Re

Re=response=応答、感応=物事に触れて心が動くこと。小田和正さんの大好きな曲からいただきました。

しばらくお休み

2006-07-24 | つれづれに

明日から1週間、
都の殿のところに・・と言いたいところですが、
都ではなく、南国のわが殿のところに、行って参ります。
避暑に・・と言いたいところですが、
日干しに、行って参ります。
暑いのが大の苦手のわたしは、非常につらいのですが・・。

つきましては、ココもしばらくお休みします。
戻り次第、また徐々にupしますので、
またそのころ、お立ち寄りくださいね。

では、いってまいりまーーす♪

第29話 「家康恐るべし」

2006-07-24 | 功名が辻

久しぶりに、舞台が尾張三河地方に戻ってきた~。
そしていよいよ本格的に、秀吉VS家康。
小牧・長久手の戦いを前後に、
当のふたりはもちろんのこと、その周辺でも、
ひとの心なり戦略なりを読めるか否かが、重要な問題になってくる。
殿、大丈夫かーーー!?

まず、先回からの話を少し受けて、
秀吉が千代に「一豊は腐ってはおらんか。家康につくと言い出してはおらんか。」と
探りを入れる。
賢い千代は、秀吉察しのとおりみごとに(笑)腐って家康につくとまで言い出した
殿のことは伏せて、秀吉の恩義は決して忘れていないこと、二心なきことを伝えた。
あいかわらずの夫婦仲のよさに、秀吉と寧寧は茶化して笑うが、
千代よりさらに上手のこのふたり、
一豊が腐って、家康につこうかなどと言い出したのを、
千代がなんとかなだめ、思いとどまらせたものと、しっかり読んでいるようだった。

秀吉と家康、直接の腹の読みあい。
これは実に見応えがあって面白い。
柄本秀吉もいいが、西田家康の狸っぷりとその奥にある腹黒さ。見ていて快感(笑)
そして、このふたりにつくそれぞれの謀将たちも、実にイイ。
素直に人を信じる者、熱しやすい者、義に固い者は、(←誰かさんのようだ)
こやつらのいい餌食になりかねない。
信長の時代、力で押し捲っていた頃が、凄惨でもずっと爽やかに感じてしまうほど、
人の心を読み、人の心を操り、自らの手は汚さずというような、
ドロドロとした戦いの時代になったようだ。

三法師への新年参賀のおり、先を越して城持ち大名になって一氏・茂助らは、
装束も座も今回から殿より格上。(ああ、見ているだけでもキビシイ世界。)
されど、参賀のあとは、これまでどおり座を同じくしてくれて、ほっ♪
しかし、やはり先を越すだけのことはあるこのふたり。
秀吉・家康の今後の戦略を、的確に読みつつある。
「家康さまは、上様を裏切りはせぬ」
「甘いのうーー」と横目に見られる殿。・・・あまいのお・・。

そのうえ、家でも千代が、一氏・茂助同様の見解を理路整然と説く。
さすがの殿も・・・キレた。
しかし、最愛のよねちゃんにたしなめられると、
「父が悪かった。千代、よね、許せ」
と、素直に頭を下げる殿。
素直で、信じやすくて、策に鈍くて、熱くなりやすくて、義に厚くて、
最愛の妻子の前では、トロトロにあま~くなっちゃう殿だけど・・・
うん、、なんとか生き残る術は、あるでしょう(笑)
半兵衛、官兵衛という知恵者に負けぬ妻、千代がいるものね。
「お方さまに頼りなさいませ。お方さまを大事になさいませ。」(by吉兵衛)

そうこうしていると・・素直で義に厚いのが信条の殿。
小牧・長久手にて、気負った挙句の大失態で秀吉を激怒させた甥の秀次を、
庇い諭したことで、ほら~~ごほうび!!
なんと、あの長浜城と2万石を賜ることに!!
ぼうぜんと家に帰り、千代とよねにそのことをぽつり、ぽつりと伝えると
徐々に興奮、抱き合って飛ぶわ回るわ(笑)の大喜び。
いくつになっても子どものような喜びぶりが、この夫婦らしくてカワイイ♪
おめでとう~~~殿!!
つらいことが続いただけに、ほんとうに嬉しいわ(涙)

今回のツボ。
話に夢中でおかわりをよそうのを忘れた千代に、殿がからっぽの飯椀を
「こら」と見せるシーン。そして、殿の頬を、千代が思いきりつねるシーン。
懐かしゅうございました(笑)
大阪城に呼ばれ「腐っておったらしいな」と、秀吉につっこまれたシーン。
どきーーーーっの殿の表情が・・。ドキドキしました(笑)
そして、
「ちちうえーーー♪」と思いっきり殿に抱きついたよねちゃん。かわいい!!
ニコニコ、ハグハグの殿。
よねちゃん羨ましすぎ・・

人間ウォッチング

2006-07-21 | つれづれに

縁あって、今日までの3週間、ツテのとある飲食店のお手伝いをした。
頼まれて人助けのつもりで、わりと軽く引き受けてしまったのだけど、
こういう類の仕事は、実はまったく初めて。
こういう仕事は自分はできない、苦手だ、とずっと思っていたから、
学生のころでさえ、バイトの選択肢に入れたことはまったくなかった。

それが。
マスターや奥さんが気さくな方で、細かいことにあまりうるさくなかったおかげも
あって、実に楽しい3週間だった。
SOSで呼ばれただけあって、大変な忙しさだったけれど、そのなかで、
この仕事を楽しんでいる自分が、なんだかおかしくて、また嬉しかった。

何が楽しかったかといえば・・
少しでもスムーズに、気持ちよく、仕事が運べるよう、自分なりに工夫
しながら、どんどんそれが波にのっていくときの快感。
忙しいなかでも、ふっと交わす厨房での雑談だとか、
合間をぬってごちそうしてくれるアイスコーヒーの美味しさとか。

でも、いちばんは、いろ~んなお客さまに出会えたこと。
最初から物怖じせずに応対できたのは、自分で意外だった。
オーダーの際に、ほんのちょこっと交わすことばや笑顔が、とても気持ちいい。
わざわざ探して来てくださったり、
料理を前に「わ~~♪」と感激してくださったり、
残さずきれ~~いに食べてくださったり。
「いらっしゃいませ」や「ありがとうございました」には、
自然にたっぷりの心をこめて言える。

ほぼ毎日来てくれる近所のおじいちゃん、
無口でいつも決まったメニューだけど、とってもきれいに食べてくれる、
外回り風のお兄ちゃん、
とっても上品な感じの仲の良い年配のご夫婦だったり、
入ってから出るまで、おそらくひとことも交わしてないだろう夫婦だったり、
孫を連れて、たいそうご機嫌のおじいちゃん、おばあちゃん。
おしぼりでかわいいアヒルを作っておいてってくれたかわいい彼女とか、
グリーンピースだけをきれ~いに残してあるお兄ちゃんとか、
そのお行儀はどうよってな具合の高校生の女の子に、
まだ食べるかっと驚きの食欲の男子中学生も。
喫煙のお客さんは、圧倒的に女性が多かった。

ところで自分は、
他人の言うこと成すことに、あまり腹を立てることがない方だと思っているが、
さすがにムカついた家族もいくつか。
おチビさん連れで、えらくにぎやかに食事していったある家族。
しかし去ったあとは・・子どもの食い散らかしはテーブルの上も下も散々。
レトルトの離乳食の空き容器は置いていくし、もっと驚いたのは、
座卓の下に、ぱんぱんになった紙おむつを置いていった。
シンジラレナイ、その神経・・。そんなひとたちも、いるのだ。

ほんとうに、いろんなひとがいておもしろい。
ただ、お客の立場になったなら、いやどんな場合においても、
相手やまわりのひとたちが不快になるようなことはするまい、
さりげなく気持ちの良いふるまいやことばが、身のうちから自然に出るよう、
ふだんから、わが身のありように気をつけなければ、
と思った。

軽いノリで受けた仕事で、思いのほか楽しい思いとよい経験をさせてもらって、
こころから「ありがとうございました。」

唐沢利家が!

2006-07-20 | 功名が辻

やるね~~NHK!
4年前の大河ドラマ「利家とまつ」で主演の唐沢寿明さんが、その前田利家役で、
「功名が辻」に1話だけの、友情出演をしてくださったとか。
「辻」では、いまだに利家の姿どころか話題すら出ないので、まったく無視かい!と
思いきや・・すごい隠し球!

フジテレビの「白い巨塔」での共演がきっかけで、プライベートでもとても
仲のよい唐沢さんと上川さん♪
上川さんの大河出演が決まったとき「おまえが出るなら、オレが出てやるよ」って
唐沢さんが言ったのを、こうしてちゃんと実現してくださったわけ。
スポーツ紙の記事によれば、撮影後の会見でのおふたりの様子もとても楽しそう。
「いつかまた・・」と密かに楽しみにしていたふたりの共演が、
こんなスペシャルなかたちで見られるとは・・・感激っ!!
この際ついでに、仲良し仲間のミッチーや伊藤くんとかもいかが?NHKさん(笑)
39話(10月1日放送)だから、まだまだ先だけど、ものすごく楽しみだわ。
それにしても、利家と一豊かあ・・・格が違いすぎだ・・・

「功名が辻」では、他にも西田さん、浅野さん、香川さん、橋之助さんのように、
上川さんと縁の深い役者さんたちも多く、今度はどういうお芝居を見せてくれる
だろうかという楽しみが常々ある。
また武田さんや柄本さん、佐久間さんというすばらしい役者さんたちとの初共演では、
期待どおり、いやそれ以上のすごいお芝居を見せてもらった。
大河ドラマは、とにかく出演者が多いので、次から次へと楽しみが尽きない。
来週以降も、新しい面々が出番を待っている。

しかし、大河ドラマは時代の流れとともに、登場人物の人生も流れていくわけで、
ドラマ上お亡くなりになっていく人物も多い。
すでに、信長、光秀、市、吉兵衛などが死んでいったのだが、
19日付の大石さんのブログによれば、
この日に、とうとう秀吉も亡くなったそうだ。
う~ん、ものすごい存在感なだけに、
あの秀吉がいないという図が、どうも浮かばない。
みんなどんどん死んでしまって、あと残っているのは?
現場には、こんな寂しさも、あるのね。

秀吉役の柄本さん、オールアップ。
撮影が押しまくって、夜中の3時までかかったらしいが、
その後の、柄本さんの撮了セレモニーに参加するために、
夕方には自分の撮影が終わっていた上川さんも、ずっと待っていたとか。
その義理がたさが好きと、また大石さんに誉めていただきました(笑)

ドラマを見る方は、まだまだこれから~!だけど、
撮影の方は9月までらしいから、残すところあと2ヶ月ほど?
残った方々(笑)と、最後までいいお芝居を楽しんでいただきたいもの。
(あ~あ、こんな話になると、なんだかちょっと寂しいな。)

第28回 「出世脱落」

2006-07-19 | 功名が辻

佐久間良子さん演じる法秀尼の登場シーンは、毎回とても好き。

母の大きさ、温かさ、そして女ひとりで生き抜いている強さ、しなやかさ。
法秀尼さんの語ることばには、いつも包み込まれていくような感覚を受ける。
こういう法秀尼を描いてくれた脚本の大石さんに感謝。
そして、その法秀尼の魅力を余すところなく、
さらに膨らませて演じられる佐久間さんがすばらしいと思う。

今話の殿は、先の賤ヶ岳の論功行賞において、同僚である一氏や茂助に大きく
水をあけられただけでなく、かねてから気に食わないと思っていた小姓たちにまで、
追いつかれ追い抜かれで、すっかり自暴自棄に。家康につくだの、浪人するだの
あげくには武士を辞めるだの言い出して、千代やよねを心配させる。
さすがに千代自身までもが思い悩み、法秀尼が、息子である一豊の真意を
正しに訪ねてくる。

母である法秀尼を前に一豊は、これまでどれほど骨身惜しまず命を晒して、
秀吉を守り付き従ってきたかを、とうとうと語る。そして、そこまでしてきた
自分に対する今回の扱いがいかに理不尽であるかを、憤懣やるかたなきほどに
訴える。

それに黙って耳を傾ける母、法秀尼。
最後には「それだけか」「ただの愚痴か」と、一豊を突き放すのだが、
一豊の話を聞くその表情には、ほんとうは「ようやった、ようやったな」と、
息子の命懸けの功を認め、称えてやりたい気持ちが透けてみえるようだった。
ただ、そうまでして生きてきた道を、そしてそれを助け支えようと
尽くしてきた千代の気持ちを、此度の恩賞の多寡だけを理由に、
すべて捨ててしまおうとする息子を、
母として、なんとしても止めねばならなかったのだと思う。
厳しく突き放すことで、一豊が自ら、逃げてはいけないことを悟ってほしかった。
荒療治なれど、母なればこその厳しさと愛情。

自らの命を投げうってまで一豊を庇おうとする千代に、
やっと「憂き世に踏みとどまる」覚悟を決めた一豊。
深い愛情で結ばれ、ふたりで立ち直ろうとする息子夫婦の姿に、
法秀尼が、心から励ましの言葉とかける。
「浮き世の主人となりなされ。我と我が身の主人になりなされ。」
「夫婦で生きていくのに、逃げてはならぬ。前を向いて、己の心と
 闘うしかないのです。」
最愛の一豊と千代の手を重ね、母の温かい手がそれを包む。
微笑む母の目にも、息子の目にも涙が浮かんでいた。
とてもきれいなシーンだった。

前日放送の土曜スタジオバークにゲスト出演された佐久間さんが、
「あの方(上川さん)の目の奥に、一豊のほんとうの心情が見えまして、
 こちらも真剣になりました。」
と、このシーンのことを振り返って、そのときの心境を答えられた。
上川さんも、佐久間さんの法秀尼について「一瞬にして、一豊になれた」
「手の温かさが、いまだに僕の五感のなかに残っていて、
 一豊と法秀尼の強い絆とか、それまでの時間とかを想像させてくれる」
と話していた。

吉兵衛を演じた武田鉄矢さんと同様、
役者と役者のあいだにある深い信頼関係とか、豊かな心情の交流に
大石さんじゃないけど、羨ましいほど感じ入る。
上川さん自身、ほんとうにいい役者さんだと思うけれど、
この大河ドラマでは、さらに何枚も上手のすごい役者さんたちに、
一豊さながら、常に真剣勝負で挑んで、
たびたびすばらしい化学反応を見せてくれている。
「毎日のスタジオ通いが、楽しくてしかたがない」というのは、
たしかにその通りだろうと納得、そんな姿がとても嬉しい。

一豊と法秀尼の話に終止してしまいそうだが、
今話も、大事な見どころはいくつか。

一気に一豊を追い越し城持ちになった同僚の一氏と茂助。
一氏なり、茂助なりの思いやりが、短いシーンながらとてもよかった。
彼らはこれからどうなってゆくだろうか。

また、三成も論功行賞では満足のゆく内容ではなかったが、こちらはさすが。
引きこもって愚痴る一豊と違って、奇策をもって堂々と秀吉に対抗してきた。
この三成に、触手を伸ばし始めた茶々が、またまたダークでいい感じ。
一方「賤ヶ岳七本槍」の面々、誰が誰かやっと判明。(すっきり~)
お虎(清正)と市松(正則)が、いかに寧寧にかわいがられているかも描かれた。
「三成・茶々VS清正&正則・寧寧」の構図が、徐々に浮かび上がることになりそう。

そして、家康側近もはじめてお目見え。
この家康陣営の権謀術数も、今後の見どころに。
西田さん演じる家康、トレードマークの大耳を指でいじいじ。不気味。

次回は、昔わずかの間だが一豊夫婦が引き取りかわいがった治兵衛こと、
秀吉の甥秀次(成宮寛貴)が登場。一豊の弟豊(玉木宏)もじきに登場のはず。
あらたな人間関係が、とても楽しみ。

あ、千代に「凡庸なお顔」」とか言われちゃったけれど、
殿のやすらかな寝顔は、思わず「きゃっ♪」でした。(笑)
しかし、起きている間は悩みの塊みたいなのに、眠ればこんなに
穏やかなお顔になっちゃうものなんだろうか・・・どうでもいっか(笑)

第27話 「落城の母娘」

2006-07-13 | 功名が辻

27話の感想upが、こ~んなにもズレ込んでしまうとは・・。
でも、全49話書き続けるつもりなので(宣言してしまっていいのか!?)、
今さらながら、めげずに!

秀吉周辺の顔ぶれが、一気に変わった。
「秀吉チルドレン」の登場。
NHK情報誌<ステラ>に連載中の「童門冬ニのメディア瓦版」最新号で、
秀吉子飼いの部下、いわゆる「七本槍」および石田三成、のことを、
当世風に作家の童門さんが命名。 なるほどわかりやすい。
「七本槍」のうち、加藤清正と福島正則の2人しかわからなかったけれど、
若くて血気盛んな小姓ども、という雰囲気はそれぞれにばっちり。
同じく若いが、恐ろしく冷静で才気に満ちた三成も、
中村橋之助さんが好演。
彼らをあたらしい軸として、
いよいよ秀吉の時代が動き出そうとしている。

一方われらが殿、一豊さまは、童門さんによれば
「あてがいぶち(上から与えられた)」の部下、であるらしい。
元気のいい子飼いの部下に比べ、
才気に劣り、槍働きしかできぬあてがいぶちの部下。
秀吉が、子飼いの「秀吉チルドレン」を重用し始める傍ら、
その秀吉に「一豊、おったのか」などと言われ、
格下の三成にまで鼻で笑われる。
さすがの殿も「気に食わぬ」「槍の腕なら、まだ負けぬわ」などと、
珍しく露骨に敵対視。

しかし、それでいて今話の殿。
ことあるごとに、びっくり~、びっくり~の表情(笑)
秀吉や官兵衛に劣らぬ知略謀略を次々に進言する三成に、
その考え、及びもつかぬ殿は毎度(え?)(は?)
「一豊、おったのか」と言われるほど眼中になかったのに、
お市さま救出となると
「一豊~~!」とまたもや無理難題を押しつけられ(えーーーーっ!)
そのお市さまを救い出せず、罵られ足蹴にされるほどに怒った秀吉が
茶々のひとことに「ははーーーっ」と平伏するのを見て(はーーー?)
秀吉とその周辺に、まったくついていけていない感じの殿。

今話注目のもうひとりは、市の娘、茶々(のちの淀)。
永作博美ちゃんが、期待通りのものすごくいい感じ。
母と柴田の家を滅ぼし、織田の天下をまさに乗っ取ろうとする秀吉に対し、
あからさまに嫌悪感と復讐心をのぞかせる。
そして、市が懇ろにしていた千代を呼びつけ、
「われは筑前の野望を打ち砕く。千代、手を貸せ。」
千代が遠まわしに断ろうとすると
「そちは説教するつもりか。もうよい、下がれ。」
母上にそっくり。市からも、今回は殿にキツーいひとことが。
「(娘らを)連れ出せぬのなら、失せよ!」
さすが、織田家の、市の血を引く姫さま。鼻っ柱の強さは天下一品。
これからの茶々が、楽しみである。
ちなみに、この茶々の妹である小督(おごう)が、のちに三代将軍家光を産む
わけなので、織田家の血筋はなかなかしぶといのである。

秀吉の天下となれば安泰と思われた一豊と千代には、
新世代の社会のなかで、思わぬ混迷を極めそうである。
次回は、また殿が・・・。

吉兵衛は、雲の上から殿をどのように見るだろうか。

「OUR HOUSE」 観劇

2006-07-11 | 観る、聴く

ロンドン・ミュージカル『OUR HOUSE』
作  ティム・ファース作
音楽 マッドネス
演出・翻訳  G2
出演  中川晃教 池田有希子 池田成志 坂元健児 新納慎也
    入絵加奈子 瀬戸カトリーヌ
    後藤ひとひと 香寿たつき 今井清隆 ほか
7月9日マチネ(名古屋楽) 愛知厚生年金会館

あっきー、めちゃくちゃかわいいーーーーーー♪♪♪
めっちゃ楽しいーーーー♪♪♪
元気いっぱい!笑顔いっぱい!とってもHAPPYになれたミュージカルに大満足!

北ロンドンのカムデンタウン。アイリッシュの16歳の高校生ジョーと、
ガールフレンドのサラ。
あるささいな事件におけるジョーの選択を境に、
「良いジョー」と「悪いジョー」
サラとの恋を中心に、ふたつの人生が、平行して展開する。

なにげないひとつの選択が、
その後の人生を大きく左右するというのは、よくあること。
でも、人生、良いことばかり続かないし、悪いことばかりも続かない。
善と悪、幸運と不運、成功と失敗・・・みな、実は紙一重。
16歳から20代の、甘酸っぱくて瑞々しい、弾けんばかりのパワーに、
人生における普遍の真実、ちょっぴりほろ苦エッセンス。
でも、OUR HOUSEは、
人生どんなときでも、いつまでも、みんなが帰れるそんな場所。
だからみんなが守りたい場所。

ミュージカルは、すごく好き!でもなければすごく嫌い!でもない。
でも『OUR HOUSE』は、すっごく気に入った。
ストーリーがまずすっきりとわかりやすく、
舞台装置、衣装、音楽、演出、どれをとっても、スマートでおしゃれだし、
なによりも、
キャスト全員が、ほんっっとうに楽しそうに、笑って歌って踊る!!
その超HAPPYなパワーが、シャワーのように絶えず客席に降り注がれて、
こちらもついニコニコしちゃって、いっしょに歌って踊りたくなる気分に。
そういう客席のHAPPYパワーは、ちゃんと舞台に跳ね返っていたらしい。
カーテンコールのあいさつで、あっきーが、
「それがとても嬉しかった」と、喜んで話してくれた。
舞台は、役者と観客がいっしょに創り上げるんだな~と、あらためて感激した。

超HAPPYの筆頭が、なんといっても中川晃教くん、あっきー♪
驚いたよー! 初めての前髪下ろしたキュートな短髪!
おまけに、ちょっと着崩したアイビースタイルの制服で、16歳の高校生!
思わず隣の友人と「かっわいいーーーーー!!」
その後の真っ白ジャージと、真っ黒スーツ(入学式みたい、笑)も、
いいじゃん、いいじゃ~~ん!
23歳だっけ?の男の子つかまえて、かわいい、かわいいなんて、
ほんとオバサンみたいだけど、
でもでも、ほんっっとに、このあまりにキュートなあっきーに釘付け♪♪
もう、シローもヴォルフも、わたしのなかから、ぶっ飛びました(笑)

もちろん、今回のあっきーは、ビジュアルのキュートさだけじゃない。
ちょっとしたしぐさなんかも、ちょっと日本人っぽくなくて、いい雰囲気。
こういうの、あっきー上手い。
今作品は、音楽がマッドネスだから、
あっきー独特ののびやかな声で歌い上げる曲はないのだけれど、
はつらつと、すっごく楽しそうに歌って踊る姿は、
今の等身大のあっきーを観るようで、嬉しい。
いくつかの大舞台を経験してきて、着実にミュージカル舞台での力を
つけてきたなあ、と感心もした。

しかし『OUR HOUSE』は、もちろんあっきーだけじゃない。
元気のいい仲間たち男女4人(坂元くん、新納くん、入絵さん、瀬戸さん)、
それぞれの役者さんがもともと個性的なうえ、
わりと地のイメージで演じられているので(笑)妙に楽しかった。

そしてなんといっても、なるしーこと池田成志さん!
 今回も大いに笑わせてもらった。
ジョーの悪友、つまり16歳の高校生役ーー! 頭でかっ(笑)←ネタにされてる
あまりのムリムリ感を逆手にとって、いい~、すごくいい!
爆笑の客席に向かって「な~に~か~?」  
ムリムリ感(失礼)は、見た目だけでなく・・
高校生仲間たちが歌とダンスで盛り上がる曲「バギー・パンツ」では、
あきらかに息あがっちゃっている(笑)
がんばれーーーだけど、すごい笑えるなるしーさまでした。

たぶん日替わり地元ネタと思われるのが、「ひつまぶし」「長島スパーランド」
実は、その日観劇前のランチ、友人と「ひつまぶし、いいね~」といいながら、
とある店の前であまりに高くて、パスタに変更。
しかしビールを頼んだため、結局似たようなお値段に(笑)
このネタで大ウケしながら「今日は、やっぱひつまぶしにすべきだったね~」
と、さらに内輪ウケ。
たしか、かのお方も真夏の『イッツ・・』のとき、名古屋ではひつまぶしを
召し上がった、てな話も。
やっぱり、観劇にはひつまぶし(笑)

ひさしぶりのあっきーを、あっきー大好き♪の友人とまた観れたこと。
それがとってもHAPPYで楽しくて、元気をいっぱいもらえたこと。
観劇前の短い時間だったけど、ショッピング(衝動買い!)したり、
昼間っから、それも観劇前からビールつきランチしたり(笑)、
あいかわらずの尽きない話でもりあがったり。
すべてひっくるめて、超HAPPYな1日だった♪♪♪
ありがとね! しぃちゃん。
そしていつも良席、感謝!

追記 カテコのあっきーは・・・やっぱりあっきー(爆)
一生懸命、心をこめてあいさつしてくれるのが、嬉しいしかわいいんだけど、
なんか笑える~。ごめん。
「名古屋は・・・食いつきがいい!」って(笑)
たしかに、オバチャンたちは、あまりにキュートな君に思い切り食いついたわよ。
どんどんしゃべる傍ら、新納くんらから「巻き」入ってたの・・気づいてない?
そして恒例の投げキッス♪
この日から、シローの投げキッスはジョーのそれに、塗り替えられました。
かわいすぎるじょーーー!

大石さんのエッセイ

2006-07-09 | 大好きな・・・

「上川君の涙」って今回のお題、えらくストレートだなあ(笑)
婦人公論(7/22号)脚本家大石静さんの連載エッセイ「うるさくてもシズカ」
別の俳優さんのにわかファンの友だちから、「読んでみな~」と情報あり。
さっそく本屋さんへ。

『功名が辻』先回放送(「功名の旗」)吉兵衛と殿の最後のシーンについての
エピソード。このシーンを最後に武田鉄矢さんがオールアップとなり、撮影後、
現場でお別れのセレモニーがあり、お開きになってもとうとう上川さんの涙は
止まらずという、まあファンの間ではすでに有名な話について。

そのときあまりの姿に挨拶もできなかったという大石さんが、後日そのときの
心境を上川さん本人に聞いてみて、思わず唸ってしまったという。
「日常にはない激しい感情に心の針が振れてしまうと、
 簡単には戻ってこられなくなってしまう」
この答えに対して、
日常的な生活で動かしている心の触れをぶっちぎるところまで自分を追い込める、
そこに彼の本物感がある。それを現場のあの瞬間に見抜けなかった自分が、
プロとして情けなかった。・・・
と、大石さんは書いている。

上川さんの答えは、似たような内容を他で前に読んではいたけれど、
それに対して、このドラマの脚本家である大石さんが、
役者という仕事の本質に触れながら、
上川さんという役者を大いに認めてくれたことが
とーーっても嬉しかった。

大石さんの話を読んでみて、
上川さんのお芝居では、他ではめったに感じないほどに、
心が揺さぶられるわけが、わかるような気がする。
キャラメルボックスの演出家成井さんも、
同じようなことを書いていたのを、読んだ覚えがある。
役者がほんとうの心を動かさなければ、
お客さんの心は動かせない、というような話。
それを見事に体現し続ける、
成井さんの、誇るべき秘蔵っ子なんだなー。(どうでもいいか)

声が抜群にいい、目がステキ、殺陣や所作がきれい、キレがいい、硬軟自在、
日本語が美しい、発言がいつもクレバー、芝居ひとすじ・・・
惚れこんだ理由は数限りないけど(すみません、酔っ払ってます)
いちばんは、
やっぱりその芝居に思いっきり心が揺さぶられるってことなんだなあ。
何度心持っていかれて、それこそ戻れなくなったことか(笑)

いやはや、出会いは遅かったけれど、
こんなすごい役者さんに出会えて、わたしの人生ラッキーだったと思うわ~。
まちがいなく、人生は豊かなものになったもの。

大石さんじゃないけど、だから過酷さを乗り越えて、長生きしてね(笑)
「~オレより先に 死んではいけない♪」というナツカシイ歌があるけど、
わたしより先に死んではいけない、なんてねー。
はは・・酔っぱらいの戯言。

さ、明日(というか今日)はあっきーの『OUR HOUSE』
早く寝よう~~~

星に願いを

2006-07-08 | 家族

今日は・・と書いたらすでに日が変わってしまっていたが・・七夕。
今年も、三男が保育園から、笹飾りをもらってきた。
折り紙で、金銀の飾りや、おりひめ&ひこぼしを作ったものや、
毎年園から家族にもと配られ、4人がそれぞれに願いを書いた
4枚の短冊が、結びつけられている。

園に迎えに行くと、三男が嬉しそうに自分の笹を持って走ってきた。
三男を連れて、担任の先生にさよならのあいさつに。
すると、先生がケラケラ笑って・・
「この短冊が、職員室で大ウケでした~」

やっぱり・・・。
その短冊とは、
「一生健康 億万長者  S」
と、とっても達筆な字で、大マジメに書いた長男の短冊だった。
半分おとな、半分ちょ~子ども、な12歳である(爆)
最初に「一生健康」と書いたのを見たときは、シブスギル・・と思った。
少し悩んでその下に「億万長者」と書くのを見たときは、ヤメテクレ・・と思った。
このスゴイ取り合わせの妙は、
予想どおりの、大ウケだったようだ。
彼に限って、ウケを狙ったわけではあるまいに。

ちなみに、
二男「タイにいけますように」
三男「いちねんせいになりたい」
・・・・
タイにはもうすぐに行くんだし、春がくればみんないちねんせい。
☆に願わなくても、実現まちがいなし。
なんだか大っきな夢のない兄弟だなあ(笑)

母はいちおうマジメに
「みんながいつもえがおでいられますように」
みんなは、こっちとあっちの家族だけでなくて、ひろ~く世界のみんなみんな。
あ~んな願いも、こ~んな願いも、ほんとはいっぱいあるけどね、
イケマセン、園に出しては(笑)

今夜もあいにくの曇り空だけど、
きっとおりひめとひこぼしは、年に一度の逢瀬を楽しんでいることだろう。
そして、天からみんなの願いごとを見て、微笑んでいることだろう。

余談。
わたしは、七夕の笹飾りって昔から大好きなんだが、
市内のよその園の保護者のなかには
「笹の葉が落ちて困る」とか「置き場がない」「捨てるのに困る」
などという、さみし~い意見がけっこうあって、
笹竹を近くから調達できない市街地の園から、だんだん七夕飾りが
取りやめになっていると、園長から聞いた。
だから「笹の葉ってなあに?」という子どももいっぱいいるとか。

幸い、うちの園ではそういう声はまだ上がっておらず、
近くの神社から、毎年元気な竹を切らせていただけるので、
(今年は役員なので、その竹を切りに行ってきた。そりゃ大仕事、笑)
七夕飾りの伝統を続けていられるが、
近い将来、そんなことにもなるんだろうか。 さみしいことだ・・。
こういう折々の伝統行事や習慣は、
子どものころからきちんと経験させていかないと、
そのうち、日本にはなにも残っていかなくなりそう。

「来年も七夕飾りができますように」って、書かないといけなくなるのかな。

「ガマ王子VSザリガニ魔人」 DVD鑑賞

2006-07-08 | 観る、聴く

「なんじゃこりゃ」のタイトルにつき、名古屋公演があったのは知っていたけど、
完全スルーだったこのお芝居。
それもそのはず。同じ厚生年金会館じゃその3日後に、上川さんのデイビッド♪
(「イット・ランズ・イン・ザ・ファミリー」)を観に行くというので、
浮かれまくりだったのだから、他に目がいくわけもない。
あれから2年。
やっぱり縁があったのね。「(わたしが)好きかも」とのオススメで、
ありがたくDVDを見せていただくことに。

「ガマ王子VSザリガニ魔人」は、このお芝居でベースになる「絵本」
このへんてこな絵本が、ひとびとの心を繋ぐおはなし。
「おまえが、わたしの名前を知っているというだけで腹が立つ」というのが
口癖なほど傲慢な初老の男、大貫と、
不慮の事故で家族を亡くしたうえ、自分も脳の損傷で、記憶を保存できない
少女パコ、
そして、さまざまな病気や怪我や悩みをもって入院している患者たち。
彼らを支える、ちょっとおかしな医師と看護婦たち。

己の弱い心に負けて、傲慢な態度で他人を傷つけたり、
自身を傷つけたりを繰り返してきた人間たちが、
弱い自分を受け入れて、
それでも誰かのために何かしたいと思ったとき、
驚くほどの自分の力に、突き動かされる。
<弱い自分だけど、それだけじゃあないよ>
そんな声が聞こえてくる。

ストーリーやメッセージは、意外にシンプルでオーソドックスだと思うけど、
このキャストは、スゴイ!(笑)
いやはやいろんなところから、いろんなひと、集めたなあ~~
これが初舞台という、いわばテレビ芸能人(失礼)、伊藤英明くん&長谷川京子さん。
小劇場系の超個性派、犬山イヌコさん、山内圭哉さん、片桐仁さん、小松和重さん。
硬軟自在の山崎一さん。
そして驚きは、木場勝巳さん。このひとが、あんな格好であんなことをー!
大王こと後藤ひろひとさんは、恥ずかしながら、これがはじめて。
いいわ、このひと♪
なんか好きだな~~この役の雰囲気なのか、このひとの芝居なのか、まだ「??」
とにかく、ひとりひとりがすごく面白くて、ちょっと切なくて、愛すべきキャラ。

その病院での出来事、最後は思いもよらぬ悲しい結末になって、
木場さんのさすがの芝居にボロ泣きしてしまったけど、
最後の場は現在に戻って、破られた絵本をいとおしそうに眺めながら、
「全然売れなかったけど、この絵本は妙に人を繋ぎますねえ」
という、大王さまの味わい深い台詞が、心をぱあーっと明るくしてくれたようだった。
救われるって、まさにこういう感じ。

ストーリーやBGMの雰囲気・使い方が、なんだかキャラメルチック(笑)
でも数倍よかった~!(比較するなっ!ごめんなさい)
ちなみに、DVDの構成も、とても楽しくてステキ。
記者会見から、初顔合わせ~稽古~バックステージ&千秋楽まで、
特典映像は、もりだくさん!
ああ、あのお方でこれだけたっぷり見られたら・・と、羨ましく。

なんでもそうだけど、
食わず嫌いは損だなーーと、思いましたです。
世界を広げてくれて、いつもありがとね、かずりんさま!!