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Re=response=応答、感応=物事に触れて心が動くこと。小田和正さんの大好きな曲からいただきました。

美しい~~♪♪♪

2009-09-28 | 観る、聴く

お初に訪れたのは、大阪の国立文楽劇場。
「いつかはここで文楽を♪」とあこがれの場所ですが、
今日は残念ながら文楽ではありませ~ん。

「勘吉郎の会」 藤間流の舞踊の会です。

愛ちゃん&亀ちゃんが「二人椀久」(夜の部は「蝶の道行」)と「かさね」を
踊るというので、駆けつけないわけにはまいりませぬ。
愛之助さんは先週の巡業から、たったの1週間ぶりです♪
(そして、この次は3週間後の御園座!なにげにスゴイ、この頻度)

もうね~~~
ただいま、愛しい松山を想い花道をふらふらと入ってくる
椀屋久兵衛の気分ですわ。。

椀久の愛之助さん、きれい~~~♪♪
またまた超良席に恵まれ、花道からせつな~~い視線が落ちた時にゃあ
・・・・・(自粛)
亀ちゃんの松山もすてきでしたが、今回は愛之助さんの椀久にう~っとり!

そして「かさね」
与右衛門の愛之助さんが、また素敵なこと素敵なこと♪♪
黒の羽二重を端折ったおのこはなぜあんなにかっこいいんでしょう~~。
鎌を口にくわえて花道に駆け出し、七三の位置でバンッ!!!と見得。
ひゃあ~~~、かっちょえ~~~!!!(特におみ足!爆)
そしてクライマックス、かさねの怨念に引き戻される与右衛門。
必死に逃れようと暴れる与右衛門、纏った菰からばっさばっさと藁が飛ぶ~。
うっひゃ、与兵衛の油(水糊)の次は藁の粉か~~♪♪
愛ちゃんもスゴイが、鬼気迫る演技の亀ちゃん@かさねもものすごい!!
シビレマシタ・・・。

ほぅぅ・・ご両人に魅了され尽しました。
椀久のように、夢のなかでまた楽しく美しく舞う姿に会えるかしら~♪
でも、目覚めたときあんなにせつなく悲しいのは・・いやだなあ(涙)


もちろん、おふたりのほかの舞踊もとても素敵で、
思いのほか楽しむことができました。
詳しいことは全然わからないけど、やっぱり舞踊を見るのは好きだなあ♪
と思いました。


明日以降いつ感想を書けるかわからないので、
とりあえず・・・本日の感動を、叫んでみました(笑)

愛之助さん、今週なかばにはいよいよ御園座ですね~。
わたしは3週間後に観劇です。 次も楽しみだ~~!

松竹大歌舞伎 西コース 近松座公演 

2009-09-23 | 観る、聴く

西コースはいちばん近いところで豊川市、それが幸い日曜日の公演ということで、
7月の東コースに続き今年2つめの巡業公演を観に行くことができました。
豊川といえば豊川稲荷で有名ですが、子どものころに一度行ったきり。
県内といえどまったく知らない土地の会場に、
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ、さらに地図見て歩くのは、
遠征で大阪東京に行くのと同じようなわくわく感があって楽しいです♪

松竹大歌舞伎 西コース 近松座公演
9月20日(日)12:30 豊川市文化会館 1階13列

一、坂田藤十郎お目見得ご挨拶
裃姿の藤十郎さんがおひとりで粛々とご挨拶。
近松座や上方歌舞伎にかける思いや、孫にあたる壱太郎さんが今回
『封印切』にて恋人梅川を演じることへの感慨などなど、、
口滑らかに(笑)お話しになりました。

二、恋飛脚大和往来 
  玩辞楼十二曲の内 封印切 新町井筒屋の場

  亀屋忠兵衛  藤十郎   丹波屋八右衛門  愛之助
  傾城梅川   壱太郎   槌屋治右衛門   彦三郎
  井筒屋おえん 秀太郎

映画「Beauty」の劇中劇にも出てきた梅川・忠兵衛、やっと観られました~。
実はこの有名な「封印切」続く「新口村」を未だ観たことがなかったので、
「梶原源太はわしかしらんてなあ」という忠兵衛の台詞を聞いたときには、
「これか~~♪」と、ひとりプチ感動(笑)

初めて観た「封印切」とっても楽しかったです!
物語的には悲劇に繋がってゆくわけで「楽しかった~!」と言ってしまう
ことに少なからず憚りを覚えるのですが・・。

これまた女をめぐる男たちのしょーもない話なわけですが、
歌舞伎でこう演じられちゃうと、なんやしらんごっつ好っきやなあ~!
上方歌舞伎サイコーやん!・・と思えてくるのです(笑)
はいはい・・観るごとに大すきになってます♪

なんとも楽しくて夢中になって観入ってしまったのが、
藤十郎さん演じる忠兵衛と愛之助さん演じる八右衛門の見栄の張り合い。
ま~ったく、大の男がふたりして子どもの喧嘩やんか~(笑)
というより、これは漫才か?!ってくらいの面白さ。
八右衛門の口からとめどなく飛び出す悪態やら大嘘やら強がりやらも、
ここまでくると、なんだか憎らしいというよりかわいらしくて(笑)
アブラムシのはっつあんだろうが、ゲジゲジのはっつあんだろうが、
総スカンのはっつあんだろうが、
「わたしははっつあんが大すきだよ~~~♪♪」と言ってあげたかった(爆)
イヤホンガイドでは、愛之助さんもいずれ忠兵衛役を期待されるとされ、
たしかにいつかは観てみたいなと思いますが、少なくとも今は
このはっつあんの方がいいな~~と思いました。
愛之助さん、大奮闘でした! ぱちぱちぱち♪

さて、八右衛門にさんざん悪態つかれ大嘘つかれて飛び出してきた忠兵衛。
いいたい放題の八右衛門を前に、プライドと見栄と良心の間で大葛藤。
最後まで「公金に手をつけてはならぬ」という良心にギリギリ踏みとどまって
いたにもかかわらず、ふとしたはずみで思いがけない転落。
金の封印は「切れた」のでした。
しかしいったん落ちたからには、もはや男の意地を通すのみ。
忠兵衛は梅川を得るために、封印を次々に「切った」のです。
最初の封印が「切れた」のか自ら「切った」のかで、
成駒屋型と松嶋屋型に分かれるのだそうですね。今回のは成駒屋型。
もちろん、そういう流れが自然と納得できるような忠兵衛像を
藤十郎さんが最初から造形しているわけでしょうが、
この日観た藤十郎さんの忠兵衛なら、ちょっと情けないようでも
封印切の最初のきっかけが自らの意思でなく不幸な事故であっても納得、、
むしろそのほうが「らしく」ていいなあと思いました。
藤十郎さんの忠兵衛の魅力は、男気というより素朴で人好きのする人柄
とお見受けしましたから♪
とはいえ、その藤十郎さんでも松嶋屋型を演じられるのかしら。。
なんだか想像がつかないのだけど(笑)
松嶋屋型はやっぱり松嶋屋さんだからこそ・・と思えてしまう(笑)

それにしても、藤十郎さんという方はやっぱりスゴイですね!
藤十郎さんを生で初めて観たのは、昨年の大阪松竹座での『伽羅先代萩』
乳人政岡で、そのときも感じたことですが、役が全身全霊にすっかり
染み付いているようで、それゆえにすばらしく柔軟であり自由であり、
そこには観ていて心地よさすら感じられる瞬間があり、思わずため息が漏れます。
いわゆる「当たり役」ともなると、そういう境地に至るものかもしれませんね♪
あるいはそういう境地にまで至ったものこそ「当たり役」となるのでしょうか。
そういえば、おえんを演じた秀太郎さんにも同じような感じを受けましたね。
やはりさすがだなと思わされます。

そんなスゴイ忠兵衛(笑)を相手にする恋人・梅川が、
藤十郎さんのお孫さんである壱太郎くん、若干19歳、今回初役。
今年二月花形歌舞伎では『毛抜』でのお姫さま役にきゅんきゅん♪でしたが、
今回もなんとも初々しくかわいらしいかったですね~~!
梅川は下級遊女で、治右衛門やおえんが娘のようにかわいがるくらいだから、
このくらいの初々しさや垢抜けなさが、逆にいいな♪と思いました(笑)
ただ以前も感じたのだけれど、壱太郎くんはお声がいまいち残念。
まだまだ若い、お声も成長途中なのかな~。
今はまだ学業のほうが優先のようですが、将来を期待してます♪

それにしても、この初々しい19歳を恋人として相対してまったく違和感を
感じさせなかった藤十郎さんには、本当にびっくりです!
御歳77とは、信じられません~~!!
現代劇はもちろん時代劇だってそんなのまったく想像できないんですけど。
これは藤十郎マジックなのか、歌舞伎マジックなのか・・(笑)

初めて観た『封印切』を思いのほか楽しめて嬉しかったです♪
続けて『新口村』まで観てみたかったです。
それに、松嶋屋型の『封印切』もぜひ観てみたいし、
藤十郎さんの近松座のお芝居ももっといろいろ観てみたい。
あらあら、大変だこと(笑)


二、連獅子  

  狂言師右近・親獅子の精  翫 雀
  狂言師左近・子獅子の精  愛之助
  修験者  亀 鶴    村娘おこま  壱太郎

舞踊を観るのはわりと好きなのですが、そのなかで松羽目モノは・・
楽しいものも中にはあるけど、ちょっと苦手だったりします(笑)
『連獅子』は一度観てみたかったので楽しみにしていたけれど、
う~~ん、あんまりわからなかった・・というか
最後までその世界がうまく自分のなかに映ってこなかったです(汗)
なので、、なにも書けません~(笑)
厳かな雰囲気や、初めて生で観る毛振りは素敵だな~と思いましたけど。
親子獅子の毛振り、良し悪しはわかりませんが、
翫雀さんが豪快にまわしていたのに比べ、愛之助さんのほうは
丁寧だけど若々しい強さが感じられないかなあと思いました。


今年の巡業は2つのコースを観ることができて嬉しかったです♪
秋の澤潟屋一門もそそられるのだけど、観に行けそうもないので残念。
来年の巡業も楽しみです!
さて、今週末は大阪で『勘吉郎の会』を観ます。
愛之助さんが亀ちゃんと踊るというので、飛びついちゃいました(笑)
というわけで、なんと2週続けて愛ちゃんですよ。嬉しいな~~♪♪
そして月が変われば、いよいよ御園座吉例顔見世です!
もちろんこちらにも喰いついてます(笑)
『仮名手本忠臣蔵』昼夜通しで観ちゃいます~。
ああ、楽しみ、楽しみ♪♪
そしてそしてそれも終わると、いよいよいのうえ歌舞伎『蛮幽鬼』!
10月いっぱいは愛ちゃん♪仁左さま♪と浮かれることでしょうが、
ちゃんと帰りますからね~、かの君のもとへ~♪(爆)

祝!祝!

2009-09-13 | 大好きな・・・

上川さん、いよいよ蜷川シェイクスピアなのですね~!

それも「彩の国さいたま芸術劇場開場15周年記念」と立派な冠までついた
彩の国シェイクスピアシリーズ第22弾は、なんと7時間という超大作、
『ヘンリー六世~HENRY Ⅵ』 

これ、なぜか大竹しのぶさんの名前だけは少し前から出ていたようで、
「すごい大作(と聞いている)、さすが大竹さんだわ~」と思っていたところ、
その主役がなんと上川さんだったとは!!
タイトルロールのヘンリー六世がその役、ということでいいのでしょうか?

蜷川シェイクスピアは、これまで名古屋でもいくつか観る機会があって、
喜劇にしろ悲劇にしろ、その舞台には毎回魅了されっぱなし。
いつかこの美しい舞台で、シェイクスピアの膨大で流れるような長台詞を、
上川さんにまくし立ててもらいたい!と、蜷川シェイクスピアの舞台を
観るたびに、それはそれは夢見ておりました。
そんな折、そのシェイクスピアより先んじて昨年、『表裏源内蛙合戦』で
上川さんには待ちに待った蜷川舞台への出演を果たしていただき、
「こうなったら、蜷川さんがお元気なうちに(縁起でもないですが、笑)
 蜷川シェイクスピアにもぜひぜひ~~」と期待も新たに。
それがこんなにも早く実現するなんて!!
どんな舞台も、発表を初めて聞くときは「きゃあ♪♪」とときめきまくりですが、
いやあ、今回は『源内~』に次ぐ最大級の嬉しさです。
しばらくこれを伝えるインフォメのページに釘付け、
ドキドキしてしまいました(笑)

そして次に嬉しかったのが公演期間。
大阪公演があることと、その期間が4月10~18日だということ。
「4月だ~~~!!」思わずガッツポーズ(笑)
わたくし『蛮幽鬼』大阪大楽をキリに、しばらく冬眠します。
次から次へと発表される秋以降の魅力的な舞台情報は涙を呑んで
スルーしておりますが、上川さんの舞台をスルーするのはツライので
「どうか春までありませんように」と勝手にお祈りしておりました(笑)

・・・なんとか通じたようです(笑)

彩の国はあこがれの劇場のひとつで、上川さんのときにはぜひ行ってみたいと
思っていたわけですが、残念ながらこちらの日程は完全アウト。
なんてったって、初日の11日~12日は長男の公立高校A日程受験日!
週明けがB日程の受験日だもの~。
はは、いくら上川さんの舞台といえど、さすがにそれどころではありません(笑)
ああ、そんな時期を想像するだけで今から胃がキリキリします。
受験が終れば終わったで、いずれかの高校への入学準備が一気に始まるわけで。
おまけにうちは、二男とのダブル卒業ダブル入学ですし。
でも、大阪公演が4月10日からなら、ふたりの入学式は終わったあと、
学校(PTA)行事は始まる前!
晴れ晴れと大阪に出かけられるよう・・頼むぜぃ、息子よ!(笑)

さて、その『ヘンリー六世』
・・とはなんぞや、です(笑)読んだことありませ~ん。
さっそく手に取ったのがこの本
『ヘンリー六世』は「第一部」「第二部」「第三部」と分けてあらすじの
説明がありました。
そもそも日本史は大好きだけど世界史は大っ嫌いなので、
イングランドとか薔薇戦争と聞いただけで拒否反応を起こしそうでしたが、
なんとかあらすじは理解しました(笑)
なるほどなるほど、たしかにこれはたいへんなお話ですね~!
ドロドロとした王位継承争いから、最後には「骨肉相食み、血で血を洗う
復讐の連鎖」を見ることになるようです。
ふむ・・・『蛮幽鬼』でも「復讐の連鎖」という言葉を見たなあ。
いや、そういう舞台も嫌いじゃないのだけど、
これもあれもと思ったら、なんとなく心が寒くなるような思いがしました。
上川さんの演じる役は、立場的に正反対のよう。
(あくまで上川さんがヘンリー六世役であるなら、ということで。)
『蛮幽鬼』では復讐の連鎖を巻き起こす。
『ヘンリー六世』では復讐の連鎖に翻弄され、嘆き悲しみに暮れる。
いずれにしろ、そんな生きざまを見続けるのは胸が痛くなりそうです。

ところでこのヘンリー六世という王様、あらすじから察する限り、
タイトルロールではあるけど、あんまりぱっとしないような・・(爆)
でもやっぱりこの王様が主役で、上川さんなのかなあ~?
后のマーガレット(これは大竹さんで間違いないでしょ)をはじめ、
ヨーク公、グロスター公、サフォーク、サマセット、リチャード・・
なんとなく配役を予想される常連の役者さんが濃~いキャラで
ガンガン押してきそうです。
そのなかで上川さんがどんな存在感を見せてくれるのか、
ものすご~く楽しみです!


でもでも~!
今はまず『蛮幽鬼』、初日まであと2週間ちょっと。
マイ初日はさらにひと月先だけどな~(笑)
朝晩あるいは天候次第で気温差も激しい時期ですし、
新型インフルエンザも依然心配です。
すばらしい舞台を心から楽しめるように、
出演者やスタッフのみなさんも、わたしたち自身やその家族・・
みんなみんなの無事と健康を毎日祈りたいと思います。