刻(とき)が「日の出」と「日の入り」を基準に等分されていると前述したが、
では、「一日の始まり」はどこからか、となると、これまた面白い。
現代では、半ば杓子定規に午前0時を以て前日と本日の境目となっているが、江戸時代は違った。
一般庶民は、「日の出」(明け六つ)を以て一日の始まりとした。
「日の出」(明け六つ)~「日の出」迄が一日。
何とも判りやすい。
ところが、武家など公式記録では寅の刻(暁の七つ:2時30分頃~4時頃)を以て一日の始まりとした。
なんと一日の始まりが定まっていない。
現代のように時間に追われる生活ではなく、それほど詳細な時間管理を必要としない寛容な生活であったことを示している。
丸亀城の太鼓は何刻に鳴らしていたのだろう。
平成26年5月撮影。
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うるし林より丸亀城天守閣を望む
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重要文化財 丸亀城 大手一の門8~暦と太鼓
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