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Re=response=応答、感応=物事に触れて心が動くこと。小田和正さんの大好きな曲からいただきました。

「ずーっと ずっと だいすきだよ」

2006-06-30 | おはなしの部屋

楽しみにしているNHK-BS2「夢のつづき 私の絵本」の今月のゲストは、
女優の中井貴恵さん。
そして、中井さんが選んだのが
ハンス・ウィルヘルム作の「ずーっと ずっと だいすきだよ」
久山太市・訳 (評論社)

これは、わたしも大好きな絵本の1冊。
「だいすきだよ」のひとことを、
きちんと言葉にして伝えることが、とても大切なことだと、教えてくれる。

ひとは、おとなになるほどに、
素直な思いを、言葉にして伝えることをしなくなる。
言葉は、伝えるためにある。
思いは、言葉にしてこそ、伝わる。
思いが伝わって、こころが動く。 
受け取ったひとも、投げかけた自分も。
口にしなくてもわかる、と思わず、
自分の思いは、自分の言葉で、相手のこころに届けなければ。

ストーリーも、言葉も、絵も、とてもやさしい絵本なので、
子どもたちにもきっと、このメッセージは伝わると思う。
「死」を扱っていることで、
学校での読み聞かせには二の足を踏んでいたけど、
やっぱり、これは読みたい、と思う。

「オレステス」 強行~

2006-06-30 | つれづれに

10月の「オレステス」名古屋公演、スケジュール上諦めていたけど、
やっぱり強行。なんとかする・・さ(笑)
だって、秋の観劇予定がいまだに全然入らなくて寂しすぎるのだもの。

初めてe+のプレオーダーで取ったけど、
2階最前列ほぼ真ん中。
ん~~~、微妙だ・・。 1階で後方とか端っこに行くよりずっといいか。
いや、観られるだけでありがたい! と思うことにしよう。

さーー、頃合を見て説得、説得(笑)
そのためには、日頃から「良い嫁、良い娘」を演じなければ~♪

ちびちびに囲まれて

2006-06-29 | つれづれに

今日は1日中、三男が通う保育園に入り浸った。
今日は、子どもたちが栽培したじゃがいもやにんじんを使って、
子どもたち自身がカレーライスを作る、恒例の「カレーパーティ」の日。
今年はこちらの父母の会役員なので、
本日の仕事は、子どもたちの写真撮影。

保育園というところは、保育中はめったに園内に入らないので、
(最近は保育参観もほとんどないから)
ふだん子どもたちがどんなふうに生活しているか、
かれこれ9年も世話になっているのに、意外に知らないもんである。
おまけに、わが子もようやく年長にまで成長すると、
まわりの子どもたちが、みんなほんとにちっちゃい!
保育園て、こんなところだったのか~!みたいな、驚きに近い感動が。(笑)

カレーづくりは、ほんとに微笑ましくて楽しかった。
年長児が列に並んで、じゃがいもを半分ずつ与えられ、ひとりずつ、
先生の前で角切りにしていく。左手はちゃ~んと「猫の手」をして。
先生の教え方がいいのか、みんなけっこう上手くて危なげない。
この前の日曜日、二男坊たち(小学生)カブ隊の野外料理の手つきの方が、
見ていてよほど怖かった(笑)

野菜切るのが必ず全員なら、鍋にそれらを入れていくのも、列に並んでひとりずつ。
カレーのルウも、ちゃんと32等分(笑)ひとり1個を鍋にポトン。
おかげで、写真を撮るのは間違いがなくてよかった。

こうした年長児の奮闘を、たびたび年中・小児が、団体で見学にくる。
ぐつぐつ煮える鍋の中をのぞくには、熱いので、離れたところに台を置いて、
先生に支えられながらひとりずつ。

カレーが出来上がると、ホールに107人の子どもたちが集合。
年長児は、ふだんからペアになっている(お世話をしている)年少児を連れて、
食事の支度。
わが子をはじめ、役員の子どもたちは、たいてい末っ子ちゃんなので、
こういう「おにいちゃん、おねえちゃん」姿を見るのが、えらく新鮮!
うちでは何でもやってもらうことが多い子たちだけど、
ここぞとばかりに張り切って、ちゃ~んとお世話ができている。
ほんのこの前まで、「赤ちゃん♪」だったのになあ。

このあとの食事が大変(笑)
かわいいお顔でカレーをほおばる子どもたちを、嬉々とカメラで追いかけていると、
こぼす子、泣き出す子、けんかをする子、トイレの子・・・
予想以上の大騒ぎ。 先生、ほんとに大変だわ・・
でも、107人全員のオイシイ顔、5人の役員でたっぷり撮影できた。

食べ終わったら、子どもたちをいったん各部屋に返し、ホールの掃除。
ここで、すぐにお昼寝をさせるためである。
107人の食事あとは・・スバラシイ(笑)
役員も手伝って、特急の大掃除。
そして、107人のお昼寝。
寝つかないといけないので、小1時間退出のあと、また撮影。
これはもう、めちゃめちゃかわいい!!
寝ていない子は数人。あとは、思い思いの格好で、すやすや・・。
寝顔は、やっぱり・・・「赤ちゃん」

丸1日107人追っかけて、さすがに役員5人もヘトヘト。
わんぱく天使ちゃんたちに、精力吸い取られた感じ。
まったく、保母の先生たちには頭が下がる思いである、今さらながら。
あの笑顔と寝顔があるからやれるのかなあ。

いつか新橋演舞場

2006-06-29 | つれづれに

今朝(28日)めざましテレビの芸能コーナーで(6時半ごろ)、
9月2日から新橋演舞場で上演される、G2プロデュース「魔界転生」の
制作発表(か?)をちらっとやっていた。
メインのおふたりのコメントを、ほんのひとことずつ、だったけど。

柳生十兵衛に、中村橋之助さん。
天草四郎に、成宮寛貴さん。
それから升毅さんや、西岡徳馬さんも。よいな~~♪ 
それに、今やわたしの憧れ、新橋演舞場ときた。
染ちゃんのアレとアレで、すっかりその劇場自体に惚れちゃった(笑)

これもぜひ観たいと思ったんだけどねーー
9月はいかん。 あっちの四郎さまが。
週末予定も、すでに見事埋まっているし。
それに、やっぱり殿以外で東京までの遠征は・・(まわりを説得しがたい)
あ~、またお留守番&皆さまのレポ待ち。
どっか(WOWOWとかBSとか)映像にしてくれないかしら。

しかし、いつか新橋演舞場、行ってみたい!
あの花道を走る殿っ ・・が観てみたい!
あの染ちゃんは超えられんだろうが。

ところで、9月早々からこの舞台に出る橋之助さん。
橋之助さんといえば、「功名が辻」ではあの石田三成。
(あ、成宮くんも豊臣秀次だわ、殿が仕える。) 
関が原終結まで、出番はバンバンだと思うけど、
舞台稽古も考えると、撮影は7月いっぱいくらいで終わっちゃうのかしらん。
六平太も、たしか8月に御園座公演があるし。
みなさん、アップがけっこう早い?
9月まで撮影がある殿。
そのころまだまわりに残っているのは、誰??
そういえば、7月ごろ?掛川でロケがあるとかないとかって、話なかったっけかな。
やっぱ、なし、かあ。
・・なぜか、話をこっちに引っ張ってしまった(笑)

ぜいたく♪♪

2006-06-28 | 大好きな・・・

上川さんファンには、先週末からぜいたくな数日が続いてます!
24日に、待望の「功名が辻」大河ドラマストーリー後編(NHK出版)が出たし、
同日、「TVnavi」も発売。→もちろん上川さんの連載「辻の向こうから」掲載。

それだけじゃない。
DVD「黄金の都バーミヤン」偶然同日届いちゃったし。
これ、なにげに猛ハマリ。音楽もすごく好きだし。
特典映像のインタは、お髭の上川さん。
いつもの丁寧な口調と、巧い表現、アノ照れ笑いが・・ステキ。
うふっ♪♪ 立て続けに、最新のお言葉がいっぱい。

それだけじゃない。
25日だっけ、中日新聞に中部電力の新しい広告発見。おっ!ひさしぶり。
コーワさんと違って(笑)
たま~に出る中電の広告写真は、ステキな感じのが多いから好き♪
中電、コーワ、東新住宅・・
ご出演CM・広告、こっちの企業が圧倒的なのが、ちょと自慢(笑)

それだけじゃない。
「功名が辻」25日放送分は、殿、めっちゃ面白くてかわいい♪
こーいうことできる上川さんがまた好きだ~。

それだけじゃない。
27日のスタパは、ゲストが「羽柴秀吉さん 武士、愛知出身」(爆笑)
予想通り「山内一豊さん」から、お知らせあり。 この流れ、面白かった!
すでに口髭つきの殿、でしたね。それでも、隆元とは感じ違うな。
殿「それがしには(スタパとは)いかなる場所なのか想像もつきませぬが・・」
だ~か~ら~、殿も「未来に遠征」すればいいのよ、とツッコミ(笑)
待つわ、その日まで。

それでもって極めつき!
インフォメも、更新されてた! 今回早っ!
短くってもいいの~♪
そんな「くだらないことで」でも全然構わないの~♪ そのほうが楽しいじゃん。
ほんとに、撮影の毎日が楽しいようで、お声も元気そうで。
それだけでいいのよっ、ありがと!
次のお仕事・・確かに気になるけど・・良い子で待つ(笑)
まだまだ「殿」に集中!

次から次へと、嬉しいこと!
だけど、ぜいたく言っちゃいけないが・・
もう少し分散してほしかったわ~。
干される時は、長ーーーいんだもの(笑)

第25話 「吉兵衛の恋」

2006-06-27 | 功名が辻

吉兵衛とたきの、不器用な大人の恋の芽生えを軸にして、
長浜をもらい損ねた一豊一家の、このころの日常が、
さりげなく、しかしふんだんに描かれた、楽しい回だった。
一方、信長亡きあとを狙う秀吉と勝家の対立は、市が乗り込んでますます深刻化。
上層のドロドロと、下層のほんわか感。
この好対照が、このドラマのいちばん面白いところ。

秀吉VS勝家。水面下でのせめぎあいが続く。
功名を焦り、戦場に赴くたび、功名でなく悩みを持ち帰る殿(笑)
そのたびに、千代が殿からうまく話を引き出しては、
一緒に涙を流したり考えたり、笑ったり、励ましたりするのが、
湯殿であったり、食事の場であったり、閨であったり、と
ごくフツーの生活風景のなかであるのが、とても自然で心温まる。

今回はまず、ひさしぶりの湯殿でのやりとり。
秀吉が、一豊の功を誉めつつ、実はすべてお見通しで、千代の才覚こそあっぱれと
誉めそやしたことを、わるびれる様子もなく打ち明け、挙句
「結局わしは、千代にはかなわぬのじゃ」と笑う殿。
こんなとき、決して卑屈になることのないところが、
上川さんもよくおっしゃるところの、殿の度量の大きさ。
一方、殿のことばのひとことひとことに、ていねいに反応する千代の表情が、
今回とてもいいな、と思った。
とくに「千代にはかなわぬのじゃ」と、殿が思ってしまっている(結果として
思わせてしまっている)ことに見せた、戸惑った表情が印象的。
また、この湯殿シーンは、殿というか上川さんの遊びゴコロがいっぱい♪
手ぬぐいを膨らませてプシュッと潰してみせたり、
「・・かなわぬのじゃ」といいながら、なぜか湯船の中でぐる~りしたり、
湯船の端に、ちょこっと足をかけてみたり。
まあ、とにかく楽しそうなご夫婦だこと。

長浜城を、秀吉流の調略で取り戻した戦勝祝いに家中が盛り上がるなか、
気の晴れない殿と、それを励ます千代との会話も、
微笑ましくて、しっとりと心が安らぐ、とてもいいシーンだった。
千代がするように、目を瞑って長浜にいる己の姿を思い描こうとする
殿の子どものような表情と、それを見てつい微笑む千代が、すてき。
おまけに、
部屋の外でこっそり、ふたりのやりとりのひとことひとことに、
うなずいたり、首をふったりしている吉兵衛が、また楽しい。
吉兵衛は、この夫婦のありかたが、ほんとうに好きでいとおしくてならないのだな、
とその表情から思った。

あまりに殿夫婦の様子がステキなので、つい他が見えなくなってしまう(笑)が、
今回は「吉兵衛の恋」 このドラマのオリジナル。
この先にある大事を前に、今さらなんで「恋」かなーと思っていたけれど、
この恋によって、吉兵衛が己の命を天秤にかけてしまう、ということらしい。
吉兵衛の最期だけでなく、彼の生き方そのものに光を当てる。
大きなドラマのなかで、人物ひとりひとりの人生が大切にされている感じが、
とてもいいなと思う。

殿にとって最も悲しい出来事のひとつが、次回とうとう起こってしまう。
ドラマスタートの頃から、これだけは見たくないなあと思っていた。
そろそろ流れてくる、このシーンのエピソードや役者さんたちの気持ちを
目にするごとに、すでに胸はきゅんきゅんしてしまう。
しかし、これも避けては通れぬ道。心して見届けることにしよう。

ところでこのシーン、上川さんたっての希望で、台詞の一部をアドリブにしたという。
所属劇団の笑いどころならいざ知らず、
これは上川さんにしては、とーーても珍しいことじゃないかと。
彼をそこまで動かせてしまうところも、このドラマの凄さかなあ。
ああ来週、どうなってしまうことやら・・・

会って話すしあわせ

2006-06-23 | つれづれに

話すことが、楽しかったなあ!と、久しぶりに思えた。

いつもの、
他愛のないおしゃべりだったのだけど、
そこには、自分の居場所がある。
しばらく忘れていた安心感。
やっぱり、会って話して、よかった。

もうひとりは、
ずっと興味のあるひと、だった。
聞きたいことばかりで、質問攻めにしてしまった。
期待通り、いやそれ以上の手ごたえ。
圧倒されて、自分を見失いそうになりながらも、
自分の抱えているものが、整理できた気がする。
話して、相手を知り、自分を確認する。
こちらから提供できるものがない不甲斐なさは残ったけど、
それ以上に、会って話せたことが、嬉しかった。

文字で伝えあう気持ちも、満ち足りた喜びを感じるけど、
面と向かって言葉を交わし、共感しあえたときのしあわせは、格別。
やっぱり、会って話さなきゃ。

優しい嘘

2006-06-22 | つれづれに

とっても悪いことをした。

友だちと約束があったのだけど、その後どうしても外したくない用事が入り、
悩んだ挙句、申し訳ないが先約である友だちの方をキャンセルすることにした。
その選択自体がそもそもいけないのだけど、
真っ正直に理由を伝えたのが、もっといけなかった。

あとからホントの理由がばれることが嫌だったし、何より、
彼女との約束を決して軽く思ってしたわけじゃないことを
伝えておかなきゃと思って、ホントの理由を伝えたつもりだった。

彼女は、理由そのものには何も言わなかった。けれど、
「そういうの嫌いなので、これからは優しい嘘をついてね」
と、ニッコリマークつきのメールが届いた。

しまった、と思った。

ホントの理由、彼女との約束を断ってまでそれを成したい理由は、
いわば彼女にとってはどうでもいい話。
それを伝えることは、彼女にわかってもらうどころか、自己満足に過ぎない行為。
理由がどうあれ、天秤にかけてしまった事実は、消えない。
それをそのまま伝えたことで、彼女をとても傷つけてしまった。
彼女が、以前同じようなことでとても嫌な思いをしたことがあるのを、
知っていたくせに。(これが一番問題。)
自分の理由は正当だと、どこかで思い上がっていたと思う。
当然彼女は気分を害すだろうとは予想した。
けれど、もともと他人にも自分にも甘い性格なので、
正直に理由を言えばわかってもらえると、自分と同じに考えてしまったと思う。

言わない、という選択肢。
まったくなかったわけじゃないけど、結局それを選ばなかったのは、
やっぱり、思いやりの欠如。
彼女がどう思うかより、自分がどう思われるか(思われたいか)を
考えている証拠。
「優しい嘘」って・・
ことばも、どういうものかも知っていたつもり。
でもそれを、いざというとき全然使えなかった。

彼女のことばは、勇気があって優しいと思う。
とやかく言わなかった。
でも、大事なことをさりげなく教えてくれた。

自分は・・エラそーなこと日々書き立ててるくせに、
こんなこと平気でしでかす。
ひとの心なんて、てんでわかってないんだなあと、
猛烈に自己嫌悪。
半日、底まで行った。

こんなこと、またここで書くのはイケナイことかもしれない。
これも、また自己満足のためかな、とも思う。
でも、
こんなところで言っても届かないけど、

ごめんなさい。 
いつも思いやる心が欠けていて、いつまでも成長しなくて、
ほんとにごめんなさい。

第24話 「蝶の夢」

2006-06-20 | 功名が辻

サブタイトルは「蝶の夢」なのだけど、
本能寺以後、はしょりすぎでないのー?
あの凄まじい勢いの「中国大返し」を見たら、その次の山崎の合戦には
当然期待するのに・・
OPが終わって本編始まったら、合戦まで終わってたわ。
状況把握できないうちに、光秀は名も知れぬ農民に腹刺しぬかれてしまった。
で、にわかに一豊登場、光秀の最期を看取る。

「山内殿は生き抜かれよ。生きて乱世の末を見届けられよ。」

ああ・・一豊は、この言葉をもらうために、(ドラマ上で)光秀に出会うことを
許されたんだなあと思った。
一豊は、千代の叔父不破市之丞の死に際にも「長生きせよ」と言われている。
千代と山内家を守るため。
光秀が命を懸けて守った、この国の行く末を見届けるため。
そして、これまでにやむなく尊い命を落としたひとたちのため。
これらを背負っていくに値する人間として、一豊は選ばれ、
この先も続く長く苦しい戦乱の世を生き続けることが、
一豊の生きる意味なのかもしれない。

織田家後継を決める清洲会議。これは、予想外に面白く描かれた。
千代の助けを借り、信長嫡孫三法師をみごとに手なずける策。
秀吉が席を外している間に、丹羽長秀に話を進めさせる策。
これ、100%大石さんオリジナルなら、大石さんこそ千代! おみごと!
寧寧さま力の入った「それいけ筑前~! がんばれ筑前~!」は、
まさにそのとき繰り広げられている、後継者争いへのシュプレヒコール(笑)

この見事なまでの秀吉の策、
やはり殿の理解には、大きく及ばぬところだったようで。
しかし、読めるひとには読めている。
同僚の一氏が、キレ者ぶりを発揮。
一氏にまで「頭を使え」などと言われて、殿ピンチ!
こうして、だんだん追い抜かれてゆくのかあ・・

おまけに、城番とはいえ、とうとう長浜の城を預かることになり大喜び♪
一家総出でお引越し作業の最中、突然の秀吉来訪で、
「長浜の城はそちに預けるつもりじゃったが、ダメになった」って。
ああ・・政とはいえ、いいように扱われてしまった。
家中大騒ぎのなか、唖然と固まってしまった殿・・。
き、気の毒だが・・こんなハプニングもなんのその。
「それいけ殿~! がんばれ殿~!」
きっと、テレビの前で、みんなシュプレヒコール上げているわ。
だから、次回、しょげないで出てきてください(笑)

『蝶の夢』の回が、こんなに笑って終わってしまっていいのかしらん。
光秀さまのために、合掌。

書く場を失ってしまったが・・
逆臣明智光秀一族のたったひとりの生き残りとなってしまった、
細川忠興の妻、玉。
友人の薦めで昨年読んだ、三浦綾子さんの「細川ガラシャ夫人」には、
とても感銘を受けたので、玉と細川家にはかなり思い入れがある。
これからどう描かれるかなあ、期待と不安。
細川幽斎の近藤正臣さんは、期待通りとてもいい! もっと前から出番が欲しかった。
忠興、申し訳ないけど(小っちゃい)なあ。忠興にはウルサイ自分(笑)
玉役・・・がんばれえ。

「本能寺」の大花火のあと、視聴者の興味をどう繋ぎ止めていくか、
おせっかいながらちょっと心配したけれど、
とにかく今回は、脚本の大石さん、あっぱれ♪でした。

「少年たち 2」

2006-06-18 | 観る、聴く

1998年にNHKで放送された「少年たち1」の続編。
2001年作品。今回は「離婚調停」「児童虐待」「少年審判」の3題がテーマ。
親が親になろうとする葛藤と、子どもが大人になろうとする葛藤。
前作よりさらに、考えさせられることが多い分、得られることも多く、
見終えたあと、心が浄化されたような気分になる。

主演は、広川一役で上川隆也さん。
3年の月日を経た広川くんは、ルックスがニ渡警視?(『陰の季節』シリーズ)
だったので、見始めはかなり違和感が(笑)
でも、見慣れてくれば、やはり広川くんは広川くん。
年齢とキャリアを相応に重ねた貫禄をちゃんと感じさせつつ、
子どもたちと話すときの目は変わらずピュアで、限りなくやさしい。
今回の手話もどきは、笑いのツボ。

今回の共演の方々が、先回にましてすばらしい。
山崎務さん、木野花さん、北村有起哉さん、津田寛治さん、谷啓さん・・など。
山崎さんは、いつかぜひ共演していただきたいと思う役者さんだったが、
なんだ、すでにこの時期に。スルメのように(笑)味わいが尽きない。
上川さんにとっては、ものすごく幸運な機会だっただろう。ドッキドキ、かな?
木野花さん。もう、スルメ以上の味わい(笑)さすが。
広川くんをかわいがってくれて、ありがとう♪

子役、少年・少女役も、重要な役割だけに、みんな巧い。
先回は、今をときめく山下クンのかわいい少年時代が見モノだったけど、
今回も発見。今回のびっくり!は、永井杏ちゃん。
そう、『功名が辻』千代の少女時代を演じた彼女。
4年前になるから、9歳くらいかな。か~~わいい!!
一豊さまに恋心を抱きつつ、「戦をする人も嫌い」「子どもではありませぬ!」
などと、一豊さまと対等にお芝居をしていた彼女だけど、
ここでは、広川くん相手に「おじちゃん♪」だから~(笑)
子どもの数年って、スゴイ!

これはもう、贔屓の上川さんのドラマだからという理由でなく、
「親」であるひとには、一度はぜひ見て考えてもらいたい。
必ず、心に響くものがあるから。

「子育てなんてのはね、子どもを育ててやってるわけじゃなくて、
 親にしてもらってるんだよ。
 あとの人生、強く生きる方法を、子どもに教えてもらっているんだ」
ちょっと変わりダネの裁判官(支部長)役の山崎さんが、子育てに失敗しかかっている
父親たちの前で、独特の口調でつぶやくこの台詞。
今回のドラマで、特に強く心に響いた。
たしかに、子どもを育てていく毎日で、そういう実感がある。
親は、決して最初から親なのではなくて、心も体も成長する子どもと一緒に、
だんだん親として成長する。だから、喜んだり悲しんだりはもちろん、
子どもと一緒に、悩んで苦しんでもがいていていい。
親は子どもを導く存在ではなく、共に歩く存在であればいいと思う。
だんだん、そう思えるようになってきた。

「親をほんとうに憎みたい子どもなんていない。
 子どもはみんな、愛されるために生まれてくるのだから。」
広川くんが、先輩調査官への手紙で言う。
ドラマには様々なケースの子どもたちが出てくるけれども、共通しているのは、
みんな、ただ親の愛が欲しいだけ。
最近読んだ本にも、同じことが書いてあったのを思い出した。

それがわからない親も確かにいるだろうけど、
むしろ、それはわかっているけれど、
子どもの愛しかたがわからなくて悩んでいる、
あるいは、間違った愛しかたをしてしまっている親のほうが、
実は圧倒的に多いと思う。
「少年たち2」では、そうやって苦しんでいる親の姿も、丁寧に描いている。
それを見ていると、犯罪を犯した子どもたちの親たちが、
(ドラマなので、その親たちはかなり特殊な条件を背負わされているが)
それほど特別に見えなくて、身近な存在に思えてきた。

それから、ドラマを見てしばらくたってから、じわじわと気になり始め、
何日か経った今も、ずっと頭を離れない台詞がある。
「あの日なにも聞けなかったから、なにも聞けない親子になっちゃった・・」
母親が突然を家出てしまったとき、残された父親を不憫に思って、
少女が呑み込んでしまったことば「母さん、どこに行ったの?」
父と娘は、そのことには一切触れず、何もなかったように日々を過ごしてきたという。
そのうち、父親は仕事もしなくなり、娘の生活は荒れ放題に荒れた。
彼女は、あのとき聞くべきだったのかもしれないと、後悔する。
支部長も、息子との関係で、同じようなことを言っていた。
「お互いが必要としたとき、拒みあっていた」
だからいつしか「お互いがお互いを必要としなくなっていた」と。

自戒のことばとして、深く心に刻んだ。
子どもとの関係にも、夫との関係にも、そして自分の親との関係にも、
思い当たるふしは、いくらもある。
子どもには、幼いころに厳しすぎた、あるいは心の余裕がなさすぎた。
夫には、頼らないことで自分を保つと、思い込んだ。
親には、いつもいい子でいたかったと思う。
だから、いつもほんとうの気持ちを伝えられなかった。伝えようとしなかった。
それが始まり。 それが、根本の罪。
それがまったくわかっていなかったわけでもないけど、
今、なぜかものすごく素直に、それを認めることができる。

それぞれの関係が、すでに修復不可能なところまで落ちていないか、不安になる。
でも、まだいくらでもやり直せるはずだと、信じていたい。
せっかく、気づかせてもらったのだから。