこのデジタルピアノという楽器がどこまでアップライトやグランドに迫れるかという闘いは今も続いているんですね。おそろしく途方もない挑戦のように思えるが、需要があればどこまでもチャレンジしたい部分ではないでしょうか。特に日本人。
なんて思いながらカットモデルをぽんぽん叩いてまわっていると「おやっ?」という鍵盤があった。ローランドのものです(HP-305という機種でした)。
実際のピアノに近いかというと何かがやっぱり違うんですが、押し込んだときの良い感触が腕を通して体にジワーッと戻ってくるというのはデジタルピアノでは初体験。なんだか気持ち良くて執拗にタッチタッチと叩いていると店員さんがやってきて「よろしければ弾かれますか?」というので(そりゃ声掛けるよね)「いや、大丈夫です(大丈夫って何だ?)」とカタログだけもらって店をあとにした。だってバシッと何か弾けるわけでもないし(弾けたとして弾くのも変だが)、買う予定も無いんだし。
しかしこれは収穫。密かにアップライトピアノ貯金をしているのですが、音を出せる環境や調律等の問題で実際に維持するのは結構大変。ただしデジタルピアノのあの全く何も返ってこない感じのタッチも無い,などと思っている身としては「これだったら」と思わせてくれたからです。あくまで構造は生ピアノとは違いますが、これはこれで気持ちの良い別の楽器として認められると思いました。
わがままばっか言っていますが、自分が持っているものも含めて今までのデジタルピアノは「なんでこれ始めようと思ったんだっけ?」とブルーになる一方だからです。もっと言えば貸しスタジオで弾いたsteinwayの感触は今でも忘れられないっす。音を出すだけで大満足してしまうから練習にならないという(笑)。
そういえば今年頭、昔からある写真館へ親族で写真を撮りに行った時もデジカメだったな。結構衝撃だった。プロもデジカメになっている時代、ピアノもデジタルなんてあるのでしょうか。YAMAHAのカタログには「世界で700校を超える音楽院に採用されているクラビノーバ」なんて紹介されていた。そんなに頑張っているとは、、、。カタログを見てみると各社とも展開している手法が異なっていたり、実際音を出すと違っていたりと面白い競争になっているように思う。そしてどうやら需要もあるから予算もある。
今後デジタルピアノはちょくちょくチェックしてみようと思ったのでした。
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