Re

Re=response=応答、感応=物事に触れて心が動くこと。小田和正さんの大好きな曲からいただきました。

いましばらく・・・

2009-07-28 | つれづれに

25日(土)松竹大歌舞伎春日井巡業を観てきました♪

「来年の巡業は仁左さまよっ!!」
と叫んで、ちょうど1年・・・早いものである。
『義経千本桜』から「すし屋」の上演。
これ、実は初めて観ました~。
それも今回は忙しくてまったく予習なしで観劇。
だけど、とーーっても楽しめました。
笑って泣いて、、
そんな、むちゃくちゃな~~と思いつつ、
ええ話やったなああ(なぜか関西弁、笑)とうるる。。
仁左さまの、大すきなあんなこんな(どんな?)をたっぷり堪能しました♪
愛之助さんも、今回の公演は3つのお役で観られて大満足♪
さらに、神戸から駆けつけていらしたムンパリさんと一緒に観劇し、
いろんなおしゃべりをできたことも嬉しかった♪

・・と、今日はそんな楽しい1日をたっぷり書きたいところでしたが、、
(実は今日、お仕事はお休みでした)
昨日、かねてより子どもたちにせがまれて、ようやく重い腰を上げて出かけた
『ガンダム THE FIRST』(ガンダム生誕30周年祭in NAGOYA)
コイツの疲れが、ハンパなく残っていて、まったく書けませんでした(涙)

つか・・正直言うと、、遊び疲れです(爆)
ただでさえ、仕事の疲れがピークでボロボロなところにきて、
ありがた~い先輩たちからのお誘いを受けてホイホイと飲みに行き・・
翌日は歌舞伎で大興奮、その夕方大急ぎで子どもたちをボーイの
ミニキャンプに放り込み、その足で仲間とカラオケを楽しみ・・
夜中に引き取った子どもたちを早朝からたたき起こして、
まるっと1日、大混雑のガンダム祭。
「なにもこの週末にこんだけ集中しなくても~」と頭を抱えつつ、
結局あっちにもこっちにも飛んでいっては、たっぷりと楽しみました♪

おかげで今朝気づいてみれば、
疲労は倍増、家事はやり残しが山積・・(大汗)
結局、楽しく休日を振り返りつつブログを書くなんていう計画ははかなく崩れ、
小学校の個人懇談と昼寝と家事で、1日あっという間に終わりました(涙)

明日からまた3日間お仕事。
通常業務とは違って、よその調理場への応援ということで、
先週の金曜日も行ってきたのだけど、これがまた慣れないことばかりだし、
暑くて暑くて暑くて・・大変っ!!
おまけに子どもたちは夏休みだから昼食は作っていかなくてはならないし、
この場にはいつもより30分も早く出かけないといけないから、朝は大忙し!
でも、これが終わればやっと3週間ほどの夏休み♪♪
なので、あと少しがんばなくちゃ。。

歌舞伎の感想、そしてどーでもいい?ガンダム祭の感想は、
お休みになったら書きます。
いましばらくご猶予を。(いまさら誰も待ってないね、、笑笑)

それぞれの夏

2009-07-19 | 家族

やった~!!!

今日は、次男(小6)たちのソフトボール夏季大会。
昨秋の雪辱を果たし、みごと地区優勝!
次男も、三塁打をはじめヒット3本、がんばった~!
守備はセンター。こっちは内心ヒヤヒヤものだけど(笑)、
屈指の好投手のおかげで長打はほとんどなく、
決勝戦、この日初めて飛んできた打球をなんとかそつなく捌き、ゲームセット。
(この日いちばんドキドキしたよ~、笑)
いやあ、、みんなほんとにかっこよかった! 
がんばったね! おめでとう!!
次は、来月半ばの市中央大会。
真夏の練習は続く・・がんばれ~~!

長男は、昨日がサッカー部の支所予選大会。
中3なので、これが最後の試合。
なのに・・2週間ほど前の練習試合で股関節をひどく痛め走れない。
結局、最後の試合をベンチで観ることに。
かわいそうだが何ともいたし方ない。
そして、1回戦で早々に敗北。 ・・・夏が終わった。
さあ、いよいよ受験生としての夏が始まる。 がんばれ~~!

そしてわたし。
春から職員になったので、学校給食が終了してもまだまだ当分出勤の日々。
暑い、熱い、日々が続く・・。
そして休みに入れば、今年も宿題と格闘か。。
今年の休みは短いぞ~、今年の宿題は多いぞ~。


連日の4時半起きで、眠ぅ~~~。
休日くらいゆっくり寝たいよぉ

キビシ~~(涙)

2009-07-18 | 大好きな・・・

『蛮幽鬼』大阪公演インフォメ枠の結果が出ました。

この大阪公演、まあ予想通り短くて、なのに「えええーー」なところに
休演日が入っていて(これが超イタイ)、そのうえ子どもたちの行事満載
(受験生もいるしね)の11月とあっては、も~~悩ましすぎる日程。
公演スケジュールには、絶対行けない公演につけた「×」が並ぶ・・(涙)
かろうじて「ここなら行けるかも」あるいは「当たれば何が何でも行くさ」の
「○」を制限枠の3公演に絞る。いや絞るというほどでもない。
もともと「○」は4つ、それもかなり際どい4つなんだもの。

そんなわたくし的貴重~な3エントリーが、、
「ひょえ~~~(涙)」な1勝2敗。
もっちのろんろん、新感線枠でも大ハズレな大楽はやっぱりハズレ~。
ど平日昼公演がひとつきり。。
せめてそこそこ良席がいただければいいけど(贅沢ですか?!)

こういうのって、いわゆる「縁がない」ってやつ??
そういうときは「諦めろ」?? やだ、やだーっ。
それとも、ちょいちょいよそ見してるせい??
いやん、、これでも愛情は別格でひとすじなのよ~(爆)

大楽では共同戦線張った友だちもあえなく撃沈。く~~。
でもまだ諦めへん。まだ狙う機会はあるでしょ。
「高いところからでも」やっぱり観たいもんね。
思えば、『SHIROH』大楽は3階から観たんだもんな~。
大阪は何度も行っているけど、梅芸といえば、なんとそれ以来。
あれから4年も経ったけど、
いまだにあの時の興奮は格別にはっきりと覚えてる。
うん、やっぱりもうちょっと足掻いてみよ~♪
・・・と意気新たな輩が、きっとまだあまたいるのよね・・
キビシイな~~(苦笑)

実は、大阪はこんなこともあろうかとちょっと悪い予感もしていたので、
今回初めて東京楽にもチャレンジしてみました。
東京楽は心おきなく出かけられる時期だったし♪
すなわちそれが「縁」というものなのか(しつこい)
なんと新感線枠もインフォメ枠もアタリ。
2つ当たったから友だちと一緒に行けることにもなったし。
今では、プラチナチケットです♪♪
新感線の席はまだわからないし(あまり期待できないだろうな)
インフォメにしてはこれまでに比べて「えええ」なのだけど、
とりあえず貴重な「おせんべ獲得権」(それかいっ!爆)
         ↑↑いまだもらったことがないわたし。
このうえ、大楽ではチケゲットしたとしてももう近くではいただけないので、
上川さんには、ぜひ遠投の腕をさらに磨いておいていただきたく(笑)


はああ。
一気に疲れを吹き飛ばしたかったが、甘かったなああああ。
恐るべし『蛮幽鬼』人気・・

元気回復の素はやっぱり・・

2009-07-12 | 大好きな・・・

昨日は。

『築城せよ!』(今日で上映終了)を見納めに行きました。
愛之助さん演ずる恩大寺隼人将に、あらためてホレボレ~♪
どっぷりと恩大寺の思いの移ろいに寄添ったら、もう涙ぽろぽろ~。
それでも、ラストシーンの爽やかさがなんとも心地よい。
ほんとにこれでサヨナラね。。いい映画だったなあ。

帰宅して『Mr.Brain』の録画を見る。
感情むき出しの、まさに体当たりの芝居をする上川さん。
最近は、感情を前面に押し出さずじんわりと漂わせる役が多くなって、
それはそれで新たな魅力だったのだけれど、
久しぶりにこういうの見た!新鮮!やっぱり凄い!
それにしても、すっきりしないドラマだったわね・・

上川さんの残像に酔いつつ、次、教育テレビへ。
先週から始まった『佐野元春のソングライター』という番組。
記念すべき最初のゲストが、小田さん♪
数々の名曲の歌詞誕生秘話を聞きながら、
小田さん独特の歌詞づくり、歌詞への思いが明かされる。
同じソングライターとしての佐野さんの切り口がまたユニーク。
いやあ、面白い話、興味深い話がたっくさん聞けて満足満足♪

愛之助さん、上川さん、小田さんを、次々に堪能!
偶然だったのだけど、なんてスバラシイ1日♪
最近、少々(いやかなり?)疲れ気味らしいわたしへ、
最高のリフレッシュ剤となりました♪

びっくり、びっくり・・・

2009-07-12 | 大好きな・・・

いやはや・・
たま~にPC開いてみると「びっくりっ!」なことがいっぱいで。
ゆうべは、とっぷりいい気分に浸りきっていたところに、
「びっくりっ!」の3連発。
え”--! まぢ?! ひょえ~~~!
こうも連発されると、心臓バクバク、、である。

まず1発目。
「11月新橋演舞情 花形歌舞伎」の速報。
「出演:染五郎・愛之助・亀治郎・菊之助・松緑」って!!!
うっほ~~~♪ す、すてきすぎ♪♪♪
行くっ!行く行くっ!行きますっ!この面子にして、行かいでか!
・・って、おいおい11月じゃん、、なんで11月~?(涙)
11月といや、なんてったって「蛮幽鬼」
しかし、その「蛮幽鬼」の観劇日さえ苦慮しているってのに、
11月、、それもお江戸ですかい。。
10月上川さんが新橋で、仁左さま+愛ちゃん御園座。
11月は、愛ちゃん+亀ちゃんが新橋で、上川さん大阪ってか。
むむむ・・・スケジュールもお財布もキビシ~~~(涙)

2発目。
「西川・近江谷・上川で『サンタクロース~』を再び!!」の報。
ひょえ~~っ!今さらそんなのありっ?!
そりゃあ観たいが、、とても観たいが・・
その3人なら、今の3人で新作を観たいのにな。
しかし、せっかく観せてくれるというならそりゃ観るさ(笑)
して、、「東京・大阪・その他」・・・「その他」ってなんだよっ?
その他に名古屋は、当然含まれる、よね?よねっ?!
昨年も今年も、名古屋にはクリスマスツアーで来てくれるんだもんね。
名鉄ホールもメ~テレもお願いしますよ~~。
やっと、キャラメルの上川さんを名古屋で観られる日がくる!のかも~♪

・・と喜んだら、3発目!
「上川隆也 退団のお知らせ」
な、なんですとっ?! 
こんな日がいつかは来るのかなと思ってはいたけど、
少なくとも「きみ時間」が成功したときには、
「ああ、こういうスタンスでこれからもいてくれるんだなあ」って
嬉しかったから・・。 いやあ、びっくり。
ただ・・「退団」はひとつのケジメみたいなもので、
劇団との着かず離れずのいい関係、絆はきっとそのまま、ね。
そっか。「きみ時間」のとき、きっとその確信を得たから、
飛び立つことを決心できたのかもね。
そう考えると、あのころのちょっと感慨深い言葉の数々が思い出されるな。
退団というケジメをつけたほうがいいと思われる理由から開放されて、
これからますますいい関係で、気もちよくお芝居ができれば、
それでいいのだよね。
それにしても、びっくりした。
・・というわけで、もう劇団員の上川さんではなくなっちゃったけど、
「サンタクロース~」で名古屋に、ぜひぜひ来てくださいませ♪

ふう。。マメに情報チェックしていないと、心臓に悪いね(笑)

映画「築城せよ!」 感想その3

2009-07-06 | 観る、聴く

映画の感想を「その3」まで続けるとは・・(笑)
明日からまたきっと余裕のない生活なので、
なんとか本日中に書き終えねば!

世に騒がれる人気映画ほどの豪華キャストではありませんが、
なかなか面白いキャラクターぞろいのこの映画、
個性派俳優さんたちがそれぞれに、い~い味出していました。

☆海老瀬はなさん(伊原ナツキ)
ナツキは、愛知工業大学で建築を学ぶ学生。最初は気乗りのしなかった
築城計画だが、ひょんなきっかけからダンボール城の設計を担当することに。
補講を受けているような女子学生がすらすらと城の設計図を引き、
頼りなげにも現場を指揮するとか、余興とはいえあのウェディング姿とか、
なんとも強引な気がしてなりませんが、はなさんの演じるナツキ像には
好印象を持ちました。
また、そのさっぱりとした明るい印象そのままに、恩大寺に対する思いも、
ありがちなベタな恋愛関係にまで発展させなかったことには、わたしは
監督に対し拍手を贈りたいです。

☆江守 徹さん(馬場虎兵衛町長)
江守さんも、よくこの映画に出てくださったなあと感謝です。
最後まで小憎らしい頑固さがサイコーでした。

☆津村鷹志さん(岩手晴彦)
ふだんはちょっとクセのある、どちらかというと憎まれ役のイメージが
ありませんか(わたしだけ?)
でも今回は、わたしのそんなイメージを覆した、とっても良い人!(笑)
もともと猿投城の復活を目指していた研究者というわけで、
恩大寺の一番の理解者であり、敵対する馬場町長(実は幼馴染)との
仲立ちにも奮闘します。
岩手さんという人、いちおうその筋の人だけに、その知識からひらめく
恩大寺相手の咄嗟の機転が、ことごとく面白かったです。
自称「岩手三河守」とか、万年筆での切腹覚悟とか、、ね(笑)
なんだか、じんわりと人間味を感じるいいお芝居を見せていただいたなと
思います。

☆木津誠之さん(ホームレスのゴン・権太夫)
いやあ、、いい味出しまくりでしたね~、ゴンさん!
彼のダンボール論(笑)が、本物の城づくりへの鍵なわけですし。
「ダンボールは奥がふけ~。・・・作っては壊し、壊しては作る・・
 紙は生を繰り返す。」
「大事なのは、中に何を入れるか、だ」
恩大寺同様、わたしも「ほぅ~~」ってうなりました(笑)
基本きっちゃないのですが、時折見せる真面目な表情や、嬉しそうな
表情が、実に人間臭くていいなあ、上手いなあと思いました。
ところで! この木津さん。
なんと、高校の同級生の弟さんだったことが昨日わかりましたっ。
突然、高校時代からの友人からメールが来て(彼女もこの映画を観て
きたところでした)教えてくれました。
彼のお姉さん、同じクラスになったことがないからあまり親しくはなくて
はっきり言ってすぐ思い出せなかったのだけど、パンフのゴンさんの笑顔
見ながら、、おぼろげに思い出しました。そうそう、目が似てるわ。
もう、びっくりです!
頭ずいぶん薄いけど(笑)72年生まれってパンフにも書いてあったわ。
で、パンフによれば、なんと『風林火山』にも出てたとか。
どんな役だったのかしら~~。いやあ、びっくりびっくり。
また観てみたい役者さんです。

☆ふせえりさん(二本松和子)
いいですよね~、パンチのあるスパイスって感じで(笑)
フラボンをもっといじってほしかったわ~(笑)

☆阿藤快さん(伊原勘助・勘鉄斎)
大工の棟梁で、ナツキにお父さん。そして、恩大寺の家臣・勘鉄斎の
魂がその身に乗り移ります。
頑固で不器用な生きざまみたいなのがにじみ出てますね。
おイソガ氏の愛之助さんに代わって、宣伝のためずいぶん奔走して
くださいましたよね。

☆藤田朋子さん(佐々木律子)
ナツキの大学の先生。そういう名前だったんだ(笑)というほど
ちょっと役柄的に影が薄くて気の毒だったかなあ。
そもそも大学の、それも建築の先生というイメージも感じられないけど。
この役、建築学のプロなわけなので、ナツキのフォロー役として、
城の設計や現場指揮にもっと関わらせてもよかったんじゃないかなと。
そのほうがダンボール城建設の難しさに現実味も出てくる気がするし。

☆その他(・・と括ってしまってごめんなさい!)
・片岡 功さん(町民) 
パンフによると、13代目仁左衛門さんのお孫さんとあるので、
愛之助さんとは(母方)従兄弟の関係にあたるのですねえ!そして
舞台「蝉しぐれ」にもご出演だったとか!ありゃあ!
で、さっそくそのパンフを調べてみました。矢田作之丞役でした~。
知らなかったわ~(笑)
・安宅忍さん(春日=勘助の師匠)
名古屋弁っぽい台詞がどえりゃあうまかったで、名古屋のじいさんかと
思っとったわ(爆)北海道出身で、「ラ・マンチャの男」にもご出演
なさる立派な役者さんでございました(笑)
・星 光子さん(三味線のおばちゃん、笑)
お名前見てもわかりませんでしたが、パンフによると、なんと
「ウルトラマンA」の南夕子隊員だった方だとか!覚えてる~~!
あの南夕子隊員が・・・・でした。ふむ、かれこれン十年(笑)

個人的には、岩手役の津田さん、ゴン役の木津さんが特に良かったと
感じました。


なんだかクセになる面白さのある映画だなと思いました。
二度観てきましたが、まだまだ観てみたい気がします。
実はわたしが観てきたのは平日モーニングということもあって、
お客さんは1回目はわたしを含めてなんと4人(!)
次のときは、ポイント2倍デーということもあってか(笑)
同じ時間帯でもちょっと増えて8~9人ほど。
公開当初はどうだったかわからないけれど、これではいかにも寂しい・・。
愛知県内では、いちおう地元の利で3つの映画館で上映している
というのもあって、客が分散してしまっているのかもしれないけど。
もっとたくさんの人に観て楽しんでほしいなあ、、と思う次第です。
わたしもできればもう1度観てきたいのだけど、
今週から日に2回の上映に減ってしまって、さらにその時間帯が
とてもよろしくないので(笑)さてどうなることか。
ここらでいっちょ、名古屋のほうでもいいので、
愛之助さんをお招きしちゃうとか~~カンフル剤が欲しいところです(笑)
そしたら、名古屋だろうがすっ飛んでいきま~す♪
それから、DVDにはならないだろうから(?)
ここは制作委員会にも入っている地元のメ~テレ、
いつか放送していただけたら嬉しいなあ~~♪

以上、おわりっ!
きゃあ、、こんな時間になっちゃったよぉ。

映画「築城せよ!」 感想その2

2009-07-05 | 観る、聴く

  『築城せよ!』(公式サイトはこちら

今日は、愛之助さんほか役者陣や、印象に残る台詞などについて。

☆片岡愛之助さん(石崎祐一/恩大寺隼人将)
よくぞ愛之助さんをこの映画に抜擢してくださいました!
そして愛之助さんも、超過密スケジュールのなか、よくぞ引き受けて
くださいました!
そしてそして、おそらく監督の期待を裏切らない石崎・恩大寺となったと
思うし、愛之助さんにとっても、きっと期待以上の素晴らしい作品に
仕上がったことだろうと思います。

いまだに、なぜこの役に愛之助さんが選ばれたのか、監督さんの口から
聞くことがないように思いますが(なんで誰も聞かないの??)
ただ、これはもう、誰しも観れば納得!!
古より突然現代に現れし戦国の武将、恩大寺隼人将(おんだいじはやとのすけ)、
あのまったく無理のない風格と威厳に満ちた声、そして謡と舞。
ふむ・・時代劇の上手い役者さんでも、さすがにあのオーラは出せますまい。
ほかの歌舞伎役者さんでも、同年代ではちょっと思いつかない、かな。
この映画の魅力は、先の記事で書いたように、
ものづくりへの溢れる気概が、登場人物と制作スタッフにシンクロして
映画全体を動かしていること。
今ひとつが、この愛之助さん演じる恩大寺の類稀なオーラではないかと。
贔屓目ガンガンですが(爆)その一挙手一投足、眼差しひとつ、
後姿の背中にさえ、、痺れまくりでございました~。
そうそう、商店街を馬で疾走する恩大寺は、やはり愛之助さんでしょうか。
めっちゃかっこい~~♪
お声にいたっては、もう耳福この上なく。

恩大寺の心の動きも、やはり歌舞伎役者さんらしく、あの衣を纏っては
さすがに自然に見えます。映画『Beauty』や舞台『赤い城黒い砂』よりずっと
表情やしぐさ、台詞回しに深みが感じられて、よかったと思います。

恩大寺の心の変化によってストーリーが動いていくので、
要所要所で、恩大寺の台詞が印象的です。

・馬場の選挙ポスターを見つけ、現代では政の主は、民がそれにふさわしい
 人物を選ぶことを知る。
 「民が主君を選ぶのか」
 そして、古に家臣の謀反によって滅ぼされ、甦った今も現代人から
 そっぽを向かれる我が身を思い、、
 「わしは・・選らばるるに足らぬ男か」
 その気づきがあまりに切ない。。
・(シーンにちょっと自信がないですが)
 紙(ダンボール)の城では即座に壊されると勘鉄斎に言われ、
 「壊れても、民の心に残り続ける城であればいい」  
 戦のためにあるものと思っていた城に対して、恩大寺の考えが
 変わってきたころ。そのきっかけとなった、ホームレスのゴンの
 ダンボール論(笑)がまた秀逸!
・「あの者も、あの者なりに故郷を守ろうとしておるのだ」
 「争うばかりが道ではない」 
 築城阻止を謀る馬場に対して、おそらく過去の苦渋を思い返しつつ、
 政を司る者としての理解を示すようになった恩大寺。
 ほんとうに大切なものを守るために、馬場へ差し向けたメッセージは、
 本物の主として成長した証とも思えた。
・「あの者たちにも、わが城の成るのを見せてやりたい」
 「わしが殺めた者たちに、今もこうして花を手向けてくれる者がある。
  ありがたい・・」
 古の過ちに気づき、本物の城づくりを目指すなかで、恩大寺の心が、
 亡き者たちへ、今生きる者たちへと開いていくのを感じる。
・「天が、わが小さき器を試しておる」
 城の完成を目前に、勘鉄斎までもが去ってしまった。
 馬場町長らの謀の噂もある。
 失意と焦燥のなか、我が身を奮い立たせるが如く。ナツキを前に。 
 かっちょええ~(涙)もはやこの上なき立派な武将、主としての器だと
 言ってあげたい。。
・祝宴の夜、城の破壊を企む馬場町長に向かって。
 「確かにこの城は紙だ。
  しかし、その紙を、生者の気と亡者の魂が支えておる。
  信念なきものに、この城は壊せまい」
 わたしは、この台詞にいちばんぐっときましたね~。
 このときの、恩大寺の表情、声の深みもたまりませんっ。
 でも、それを受けた馬場の台詞も重い。
 「信念ならわたしにもある。(中略)この町はわたしが守る」
 馬場も馬場なりに町を愛し守ろうとしている。
 恩大寺には、かつて自分を滅ぼした家臣・馬場の思いをそこに
 見るようだったかも。

さて、フラボン(唐突に。笑)
恩大寺がその魂を預ける身体が、石崎という、愛之助さんのもうひとつのお役。
役場の職員だけど、ハンコもまともに押せないという役立たず。
いつもフラフラしている豆腐屋のボンボン、ということであだ名が
「フラボン♪」
情けな~い究極のドジっぷりが、もうめっちゃかわいい(笑)
あんまりわざとらしく見えないところが天才的(笑)
と思っていたら、先日大阪の舞台挨拶によれば、
愛之助さんの素顔はフラボンに近いとか?!・・だからなのっっ?!(笑)
もっと見ていたかったな~フラボン♪
愛之助さんファンには必見、究極の二役でございました。


あはは♪ 愛之助さんだけでずいぶん書きまくってしまったので(笑)
またいったん締めます。
共演者さんについては、その3へ続くっ!

映画『築城せよ!』を観たよ~ 

2009-07-04 | 観る、聴く

映画『築城せよ!』やっと観てくることができました♪
先月20日の公開から、待った、待った~!
7月2日に夏季休暇を1日いただけることになっていたので、
なにはさておき、これだけは絶対敢行!と決めていたんだ~。

いやあ・・これはあっぱれ!!面白かった!!
正直なところ、愛之助さんが主演というのと、地元近くが舞台になると
いうことで企画発表段階からずいぶんと話題になっていたというだけで
注目していた作品。
「現代に甦った戦国武将が、ダンボールで築城の夢を果たす」
とかって奇想天外なストーリー紹介にも、どちらかというと苦手意識が。

しかーし!
わたしの感じたところでは、次々話題になるやったら豪華な役者陣を
並べ立て、さらにセットに演出に宣伝にお金をかけまくったわりには
安っぽ~い出来にしかならない邦画の数々より、ずーーーっと楽しめる
内容でした♪
そもそも監督の発案によるオリジナル(正確には共同)脚本であることが
まずすばらしい!
最近映画に限らずドラマや舞台に至るまで、大ヒットした小説や漫画を
原作にして焼き直し、その人気に乗っかろうなんていうような風潮が
止まらず、はなはだ不愉快。
映画ファンでもなんでもないけど、
映画撮るなら、映画にふさわしい映画のためのホンを創れ!っつーの(笑)
映画なら映画、ドラマや舞台も然り、そのフィールドでこそ活きる
ストーリーってやっぱりあると思うのだけどな。それで真っ向勝負して
欲しいと常々思うわけで。
そうやって細々とでも勝負している人たちこそ、ホンモノだなって思う。

まあ、、そんな持論は置いといて、
この作品、発想こそ奇想天外ではあるけれど、テーマは意外なほど
シンプルで普遍的。
それは、人と人との信頼、つながりこそが何にも増して大切であり、
不可能とも思えることさえ成し得るパワーの源になるということ。

古の世から突然現代に甦った武将は、自ら果たし得なかった築城の夢を、
ここにあらためて実現しようとする。しかし、当時さながら威を示して
築城の命を下したところで、彼の意を解しついてくる現代人などいない。
しかし、彼は考える。
天がこの時代に彼を再び甦らせたる意思を。
そして、彼はこの時代社会の在り様からしだいに学んでいく。
なぜ自分は古に築城を為し得なかったのか。
城とは。民とは。そしてそれを治めるに必要なものは。
映画のなかには一切出てこないけれど、武田信玄の名言を思い出した。
「人は城。人は石垣。人は堀。情は味方。仇は敵なり。」
ストーリーの柱は、この武将・恩大寺の成長であると思った。
恩大寺の心の成長は現代の人々の心を動かし、
彼の築城の夢の実現に向けて動き出す。
そして、敵対する相手との関係にも変化が生まれる。

人が人の心を動かし、人と人がつながり、やがて事を成す。

この映画では、たくさんの学生や市民がエキストラや美術スタッフを
務めている。これだけ多くの素人をまとめあげ、あのダンボール城を
まさに築城させ、1本のすばらしい映画に仕上げた古波津監督は、
恩大寺隼人将そのものに思えてきた。
ストーリーの真実は、この映画の製作現場でも真実であったようだ。
そのシンクロが、この映画の最大の魅力に違いない。

ものづくりの原点回帰、と言ってもいいかもしれない。
この映画は、愛知工業大学の開学50周年記念事業の一環で企画されたという。
ものづくりを目指す学生たちが、こんな映画の制作にたっぷり関われたこと、
ほんとうに素晴らしい経験、財産を得たと思う。
これを大事にぜひ、ものづくり愛知、ものづくり日本を背負って立つ社会人に
成長していってほしいものである。
この映画製作が、単なる記念事業、単なる町おこしでなかったことが、
関係者でなくとも嬉しい。


えらく力が入ってしまいました(汗)
だって、ほんとに感動しちゃったんだも~ん。

というわけで、ちょっと熱を冷まし(いや、熱を別の方向に向けるため)
いったん締めます。
我らが愛之助さん♪ほか、いい味出してた役者さんたちについて、
そして心に残る台詞などについてはあらためて。
今回は絶対書きますからね~(笑)