楽しみにしているNHK-BS2「夢のつづき 私の絵本」の今月のゲストは、
女優の中井貴恵さん。
そして、中井さんが選んだのが
ハンス・ウィルヘルム作の「ずーっと ずっと だいすきだよ」
久山太市・訳 (評論社)
これは、わたしも大好きな絵本の1冊。
「だいすきだよ」のひとことを、
きちんと言葉にして伝えることが、とても大切なことだと、教えてくれる。
ひとは、おとなになるほどに、
素直な思いを、言葉にして伝えることをしなくなる。
言葉は、伝えるためにある。
思いは、言葉にしてこそ、伝わる。
思いが伝わって、こころが動く。
受け取ったひとも、投げかけた自分も。
口にしなくてもわかる、と思わず、
自分の思いは、自分の言葉で、相手のこころに届けなければ。
ストーリーも、言葉も、絵も、とてもやさしい絵本なので、
子どもたちにもきっと、このメッセージは伝わると思う。
「死」を扱っていることで、
学校での読み聞かせには二の足を踏んでいたけど、
やっぱり、これは読みたい、と思う。