百笑館・但熊・素晴らしき農業

農産物直売所 卵かけごはんの店

卵の話 2

2007-02-03 18:39:04 | 百笑館
写真は少しグロテスクですが、鶏卵の模式図です。
白黒で表してあるので判りにくいかもしれませんが、真ん中のバームクーヘンの
様な所が黄身です。淡色卵黄層と濃色卵黄層が順に出来て卵黄膜で包まれています。卵黄膜を両側から引っ張って真ん中に止めているのが、カラザとよばれる白い糸状の物です。(これが気持ち悪いと、取り除かなければ食べられない人がいます。私が知ってる有名人では、桂三枝さん)

黄身の外側にあるのが、濃厚卵白 これがしっかりしてないと割った時だら~っと広がります。そして水様卵白があって、卵殻になります。

卵の目方の割合はだいたい1:3:6 (殻・黄身・白身)です。
これは、赤玉と白玉(卵殻色)によっても変わりますし、大きな卵と小さな卵に
よっても変わります。

 先日、厚生大臣の発言で国会がもめていますが、鶏はそれこそ卵を産むための
動物みたいです。

卵から自分で殻を割って生まれてきます。これが凄いんですよ。ヒヨコのクチバシの上(サイの角を想い浮かべて下さい)にダイヤモンドの様な硬い突起がありそれで卵殻を中から傷つけて割るんです。お解りですか?丸い卵の中にヒヨコが入っていますが、余裕は殆どありません。だからそんなのが必要なのです。

生まれて、約5ヶ月で卵を産みまじめます。
それから、13~14ヶ月の間に320~340個の卵を産みます。
するとだいたい、経済寿命になります。つまり損益分岐点を過ぎてしまうのです。

彼女達は、人間の食べる鶏卵を産むために生きているのではありません。
人間が品種改良をしたり、飼育方法等を考え利用しているだけなんです。

人間が、食べて生活をしていくとはだいたいそんなものです。
おごりたかぶらず、もっと謙虚に食べさせて戴く。

たまには、そんな事を考えて卵を食べて貰えれば・・・・。




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